空白を恐れなくて大丈夫【読むPodcast #13】

止まる、何もしない、空白・・・と聞くとどんな感じがしますか?
このような言葉にネガティブなイメージを持っていると
がんばりをやめられない、走り続けて休めない、リラックスできない、
何もしないことに罪悪感・・・などでしんどい思いをすることになります。
物事は陰と陽。アクティブ/ポジティブもいいですが、止まることや何もしない空白にも
同じくらい価値と豊かさがあることを再認識してみましょう。

透明になってゆけ

新しい時代を軽やかに生きるために
頭と心がちょっとクリアになる
今日のお話。

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空白を恐れなくて大丈夫

こんにちは。大塚あやこです。

今日お届けするのは
「空白を恐れなくて大丈夫」
というお話です。

「空白」は怖いものなのか?

みなさんのスケジュール帳って
どんな感じでしょう?
「真っ黒です」「びっしりです」みたいなお話をよく聞きます。

隙間があるとつい埋めちゃうとか
ぽかっと空いてるとソワソワしちゃって
つい色々入れちゃうとか
そんなお話をときどき聞くんですよね。

これって
空白があまり良くないものとして捉えられていますよね。

止まる、休む、何にもしない、空白、空っぽ、何もない

こんな言葉を聞いてみなさんはどんなイメージをしますか?
虚しい?意味がない?価値がない?
もしそうだとしたら
本当にそうなのかを考えてみましょう。

私は空白ってとても大事なもので
すごくパワーがあるものだと思っています。
たとえば先ほどのスケジュールの話。
忙しい期間ってもちろんありますよね。

頑張っている、充実している、これも素晴らしいことです。
でもそれがずっと続く。
ずっとつめっぱなしで、頑張りっぱなし。
これって本当にあり得るでしょうか。

どこかで緩めないと
それこそ体が持たないし
気持ちもキープできないですよね。

だから休みが必要です。
でもたとえば
止まったら終わり
空白は意味がないんだ
休んだら置いてかれる
何にもしないのはダメ人間

そういう思い込みや刷り込みが入っていると
止まれないし休めないんです。
もちろん疲れていても
しんどくても休むわけにいかない。

ゆっくりしていると
かえってソワソワして罪悪感に苛まれる
だからリラックスできない
こうなっている人も実はすごく多い。

だからこそ
その根本的な思い込みをリセットすれば
いいんじゃないのって思うんです。

自然の摂理は陰と陽

自然の摂理っていうのは
いつも対極が波になってひとつのバランスをとっています。
陰と陽とも言うけれど
晴れと雨、両方あるから生き物は生きていけます。
谷があるから山は山であるわけです。

海の波も波が盛り上がって高くなったら
今度は崩れて低くなる。
低くなったところからまた盛り上がって高くなり
これが波になっているわけです。

筋肉もそう。
伸びると縮むが交互にくるからバランスよく使えている。

この世界や生き物、体の法則
自然の摂理がそうであるように
私たちの生活や心
人生も多分同じなんじゃないでしょうか。

行動を起こして結果が出るように頑張って充実する
そんな時間やそんな時期はもちろん素晴らしい。
でもそれと同じぐらいに
止まって留まって何もしない空白
これも素晴らしい。
両方に価値を見ていいんじゃないでしょうか。

 

「空白」にこそ可能性がある

インスピレーションというのは
実は空っぽになった所に降りてくるんです。
頭がごちゃごちゃして忙しい時に
インスピレーションってあまり湧かないですよね。

なんとなくぽかーんと頭が空になった時に
まったく新しいインスピレーションとか
アイディアって湧くものです。

だからいったん空にすることは
新しいモノが生まれる隙間になるんです。

たとえば両手に荷物をいっぱい持っていたとして
それ以上新しいものがつかめるでしょうか?

つかめないですよね。
1度荷物を下ろして両手を空にして
そうすれば新しいものがつかめる
これも法則です。

 

空白というのは
何にもないということじゃなく、すべてがある。
そんなふうに見ることもできます。

これまでの延長線上にはないからこそ
あらゆる可能性がある。

今までの経緯ややり方、思い込みやいろんなしがらみ
いったん頭の中で横に置いて、真っ白にしてみる。
そうするとゼロから考え直すことができます。
いろんな可能性をそこから拾うことができます

そこがニュートラルという場所。
空白とはニュートラルという状態でもあります。
とても自由で豊かなその瞬間、その場所。
これが空白というものの豊かさです。

「空白」の豊かさと本質

本当の方向転換っていうのも
空白で起こります。

たとえば階段を思い出してみてください。
大きなビルの階段って
登って登って間に平らな踊り場がありますよね。
それからまた180度逆向きで
また階段が始まります。

階段と階段の間の踊り場
あそこって平らなんですよね。
そこにいると
登ってないじゃないかって思うけど
あの平らな場所があるから
次の方向で階段を作ることができるわけです。
まさに方向転換です。

 

人生もまさにそんな踊り場のような時があります。
進んでないなあ
登ってないなあ
右左どっちに行けばいいか
わからなくなって止まっている時。

もし今そんな状況にいるとしても大丈夫。
それもちゃんと流れの中にあるのです。
そう思ってみてください。

踊り場は転換の時でもあり、休む時でもあります。
休んで空白になって
また新しい自分が始まっていく。

季節もそう。
冬になると木々は葉っぱを落として
ただ静かに枯れているように見えます。
何も動きがありません。

でもこの冬の期間にいろんなものを蓄えて
内なる変化がゆっくりゆっくり起こっている。

桜の花が春にあれだけ綺麗な花を咲かせるためには
冬がすごく寒くないといけない
という話を聞いたことがあります。
やっぱり冬のあの時期が必要なんですよね。
だから春がある。

物事には両面がある

私たちも一緒です。
これは時期なんです。

物事は陰と陽。
どうしても思考が「陽」ばかりを良いものとして
アクティブであること、ポジティブであること、充実していること
そういう陽の側面だけを良しとして
その逆を悪としてしまっているから苦しくなる。

でも自然の摂理はそうじゃないわけです。
「陽」もあって「陰」もあって、また「陽」が来る。
この波の繰り返しが自然の摂理。

私たちもそれに合っていると思えば
低調な時があってもいいし、不調な時もあってもいい。
止まってる時や
何にもしたくない時は止まっていていい。

人生リズムの陰にあたる部分
これにも価値を見出して
受け入れてそこに留まっていていい。

このマインドが心の健全度を高め
私たちの幅を広げてくれるんじゃないかと思います。

「空白を恐れなくて大丈夫」

短いスパンで言ったら
頑張り屋さんのみなさんも
休む時間があっていいし、その時に止まっていい。
何もしなくていい。

そこに最悪感など持たず、ゆったりしていて大丈夫。

さらにもう少し長いスパンで
今人生において踊り場のような時間が訪れているなら
そこにいて大丈夫です。

そこにすごく深く豊かな時間と可能性がある。
だからここもゆったりとその流れに任せていて大丈夫ですよ。
そんなことをお伝えしたい、今日はそんなお話でした。

 

 

 

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この記事を書いた人

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大塚 あやこ

心理コンサルタント/作曲家/ピアニスト
一般社団法人ビリーフリセット協会 代表理事
 
東京芸大作曲科卒業後、演奏家・作曲家として活動。アーティストのツアーサポートや編曲、アニメやドラマのサントラ作曲等を手がける。
 
音楽での燃え尽き体験をきっかけに、心理カウンセリング/セラピーへ転身。
悩みの根本原因に迫るオリジナルメソッド「ビリーフリセット®」を提唱し、前に進みたい人、人生の転機に直面した人などを新しいステージへと導く個人セッションや講座を開催。「ビリーフリセットで人生が変わった!」という人多数。カウンセラー養成講座も開催し門下の認定カウンセラーを多数輩出している。
その他、心と意識をクリアにするサウンド瞑想など、独自の立ち位置で音楽制作やライブイベント等も行っている。

◎一般社団法人ビリーフリセット協会代表理事
◎淨音堂株式会社代表取締役

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