カウンセリング現場で皆さんの悩みや行き詰まりを解いていくと、必ずと言っていいほど、生まれ育った家族に行き着きます。
家族とは、生まれてきた赤ちゃんが最初に出会う世界そのもの。言って見れば赤ちゃんにとっては「全世界」が親なのです。
そこで全てを受け取り、解釈し、「そういうものだ」という前提が作られて、無意識に刷り込まれます。
それを元に大人になるのですから、本当に初期設定プログラムのようなものなのです。
しかしあくまでも幼い子供の解釈にすぎません。
大人になると色々な無理や矛盾が生じて「生きづらい」という状態になります。
その時はじめて、自分の生まれ育った家庭の前提や価値観を振り返り、大人の自分として新たに取捨選択していくプロセスが、真の意味での「精神的な自立」です。
親がいけなかった、違った、とか
これまでの自分がいけなかった、違った、とか
そういう話ではなく
あの時はあれでよかったし、
あの親はあれでよかったし、
その上で、今から自分はどうしたいのかということなのです。
そこが大事。
たくさんの方のお話を聞いていると、それはもう個人の問題を超えて、ある意味日本の普遍的な家族のパターンだな、と感じることがあります。
確かに昔はそれで仕方がなかったかもしれない。
けれど今の時代「その価値観で本当に幸せなのかな?」という疑問を投げかけてみてもよいでしょう。
「今の時代を生きる自分の幸せとは?」
「自分の人生とは?」
と考えてみてもよいのです。
当然それは、親の時代の価値観とは違ってよいのです。
そのヒントになりそうな2つの動画を公開しました。
2つの動画の共通キーワードは、
「たいへん教」と「お母さんかわいそう」。
しんどい人、生きづらい人の奥にはこれがあることが多いです。
というわけで、1つめは
生きづらい人によくある家族パターンと「たいへん教」
11分ほどの動画です。
このテーマについてはこちらの記事も参考になります。
日本の家族には本当に多いので、これまで記事もけっこう書いています。
お母さんについて
・「我慢・大変・人のため」は昔の美徳
・幸せになれない人の「母への誤解3原則」
お父さんについて
・「稼いで家族を養う」ことがお父さんなりの愛だった
・お父さん、感情を切り離すの、ヤバイです。
そして2つめは
いつまでも実家を出られない人のビリーフ
なぜかいつまでも独身、どうしても実家を出られない、パートナーがみつからない・・・そんな人にありがちな深層心理のお話。
7分ほどの動画です。
どちらもけっこう深いところを直撃する話なので、ザワザワする方もいるかもしれませんが、だとしたらそこが「効く」ところ。
そこを見つめていけたら、わけのわからない生きづらさから脱出できる可能性大です。
今回の動画は、私が教えているビリーフリセット・カウンセリング講座(BRC)での講義の一部。
このような、人生を根本的に作っている土台的な心理構造を「ビリーフ(信じ込み)「という視点で読み解き、解放していくのがビリーフリセット・カウンセリングであり、それができるカウンセラーを目指していくのが、BRCです。
現在2期開講中ですが、3期BRCは来年3月から開講予定です。
近々、募集のお知らせをしますのでもう少しお待ちくださいね。