パートナーシップに行き詰まったら「で、私は?」に戻る

パートナーシップで行き詰まったら

夫婦やパートナーシップ。
うまくいかないとか
いまいちギクシャクしちゃうとか
苦しいとか、しんどいとか
ほんとにこの人でいいんだろうか?とか・・・

いろんなこともあると思います。

そんな時どうする?

いちばん簡単にこじらせちゃう方法は、
「どうしたら相手を変えることができるか」
に一生懸命奔走すること。

ああ言ってみたり、こう言ってみたり。
あの手この手で相手を動かそうとしてみたり。

これやると、もれなくこじれます。

どんなにがんばっても
相手はたいして変わらず
ますます自分で自分の首が締まっていく。

残念ですが、そういうことになります。

★私の場合

私自身も昔さんざんそれをやりました。
ええ、若い頃、特に1度目の結婚の頃はね〜〜。
もう地獄見るまでやったんで。よーくわかる。

だから、これから書くことは、今の夫婦関係も含めて私自身が経験したこと。

それプラス、心を学んで、いろんな方の心の仕組みを現場で見てきて「ああそういうことか」と学んだことです。

主語が「あの人」になってませんか?

というわけで。
さて、じゃあどうする?

まず気がついてみよう。

頭の中に浮かんでくるのはいつも「あの人」のこと。
浮かんでくる言葉はいつも
「あの人は・・・あの人は・・・」

全部主語が「あの人」に
なってませんでしょうか。

「あの人をどうすれば」
「どうしてあの人は」

「ほらまたあの人は」
「だからあの人はもう・・」
「あの人がああだから」

そこ、ね。
そこに気がついたら、次です。

あの人は、ああだ。

わかった。
きっとそうなんでしょう。
その通りだ。

で、こう言ってみて。

「で、私はどうする?」

これです!

あの人が
ああであっても、こうであったとしても
ちょっと置いといて。

「で、私はどうする?」

ここに集中しましょう。

まあ、あの人に言いたいことはいろいろあるでしょうが

あの人のことは、とりあえずノータッチ。
ガマンというより、とりあえず流して流して。

頭の中で
「あの人」を主語にするのも
「あの人」を理由にするのもやめて
「で、私は」ばっかり言って
それを行動に移しましょう。

で、私はこうしたい。
じゃあ、そうしましょう。

で、私はこうしたくない。
じゃあ、やめましょう。

で、私はこう思う。
じゃあ、そう思いましょう。

で、私はこれをやる。
じゃあ、それをやりましょう。

「私」一人で、「私」の状態を良くすることを、まず第一に考えることです。

「私」の本質に還る

そういう時こそ、「私」が「私」として
感情を離れ、余計な思考を離れ
「本質」に還ることに集中することです。

そのために時間とエネルギーを使いましょう。

私の本質って何?

わからなかったら、一生懸命本を読んだり、ネットを調べたり、人の話を聞きに行ったりしましょう。

「私の本質探し」して
新しいチャレンジをしてみましょう。

「あの人」がどんな顔をしようと
どんなことを言おうと
どんなふるまいをしようと

「へー。ふーん。そうなんだー」と
まあそこそこ流しておいて。

やることはそこそこやっておいて。

自分自身の心はいつも
自分においておきましょう。

私が私の本質に還る。
私が私の宇宙につながっている。

そのことにこそ、真剣になりましょう。

そのことだけが、道を拓きます。

ここ、間違いやすいところ

ここで間違いやすところ、2つ。

「相手は変えられない、自分が変わりましょう」
なんてことは、よく言われてるし
「そんなことわかってるよ!」って
みんな思うでしょう。

でもここで勘違いしやすいのはね。

「あの人を変えるために、私が変わるのだー!」

になりやすいこと。

そこ注意ね。
目的を「あの人」にしないの。
それじゃ結局また主人公が
「あの人」だからね。

じゃなくて
頭の中に「あの人」登場させないで
「私」が「私」のために生きるんです。
主人公は私!

それから間違いやすいの2つめ。

行動ややり方を変えるってことじゃないのね。

「こうしてみましょう。やり方変えてみましょう」
じゃないの。

行動、つまりDo じゃなくて
心の状態、つまり Be なんだ。

表面的な感情や思考ではない「本質」という感覚
で生きる自分というのを体験すること。

それをこそ「自分」だと気がつくこと。

そういう自分として
感じたままに選択し、行動できるようになること。

てことは、まあ
今日明日すぐにポンッ!っとはできないかも。
ちょっと修行だね。

でもこれはやる価値のある修行だし
やってみるとすごく気持ちがよいことです。

相互関係で変わっていく

そうやって、自分が自分の本質を生きて
自分が自分の宇宙と響きあうようになると

なんだか知らないけど
相手が変わっていることもあります。

なんだか相手が変わっていたら
きっとあなたが深いところで
どこかしら変わっているんだと思う。

そういうことって、
意識していなくても起こることなんです。

★私の場合

私自身の例をいえば、今の夫は、結婚当初から比べたら、ものすごい勢いで変わっています。しかも良い方に。

最初はあんまり感覚も考え方も合わないなーと思ってたけど、何年もかけてどんどん合うようになってきましたし、前だったらやってくれなかったこともやってくれるようになったり、ずいぶん話を聞いてくれるようになったり。

いろんな意味で、どんどん柔軟になり、意識も広がり、器も大きくなったなーって思います。

でもそれって、私が直接何かしたわけじゃなくて(ていうか、それしてもムリね)、私が私としてクリアになればなるほど、自然とあちらもクリアになっていったかんじなのです。

パートナーシップは相互関係だから。
片方が変わるとエネルギーバランスが変わって、結果としてもう片方もなんらか変わるものです。

それがいちばん如実なのは、無意識レベルが変わることです。
自分じゃわからないけど・・・というくらいの深いところの変化が、相手にとっても深い変化につながるようです。

だからこそ、無意識レベルを整えるための、カウンセリングやセラピーやヒーリングや瞑想や参拝など・・・いろんな心のアプローチ、けっこう大事だと思いますよ。

というわけで、
意識していないところで相手がなんだか良いカンジに変わってたら
自分もけっこう深いところで良いカンジに変わったのかも、って思ってみてもいいかもしれません。

そんなあなたと、
なんか知らんけど変わったかんじの相手が
なんとなく前よりうまく行く感じがするんだったら

それはよかったね!

そうやってお互いに成長してゆけるご縁かもしれないし
それでこれからも続けていけそうだったら
よかったね!ってことですね。

ご縁の見直しだってありだから

一方で、たとえば

明らかにあなた自身は
自分が自分の本質を生きて
自分が自分の宇宙と響きあうようになって

相手がどうであろうと
自分でいられるようになったとして。
けっこう良いカンジで生きられるようになっていたとして。

その時にふと相手のことを見ると

「アレ?なんだっけ、この人。」
って思うことも、もしかしたらあるかもしれない。

お互いが見ている方向が
なんだか今は全然違うような気がしたり

まるで夢から覚めたように
感覚も、いる場所も、周波数もぜんぜん違って
それがなんだかもう過去のことのように思えて

アレ? 私のいる場所、ここ?
私の一緒にいる人、この人?

みたいにポカンとしちゃうような気がしたり

これって全然お互いのためになってない、
この先全く未来がないんじゃない?
って見えちゃったり

することだってあるかもしれない。

 

だとしたら
そのご縁はもう見直しても良いかもしれないね。

結果、それで終わりにすることだって
あっていいでしょう。

ご縁は何も一生ものとばかり限らない。
ある時期必要で、時期がきたら卒業のような
期間限定のご縁っていうのもたぶんあるから。

それにね、こんな場合もある。

お互い未熟で傷だらけの時に選んだ相手って、お互いの傷をえぐり合うような関係性になることも多いから。

若気の至りっていう言い方もあるけど、
若気の至りで始まって、一緒に成長できればそれもいいでしょう。
でも、どう見ても潰し合いや共倒れにしかならない関係もあると思うんです。

原因は相手じゃないの。
そういう相手を選んだ、自分の傷と歪み。

もともとある自分の傷が、またまた傷を繰り返すような相手を、わざわざ呼んでるんです。

そこ、認めるの大事。

私はそこ認めてから、ものすごい人生変わったよ。

だからこそ
目の前の関係をなんとかしようとする前に。
外の相手をなんとかしようとする前に。
幼いころからずっとほったらかしになってた自分自身の心の傷のケアが必要なのね。
そもそも傷に気がついてないところから始まる場合もあるかもしれない。

それが、何度もいうけど
まず自分、まず私っていうこと。

だから「で、私は?」なんですよ。

それを知るためにこそ、そんなにも傷だらけの関係を七転八倒してやらなきゃいけなかったのかもしれない。
そういう意味でそれは「失敗」なんかじゃなくて、「学び」なんです。

ちゃんと「学び」終わったら、次へ行ってもいいんじゃないでしょうか。

 

まあ、いろんな場合があるでしょうれども、
自分を癒し、取り戻した結果
ご縁の見直しや卒業は悪ではないし
一時的に波風立ったとしても
結果的にお互いのために良いことももちろんある。

それはそれで怖がらなくていいと思う。

ご縁を続ける、育てる
見直す、見切る、卒業する

どちらもありだけど
いずれにしても大事なことは

自分自身に集中し
自分が自分の本質を生きて
自分が自分の宇宙と響きあうようになる

ていうこと。

 

そうなった時
どうしたいか、何を選ぶか。

そこに至ったあなたなら
きっと自分に聞いて
感じて、選んで、決めることができます。

決めない、という選択だって
することができます。

どんな選択をしても、自分の選択として
落ち着いて人生味わうことができるようになるでしょう。

「で、私は?」
いつも自分自身に問いかけていましょう。

 

他の参考記事:

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あなたのことを大切にしてくれる人を彼氏や彼女にしよう

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この記事を書いた人

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大塚 あやこ

心理コンサルタント/講師/音楽家
一般社団法人ビリーフリセット協会 代表理事
ビリーフリセット・クリエーションズ株式会社代表取締役
 
東京芸術大学作曲科卒業後、アーティストのツアーサポートや編曲、アニメやドラマのサントラ作曲等を手がけ約20年活動。
音楽での燃え尽き体験をきっかけに、心理カウンセラーへ転身。
非合理な思い込みを外して本来の力を解放するオリジナルメソッド「ビリーフリセット®」を提唱し、人生の転機に直面した人を新しいステージへと導く個人セッションや講座を開催。「ビリーフリセットで人生が変わった!」という人多数。
カウンセラー養成講座も開催し門下の認定カウンセラーを多数輩出している。
現在はカウンセラー養成の枠を超えて「リーダーズ講座」として長期講座を開催。経営者やリーダー層からの信頼を得て、企業研修にも発展。企業向けオンライン講座「Udemyビジネス」で「はじめての傾聴」動画講座が登録者1万8千名を超えるベストセラーとなっている。

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