おかげさまで最近かなり、私の周りでは「ビリーフ」という概念を理解している方が増えてきました。
「それ、ビリーフだよ。」
「あー、私にもまだこんなビリーフが!」
など、気軽なかんじで使っていただいてるのが、なんとなく微笑ましく感じますね。
ビリーフは「撲滅」じゃなくて「理解」しよう
ビリーフとは無意識の「思い込み・信じ込み」のことです。
この概念をわかることで、自分自身の心に一定の距離を置いて、見つめやすくなります。
それだけでもだいぶ心の状態は落ち着いてくるでしょう。
でも、ともすると間違いやすいのは「ビリーフは悪いものだからなくさなければ!」と思ってしまうこと。
これはちょっと違うんです。
ビリーフができるにはできる理由があったので、ただゴキブリを駆除するみたいに(笑)撲滅すればいいってもんでもない。
理解が大切、ということです。
ビリーフは防衛のためにある
ビリーフというのは、防衛であり武装です。
何を防衛するのか。
自分の痛みや傷です。
もう2度と傷つきたくないから、
絶対にそうならないために
武装し、防衛する。
それがビリーフの成り立ちです。
どんなに恐ろしい言葉として
入っているビリーフであっても
それは必ず
自分が傷つかないために存在しています。
防衛としての役割を
ちゃんと担っているのです。
ビリーフは
もう傷つかないための防衛・武装。
ということは
過去にすでに傷ついているということです。
その過去とは
すっごくちっちゃい子供の頃の話。
子供のあなたが
何らかの理由で
とっても傷つくことがあったんですね。
傷と痛みがあるからこそ
それを感じることを恐れるようになり
そう感じさせる状況を
恐れるようになったのです。
恐れるから
防衛する必要があります。
防衛のために
さまざまな武装が必要になるというわけです。
その武装が、ビリーフ。
だから、ビリーフそのものが問題じゃないのです。
ビリーフは、一生懸命最前線で武装している戦士にすぎません。
その奥に守られているはずの
「過去の痛み」こそが本体。
その過去の痛みは
開かずの暗い祠(ほこら)の中に
厳重にしまわれ、蓋をされています。
誰一人そこに近づかぬよう
絶対に手を触れぬよう
バリケードを張り
電流つき有刺鉄線を張り巡らし
鎧と盾でファイティングポーズをとっている
そんな戦士が、ビリーフというものです。
だから、ビリーフを解放したかったら、
その奥に踏み込み、
開かずの祠(ほこら)の扉を開け、
そのまた奥の秘密の壺の蓋を開けて
しまいこまれていた過去の痛みに
光を当てることです。
今の空気を当てて
「そうだったんだね、もう大丈夫だよ」
と救出し、解き放つこと。
それこそが、いちばんするべきことです。
そうすると、傷は「成仏」し
その奥から
とても素敵な宝が現れてくるでしょう。
だからそこはもう
開かずの暗い祠(ほこら)ではなくなります。
もう防衛する必要はなくなるのです。
ビリーフが役割を終える時
その時に
防衛のための武装も役目を終えます。
鎧も盾も脱いでよい
ということになります。
つまり、そのビリーフは
もう役目を終えるということ。
それが
ビリーフがリセットされる
ということなのです。
ビリーフのリセットとは
武装解除です。
武装しなくても
ただ大丈夫な自分がいるだけ。
大丈夫なので、武装しなくていい。
そういう状態が
「ビリーフがリセットされた」
ということなのです。