さて、先日の記事に引き続き、レコーディングの話です。
今日はちょっと違った角度から。
ずばり、お金です。
今回のレコーディングは、ビクタースタジオというプロユースの大きなスタジオを1日押さえ、一流のエンジニアさんと、たくさんのミュージシャンに来てもらってやっています。
何事も経費節減のご時世の今時、こういうことってあまりありません。
とっても贅沢なこと、やってるんです。
てことはつまり、お金がめっちゃかかるわけです。
たった1日で何十万、とびます。
でもなんでやるか。
やりたいからです。
それだけのお金を出しても、やりたいことがあるから。
いろんな人のエネルギーを集約して、生身の人間が作る音楽をやりたかった。
「音楽ってそもそもこうだよね!」っていうことをやってみたかった。
そういう音楽を、みんなに届けてみたかった。
そういうことです。
それにはお金がかかるんです。
そして、それだけのお金を出せると思ったのは、
日頃皆さまから、お金をいただいているからです。
今の私は心理カウンセラーとして、個人セッションや講座を行って、お金をいただいています。
それは決して安いとはいえない金額です。
そういうものに縁がない方にとっては、どうしてそんな値段がついているのか、どうしてそれだけのお金を払う人がいるのか、理解できないかもしれません。
これは体験してみないとわからない世界だと思います。
そしてこれは私の解釈ですが、
皆さんはまさにそういう、ご自身の「体験」にお金を払ってくださっているんです。
自分の心に触れる体験。
自分の心をみつける体験。
自分の心が変わる体験。
そうやって
今までできなかったことができるようになる体験。
そうやって
人生が変わっていく体験。
私はカウンセリングや講座を通して、皆さんにそういう「体験」を提供しています。
もちろん、私がやっていることはあくまでも「きっかけ」にすぎませんが、その体験をきっかけにして、皆さんが「何かを得られた!」と思うからこそ、喜んでお金を払ってくださるわけです。
だからこそ、今回のCD制作プロジェクトに、そのお金を使うことができています。
そしてこのプロジェクトで、私はお金を使って何をしているかというと。
やっぱり皆さんに「体験」を提供しているんです。
ミュージシャンの方たちにとっては
こんなスタジオで生演奏の録音ができる体験。
人間同士のあ・うんの呼吸で音楽を作る体験。
ご縁の方のつながりに支えられて音を出す体験。
音楽の原点に触れて心が動く体験。
コーラス参加してくださった一般の方たちにとっては
こんなスタジオに足を踏み入れた!という体験。
レコーディングなんてものに参加しちゃった!という体験。
自分が参加した曲がCDになるんだ!という体験。
その他、私にはわからない、その方ならではの体験を
いっぱい持って帰ってくれたことと思います。
関わってくれた皆さんが、そういう体験をして喜んでくれると
なにより私がいちばんうれしいのです。
お金を使ってやってよかったなあと思います。
まさに喜び。
そして、次にはこれがCDとなって多くの方の元に届いたら
こんどはこの音楽が、その方達の「体験」になります。
その体験を喜んでくれたら、なによりうれしい。
だから、ここでお金を使うことは、
私にとっては、痛いことでも怖いことでも何でもありません。
むしろ、うれしく気持ちのよいことです。
喜びのためにお金を使うのですから。
私はふだん、皆さんに体験を提供して、
皆さんに喜んでもらって
お金をいただいています。
私も、みんなもうれしい。
そして今回、お金を使って
皆さんに体験を提供して、
皆さんに喜んでもらっています。
私も、みんなもうれしい。
出ても、入っても、うれしい。
これこそ、喜びの循環ですよね。
やってみてわかったけど
これってもう
どっちが出たのか入ったのか
よくわからなくなってくるね。
ていうか、どっちでもいい。
どっちもうれしいから。
そして
こういう気持ちで音楽を作ること。
喜びの循環という原理で作った音楽を
皆さんにお届けすること。
実はそれが今回
私がいちばんやりたかったことです。
さて、制作工程はこれからまだまだ続きます。
歌の録音、写真撮影、
ミックスダウン、マスタリング、
ジャケットデザイン、印刷とプレス・・・等々
7月発売に向けて、
ゆったり、着実にいきますよ。