あえて初心者をやることの効用【読むPodcast#07】

今さら・・この歳で・・年を重ねると、そんなふうに新しいことを一から始めることに躊躇したりします。でもこの歳だからこそ、あえて初心者をやることで得られるものがある。初心に帰って、できない自分・わからない自分という場所に身を置いてみることの意味を考えてみます。

透明になってゆけ

新しい時代を軽やかに生きるために
頭と心がちょっとクリアになる
今日のお話。

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あえて初心者をやることの効用

こんにちは。大塚あやこです。

今日お届けするのは
あえて初心者をやることの効用
というお話です。

一から始めることは面白い

お稽古事や習い事は好きですか?

私は結構好きなんです。
もともとピアノとか音楽をずっと習っていて、音大まで行き、プロにまでなりました。

別にプロになるとかそういうことは別にしても、何かを習って一から始めるということってすごく面白いなと感じています。

 

私、実は2年前からボディーボードを始めたんですね。
波乗りの一種で、サーフィンは板の上に立って乗るかっこいいアレですけど、
ボディーボードは、ちょっと短い板に腹ばいになって波に乗るやつ。
でも波に乗るというのは同じ。

この歳で初めて、です。
普通は「若い頃からやっていて、年齢重ねても続けてます」という方が多いんでしょうけど
私の場合は、ど初心者をこの歳でやっているわけです。

ある意味 格好悪いといえば格好悪い。
恥ずかしいって感じる方も多分多いと思うんです。
「今さらこの歳で」なんてよく聞きますよね。

実際にやってみて
この歳だからこそ、初心者をやるってすごくいいなと思ったんです。

 

どういうことか。

できないこと、上手くいかないことって嫌ですよね。
はがゆいし、ちょっと格好悪いし、できれば颯爽と、格好良くありたい。
普通はそう思うものです。

ただ、実際の現実はそうじゃない。
何も分からず、何もできずバタバタしている状態からやるのが初心者。

でも、これをある程度の歳になってやるということが
すごく精神にいいんじゃないかな?って思いました。

あえて初心者としてトライする

年を重ねると社会的に立場が上がってきたりしますよね。
職場でもちょっと上に立つようになったり
子育てをしているとしたら
子どもにとっては親はいつも上の存在です。
歳を重ねると、良くも悪くも上の存在になっていくんです。

できる存在
当然ものごとを分かっている存在、みたいな。
ある程度年を重ねたり
あるいは何か立場を得たりしてくると
そこが安泰の場所、安住の場所になってくる。

そこであえて全くやったことのない分野に1から入門して
いち初心者としてバタバタしながらトライするって
すごく初心に戻れる感じがします。

「お願いします」って先生に頭を下げて
しかも、その先生が自分より若かったりするんです。

立場とか経験、年齢なんかは一旦横に置いて
1人の人間としてできない、まっさらな自分を晒すんです。

その経験でいろんなものをリセットしたり、何か背負ったものを下ろせたり。

「初心に帰る」「謙虚になる」
なんてよく言うけれど、そこで無心に努力するわけです。

できないから
ちょっとでもできるようになろうと頑張ってみたり

わからないから
先生に教えを請うて、言われたように素直に「はい」ってやってみたり。

ある程度の立場にある大人、中高年になってしまうとなかなか難しいことかもしれないですね。

だんだんと誰も何も言ってくれなくなり、遠慮して持ち上げてくれるようになり・・・
立場によってはそんなこともありますよね。

自分が1番下の立場になって
「できません」「教えてください」なんてなかなかないこと。

だからこそバランスなんですよ。
これをあえてやることで
プラスマイナスのバランスが取れる気がします。

そうすることで自分が
心がすごく柔らかくなるんじゃないだろうか。
そして自分の器が広がるんじゃないか
そんな気がします。

できない自分を受け入れることが幅を広げる

特にスポーツとか芸事とか
体を使ってやることというのは結果が如実です。
できるふりをしたところで
実際にやってみればできないことは目に見えてわかるわけです。
勝ち負けで言ったら、負けるものは負けるわけ。
下手なものは下手なんです。

この事実をかみしめて
「わかんないわー」「できないわー」って受け入れる。
この受け入れるということが
すごく自分の幅を広げてくれると思います。

できない立場にいること
ここに居続けることの存在が、ここで深まる。
もっと簡単に言えば清々しくなります。

ご自身の興味のあることでもちろんいいんです。
特に年を重ねてきた方ほど
長年憧れてきたとか、好きだったとか
好きな分野、興味のある分野で
飛び込んで、入門して、初心者をやってみる。
これ、お勧めです。

そうやって自分ができない立場を受け入れた時
周りを見渡してみるとまだまだできない人
初心者でバタバタしている人、たくさんいると思います。

そんな人たちを見る目も「わかるよ」「頑張ってるね」と
ふわっと柔らかくなっていたり
「なんでできないんだ!」「わからないんだ!」と
今まで一刀両断にズバズバ切っていたような人も
その目が柔らかくなるんじゃないかっていう気がします。

心や感情に関してはほとんどの人が初心者

私のやっている心理学の講座は、今はBLC(ビリーフリセット・リーダーズ講座)という長期講座がメインです。

キャリアを重ねて大手企業の幹部になっている方、自分で会社を経営する社長さん
そういう立場と実力のある方が何人もいらっしゃいます。

そういう方たちが、本当に一から心のことを学びに来て初心者をやっているんです。

もちろん現実にはいろんなことができて、いろんなことを成し遂げてきた方たちですよね。

現代社会は心とか感情を横に置いて、切り離して行動を頑張る
そういう形で成功するというモデルが主流です。
感情って何?心の仕組みって何?
そういうことに関して全く初心者である方がほとんどなんです。

そういうところからみなさん一から学んで
「ああ、これがこういうことなんですね」と発見をしたり
「こんな部分があったんですね」と素直に感動したりして
一皮も二皮もむけて行かれる姿は本当に心に響きます。

それは作り事ではなく
本当にリアルに、今そこで起こっている感動のドラマなんですよね。
こういう皆さんにお会いして、清々しいなぁ、素敵だなって思います。

「いくつになっても初心に帰って踏み出してみる」
「新しいところへ自分の身を置いてみる」
それはとても可能性にあふれていることなんだなって感じます。

自分の中にはまだまだ余白がたくさんあります。
初心に帰って、白紙の未来を見て、またそこに
いろいろな色を塗って行きませんか?

今日は「あえて初心者をやることの功用」
というお話でした。

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この記事を書いた人

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大塚 あやこ

心理コンサルタント/作曲家/ピアニスト
一般社団法人ビリーフリセット協会 代表理事
 
東京芸大作曲科卒業後、演奏家・作曲家として活動。アーティストのツアーサポートや編曲、アニメやドラマのサントラ作曲等を手がける。
 
音楽での燃え尽き体験をきっかけに、心理カウンセリング/セラピーへ転身。
悩みの根本原因に迫るオリジナルメソッド「ビリーフリセット®」を提唱し、前に進みたい人、人生の転機に直面した人などを新しいステージへと導く個人セッションや講座を開催。「ビリーフリセットで人生が変わった!」という人多数。カウンセラー養成講座も開催し門下の認定カウンセラーを多数輩出している。
その他、心と意識をクリアにするサウンド瞑想など、独自の立ち位置で音楽制作やライブイベント等も行っている。

◎一般社団法人ビリーフリセット協会代表理事
◎淨音堂株式会社代表取締役

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