他人の感情を自分のせいにしない【読むPodcast #14】

私があの人を「怒らせた」「悲しませた」

あなたが私を「怒らせた」「悲しませた」

このような言葉で感情の境界線と責任をごちゃごちゃにしてしまうことがストレスの元。

自分の感情は自分のもの。他人の感情は他人のもの。

この感情の切り分けが、自立した大人同士として
本当の話ができるようになるための「心の基礎体力」であると言えるでしょう。

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他人の感情を自分のせいにしない

こんにちは。大塚あやこです。

今日お届けするのは
「他人の感情を自分のせいにしない」
というお話です。

ほとんどの悩みは「人間関係」

人の悩みのほとんどは人間関係って言われています。

人間関係の何が悩みかというと
嫌な感情がそこに生まれてくるところだと思うんですね。

この感情というのは結構厄介です。
「自分の感情」「相手の感情」
それが食い違ったり、ぶつかったり、もやもやしたり。。。

感情の扱い方がいまいちうまくいかない
無意識にしんどいパターンを繰り返している
こんなお話を聞きます。

どうしてそういうことになってしまうのか?
それは自分と他人の感情の境界線が
なくなってしまうから。

どちらが自分の感情で
どちらが他人の感情なのか
ここがはっきりしないことでしんどくなるのが原因。

相手の感情は相手のもの

たとえば自分が何か言った時に、相手が怒ったとします。
そんな時は「自分が怒らせた」と
当たり前のように言ったり感じたりしますよね。

あるいは自分がしたことで何か相手が悲しんだとします。
その時には「私が悲しませた」って言ったりします。

相手が何か嫌な気分になった時は
相手を傷つけたって言いますね。

喜んでくれた時は
私があの人を「喜ばせてあげた」って言います。

当たり前に聞こえるかもしれないけれど
言葉に注目してみましょう。

怒らせた、悲しませた、傷つけた、喜ばせた

すべて相手がそういう感情になったことに対して
「原因が自分にある」という言い方です。

もう1回考えてみてください。

「私のせいであの人が怒った」
「私のせいであの人が悲しんだ」という論理になっているわけです。

実際にそうじゃないですか!?

って、当たり前にそう思う方もいるかもしれません。

 

心理の世界では
「感情の自己責任論」というのがあります。

その人がそういう感情になるのは、その人の中の作用によって起こっているんだ
という見方。
それを反応と言ったりもします。

きっかけは自分の言葉かもしれません。

自分の行為に対して
反応を起こしたのは相手なのですから。

そして実のところ
他の人がどういうポイントでどう反応するかは
私たちにはわかりません。

だって人はそれぞれ違いますからね。

だから自分は、もちろん精一杯誠意を尽くして
何かをやったり言ったりする。
それは当たり前でも
それに対して相手がどこまでどう反応するのかは相手次第。

「わからない」というのが事実なのです。

人間は嫌な気分になりたくない

相手のことはわからない。

理屈はそうなんですが
これがなぜそうすっきりは行かないかと言うと

人は嫌な気分になるのが嫌だからです。

相手の言動がきっかけで自分が嫌な気分になった時
自分の感情を見るのではなく
即座に反応して相手を責めてしまうんです。

自分が反応したとは思わない。
あの人がこう言ったから自分は怒った、傷ついた。
だからあの人が悪い!

こんなふうに原因を相手に見つけます。
これが元々の自我の心の作用だからなんです。

あの人の言葉がきっかけで
自分はこういう反応をしているんだな、なんて
冷静に見るにはそれなりの練習が必要です。

こんなふうに心を使う鍛錬がないと
単純に
言われた!られた!された!
という被害者意識で受け止めてしまいます。

だから
「俺を怒らせるのか?」とか
「あたしを悲しませるわけ?」
みたいなセリフが出てしまったりするのです。

自分のせいにする方が楽

そんなふうに責められると
責められた方は怖いですよね。

そしてこれもまた嫌な気分なので
早くこの嫌な気分から脱出したいと思う。
それなら自分のせいにしてしまった方が楽なんです。

私が怒らせちゃってごめんなさい
私が悲しませちゃってごめんなさい

ひたすら謝って小さくなっていれば
嵐は過ぎるみたいな。

これ実は親との間で
子どものときに随分とやっているはずです。
原型はここにあります。

親も神様ではないので
それぞれの事情で怒ったり、当たったり
悲しんだり、泣いたりします。

子供って本当に健気なんですよ。
そういう親の機嫌を全部自分のせいだと思っちゃう。
そう思うことで対処して
家庭の中で精一杯生き延びるんです。

そんな心の癖がそのままずっと無意識に続いていて
大人になっても気にしている。

親の機嫌が悪くなったら
「自分のせいだ」と自分を反省して
喜ばせるのも自分の責任だと思う。。。

つまりこれって
相手の感情をコントロールしようと
自分がハンドルを握ろうとしているんですね。
だからどんどん相手に振り回されて
自分を失っていく。

生きるのがしんどいという人は
そんな傾向になっている人がとても多い。

それがいけないのではなく
だからこそ次のステップは「自分と他人の感情は切り分けよう」
それがとても大事なんです。

感情をきちんと切り分ける

自分の感情は自分が感じているもの。
相手の感情は相手が感じているもの。

当たり前だけれどここにきちんと線を引くこと
それが境界線です。

感情の境界線をちゃんと引いて
それがどっちの感情なのかをはっきり認識すること。
言葉遣いを改めていくことも1つのやり方です。

まずは「させた」という言葉を
使いそうになっていたらやめる。
それに気がついたらちょっと言い換えてみる。
主語の違いもポイントです。

「私が怒らせた」は「あの人が怒った」
「私が悲しませた」は「あの人は悲しんだ」
「私が喜ばせた」は「あの人は喜んだ」

こんな感じ。これがニュートラルに
事実として見るという言葉の使い方です。
「させてしまった」という加害者意識と
罪悪感から解放するものにもなります。

そして今度は反対に
自分が嫌な気分になった時に
「させられた」と言うのをやめましょう。

この「させられた」というのは被害者意識と言います。
これがあると、いつまでも自分を弱くて
惨めな立場に置くことになってしまいます。

さらに
「あの人が私を怒らせた」
「私を悲しませた」
これはすごく相手まかせですよね。
自立した大人同士なのだから自分の機嫌は自分で取る。

そういう感情になったのがいけないのではなく
その感情が湧いたなら
あくまでも自分の中で起こっていること
として見ることができる力
これが自立した心の基礎体力です。

そうやって自分で自分の心を保っていられるからこそ
本当に大切な事を伝えて
それを受け止めて本当の話をし合える。

こんな関係があちこちでできたら素敵だし
そんなコミュニケションが普通にできる家庭
普通にできる職場だったら
もっともっと平和に気持ちよく暮らせるんじゃないでしょうか。

今日はそんなお話でした。

 

 

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この記事を書いた人

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大塚 あやこ

心理コンサルタント/作曲家/ピアニスト
一般社団法人ビリーフリセット協会 代表理事
 
東京芸大作曲科卒業後、演奏家・作曲家として活動。アーティストのツアーサポートや編曲、アニメやドラマのサントラ作曲等を手がける。
 
音楽での燃え尽き体験をきっかけに、心理カウンセリング/セラピーへ転身。
悩みの根本原因に迫るオリジナルメソッド「ビリーフリセット®」を提唱し、前に進みたい人、人生の転機に直面した人などを新しいステージへと導く個人セッションや講座を開催。「ビリーフリセットで人生が変わった!」という人多数。カウンセラー養成講座も開催し門下の認定カウンセラーを多数輩出している。
その他、心と意識をクリアにするサウンド瞑想など、独自の立ち位置で音楽制作やライブイベント等も行っている。

◎一般社団法人ビリーフリセット協会代表理事
◎淨音堂株式会社代表取締役

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