今年も劇団ステージドアの公演、無事終了しました。
年明けぐらいから作曲にとりかかったのだけど、
正直言って今年は難儀しました。
私自身、音楽に興味が薄れていた時期だったり、
台本が込み入っていて、
方向性を決めるのが難しかったりで、
気が乗らないの、書けないの、できないのと
クダクダ言いながらやっていたのが実際のところ(汗)。
しかし、結果として多くの方に「今年の曲はいいですねえ〜」などと言って頂き、
喜んで頂くことができたようです。
私自身も、クダクダ言ってたわりには不思議といい曲ができたと思います。
つまり、今年学んだこと。
何か今まで思っていたような「やる気」や「情熱」や「意思」ってものが
必ずしも全てじゃないってこと。
「こういう気持ちで作らなきゃいいものはできない」なんて思っていたのは、
一つの小さな思い込みであったこと。
むしろ今年は、そういった温度の高い気持ちが湧いてこないところで、
「私はこうしたい」みたいな「我意」や
「こういうふうにしてやろう」みたいな「恣意」が働かずに
淡々と、直感にゆだねて生まれてきた曲が多かったように思います。
その直感の力と、それを形にすることができた自分の音楽的な語彙の力には、
少しは自信を持って良さそうかな、と思うことができたのが、今回の自分の収穫です。
なぜなら、音楽に熱くならない自分に対して
「こんなんじゃダメなんじゃないか」なんていう罪悪感や不安感を
ずいぶん感じてきたから。
でも、ダメじゃなかった。
これでもいいんじゃないの〜って思いました。
今までとは違うやり方、在り方がまだまだあるってことなんだと思います。
いつも一生懸命練習に取り組み、楽しんで歌って下さる劇団の皆さん、
その一人一人を思い浮かべ、
この人にはこういう曲、今回はここまで挑戦してもらおうか・・・
そんなことを想うからこそ、前に進む事ができました。
そして、それを全体の中で活かし、支えて下さる、スタッフ/指導/演出の皆さん、
舞台の皆と一緒になってハラハラワクワクしながら見て下さった観客の皆さん、
今年もありがとうございました。