音楽ブログ・過去記事復活シリーズ
2016年までやっていた別ブログ「大人の音楽レッスン」が、サーバー都合でクラッシュしたため、中の記事を救出してこちらに掲載していきます。
古い記事ですが、当時読んでいなかった皆さんにもぜひ見ていただきたくて、少し加筆修正しながら復活シリーズをコツコツやっていきます。
レコーディング前の仕込み
2016年4月13日に発売したCD
森羅万象(ありとあらゆるもの)〜ピアノで語るゼーガペイン〜
今回、ピアノソロのアルバムを作るにあたって、ピアノに関わる陰の支え役とでもいうべき方たちをご紹介します。
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ピアノのレッスン
一人目は、ピアノの先生です!
はい、今回のレコーディングのためにレッスン受けました。
目的は、ピアノアレンジを第三者的に聴いてもらって、プロのアドバイスをもらいたかったこと。
特に、ラテンぽい曲やリズムのある曲について、専門家ならではの視点をいただきたかったこと。
というわけで、ピアノの先生といってもクラシックの先生ではありません。
ラテンジャズ界ではおそらく日本で3本指には入るであろうラテンジャズ・ピアニスト、奥山勝さんにお願いしました。
アルバムお聴きになった方はわかるかもしれませんが、今回いちばんラテンテイストが強いのが「daisy days」。
私は昔からラテン好きで、ラテンバンドで弾いた経験もあるので、まったくのラテン初心者ではないですが
それにしても通常バンドでやることが多いラテン曲を今回ソロでやるのは、やっぱりそれなりのチャレンジなのです。
そういうわけで、ここはその世界バリバリのプロにちゃんと見てもらいたいと思った次第。
以前何度かライブを拝見したこともあり、知り合いのミュージシャンとのつながりもある、奥山さんにレッスンのお願いをしました。
daisy days はこうしてできた
というわけで、daisy days は、キューバ由来のチャチャチャというリズムの楽しい曲です。
オリジナルのサウンドトラック盤では、コンガやトランペットなども入ったラテンバンド編成で、そこに弦楽器がメロディーを奏でていくスタイル。
マニアックなことをいえば「チャランガ」というスタイルに近いですね。
これをピアノソロでやる、というと、だいたい皆さん「えー、どうやんの!?」と思うらしいです(笑)
レッスンでは、まずは自分なりに作ったアレンジを弾いて聴いてもらって、気がついたところをアドバイスいただく、という形で進みました。
そういうわけで、弾いてみたところ、とりあえずベーシックな部分は「ちゃんとラテンになってるから大丈夫」と言われました(^ ^)b
その上で、1コーラス終わったところの間奏どうする?という話で。
オリジナルバージョンではここでトランペットソロがくるのですが、ピアノだけだとこの感じはでません。
やろうとしても無理があるのは目に見えている・・・。
そこで、奥山さんのご提案がありました。
自らピアノを弾きながら
「ここでこういうの、いくのもアリだよね。」
それが、今回のバージョンでやっている、あのいかにもラテンぽいコード伴奏型、いわゆるモントゥーノとかトゥンバオとかいわれるアレです。
ほお〜!なるほど!
通常あの形は、バンド内のピアノパートとして成立しているものですが、それをあえてピアノで、あれだけを聴かしてしまうのね。
新鮮かも〜。
というわけでさっそくそのアイディアをいただきまして、あのようになったわけです。
その他にも、
また夏が来る、光の戦士、ミルク珈琲、アルティールなど
リズムっぽい楽曲を見てもらって、要所要所、改善点や新しいアイディアなどをサジェスチョンいただきました。
やっぱり、自分一人では見えない視点をいただけるのがレッスンの醍醐味ですね。
おかげさまで、よりアレンジに磨きがかかりました。
レッスンというよりは、スーパーバイズという方がふさわしいかんじなので、ジャケット内のクレジットには
Piano Supervisor として記載させていただきました。
奥山さん、ありがとうございました!
ピアノの調律
お二人目は、録音当日、スタジオのピアノを調律してくださった
砂田ピアノ調律事務所の、砂田一樹さんです。
13曲を録音した紀尾井町サロンホールでは、ピアノの調律について、ホール専属の人に限らず、自分で調律師さんを呼んで来てもらっても良いということだったので
ここ数年自宅のピアノをメンテナンスしていただいている砂田さんに、来ていただけるようお願いしました。
ウチのピアノは、イースタインという知る人ぞ知るマニアックな国産ピアノなのですが、そのオーバーホールを砂田さんにお願いしたのがきっかけで、その後お世話になっています。
過去記事 |
いちばん最初に来て、マイクが立つ前に調律作業に入ります。
私の好きな音やタッチの傾向をわかってくださっているので、微妙なことも相談できるし、お願いしておけば心配はないだろうという安心感があります。
実はね、調律ったって軽く考えると危険なんですよ。
昔、ある現場でとんでもない調律のピアノにあたっちゃったことがあって。
今そこで調律したての調律師さんに申し立てたところ、わけのわからないことを言い張られて、一人譜面台の陰で泣いた過去があります(笑)
というわけで、信頼できる、安心できる、超大事。
ピアノというのは本当に複雑な構造の楽器なので、弾いている本人は、実際中身がどうなっているのかはほとんど知らない場合も少なくありません。
私もそんな状態で何十年もやってきました。
けれど、砂田さんは調律のたびにピアノの中の構造やその状態と出てくる音の関係など、微細にわたっていろいろ説明してくださるので、
おかげさまで私も次第に、少しはピアノの状態の違いのなんたるかがわかるようになってきたような気がします。
とはいえ、専門的なことはいまだにホントわからないです。
でもポイントは、気持ち良く弾けるかどうか。
出したいと思ったかんじを、出せるかどうか。
それさえ OKならいいわけなので。
どうしたらそうなるのかを知っているのが調律師さんであるわけで。
そこをわかって仕上げてくれるかどうか。
ここに関して信頼があればOKなんですね。
おかげさまで安心して弾くことができました。
砂田さん、ありがとうございました!
メイキング・シリーズ。
次回はマスタリング です。
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