あるものを数えれば不安が消えていく【読むPodcast#05】

あれもない、これもない、足りてない・・・つい「ない」ものばかりカウントしてしまう私たち。でもそれが、漠然とした不安に追われてしまう1つの理由です。でもこの世界の事実は「ある」しかない。あるものをカウントできるようになった時、見えている世界が変わっていきます。

透明になってゆけ

新しい時代を軽やかに生きるために
頭と心がちょっとクリアになる
今日のお話。

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あるものを数えれば不安が消えていく

こんにちは。大塚あやこです。

今日お届けするのは
あるものを数えれば不安が消えていく
というお話です。

真夜中にふと目が覚めるとき

夜中にふと目が覚めることってないですか?
何時だか分からないような夜中にふと目が覚めて、真っ暗で静かな中
少し眠れないような時間が過ぎたりして。

私は昔もあったけれど、最近もありました。
その時に「全然昔と違うなー」と思ったんです。

昔はそんな風に真夜中に目が覚めて
静かで、暗いところで眠れない時って
不安がどわーって湧いてくることがけっこうあった気がします。

あの真夜中の不安って何なのでしょう?

そういう時はたいてい良いことじゃなく怖いことを考えるわけです。

この先どうするんだろう
ああ、このままだとだめになる~
・・・みたいな。

坂道を転がるように悪い方へ想像力が引きずられて、もういてもたってもいられなくなるような不安。
経験したことないですか?

私は昔、けっこうありました。
心理を学んだり、自己探求するようになる前です。
その頃は音楽をやっていて、ただただ日々の現実に追われて、音楽一筋で頑張っていました。

それがここ数年は本当にないですね。

そういう、何もない真夜中でもただ安らかに安心して、時間が経つ中に身を置いていられる感じ。
全然違うなって思うことがあります。

当時と今の状況を比べて上手くいっている・いっていないとか
お金がある・ないとか、そんな外的な要因じゃないんです。

そういうものを全部横に置いたところで、自分1人になったときの「存在の感覚」の違いなんだと思うんです。

同じことがあっても今は感じ方が違うのはなぜか

なぜ今、私がこんな感じになれているのか?
大きく2つあるような気がします。

1つはいわゆる自己受容。
自分はこれでいいんだ、こんな自分でいいんだっていう
自己肯定の感覚がだいぶ持てるようになったこと。

もともと私は、自己否定がバリバリに強いタイプでした。
それはもう生きづらい状態。

それがコツコツと色々やっていく中で
「これでもいいんだ」「この自分でいいんだ」という感覚が増えてきて
それに比例して、安心っていう感覚もどんどん増えてきました。
これはやっぱり大きいです。

自己受容の話については、まだまだ話すべきことがたくさんあるので
また別の機会にお話ししますね。

「ないもの」ではなく「あるもの」

2つ目は
「ないもの」ではなく
「あるもの」をあると認めて数えられるようになったこと。

これも先ほどの自己受容と関係します。
私もそうでしたけど、ほとんどの人は自分に足りていないところばかりを見がち。

「これができていないし、あれもできていない」
「これもないし、あれもない」
自分の中身は足りてないものばかりで
まだまだ、全然ですとおっしゃる方は多いんです。

日本人には「謙虚が美徳」というところがあって
「いえいえ、私なんか」という社交辞令としての謙虚っていうのももちろんあるんだけど
それ以上に本気でそれを信じている人も多いです。

例えば人に褒められても、それを受け取れないってことはないですか?

「やだー、そんなことないですよ」とか言って
それを「ありがとう」って受け取れなかったり
「うそ〜」なんて否定してしまったり。

自分には「ない」って本当に信じています。

だからいくら人に「魅力があるね」と言われても
自分にとっては「ない」というリアリティの方が強いんですね。

ないものを数える「足りないワールド」

才能とか能力、知識とかそういうものもそう。
「上には上がいますから」
「私程度がそんな」とか
事実よりも低い見積もりを自分にしている。

だからできてることが全然見えなくなっちゃうんです。

今までやってこれたことも、今まで成し遂げたことも、カウントすれば絶対あるの。
自分に関するポジティブな事実をカウントする、というクセがないだけなんです。

だからいつも数えているものがないものばかり。

これを私は「足りないワールド」って名付けてます。

 

足りない物ばかり数えていると
今いる世界や自分は本当に足りないものだらけで
どこを見ても「ない、ない、ない」
そんな世界が目の前に展開することになるんです。

だから足りなくならないように頑張らなくちゃ
足りなくなっちゃう、足りなくなっちゃう。。。
まさにないないワールド。

これが不安のもとなんですね。

私も昔はそうでした。

だからいつも言っていました。
「ない、ないないない」
自分のことも、そう
周りのことも、そう
お金も、そう。

それがあるときから切り替わりました。
「あるものがあるんだ」
ってことに気がついたんです。

ちょっと禅問答みたいだけど。

 

「ない」と見るか「ある」と見るか

「この世の中にはあるしかない」

それが何だかパンっと見えてきたんです。
「ない」というのは幻想で、この世には「ある」しかない。

例えば、手のひらに100円玉が乗っているとします。
「100円しかない」って言いがちですよね。
でも、今手のひらに何があるかと言えば100円があるんです。

「100円がある」というのが事実。

頭の中で「1,000円あるべきなのに」「10,000円あるべきなのに」と、仮定設定があって
それと比べて100円しかないって言ってますよね。

頭の中で仮の設定をしている時点で、それは事実じゃない。

頭の中の妄想と比べて、今現実にある100円を「100円しかないなー」って言ってしまう。
その妄想を全て剥がして今ここにあるものだけ見たら

100円がただあるだけ。

「ない」と見るか「ある」と見るかの大きな違い。

私はこれに気がついてから「あるものカウント」ができるようになりました。
これは脳の切り替わりとしか言いようがないんですよね。

現実に何かが変わったわけじゃありません。
脳の「ないないフィルタ」がパンと外れて
「あるあるフィルタ」に変わった感じ。

そうすると、あるものがちゃんとあるということに気が付くんです。
ここに安心の1つの本質があるんじゃないかなって。

安心の本質はあるものを「ある」と認識できること

あると思えると安心しますよね。

「住むお家がある」
ああ、安心だね。
「今こんな健康がある」
これもありがたいですよね。

お金のことを言えば 今日使えるお金が確かにあるんです。
額面の高い低いではなく、実際今日も生活している。
買い物に行って食料品を買っているんだったら
食料品を買えるお金がそこにあったわけですよね。

私の場合は、無駄な不安に追われることがなくなった気がします。
頭の中の妄想によって無駄な不安に追われる時間が減ると
もう少し冷静に頭を使えるようになります。

現実には困った状況も起こるし
お金が足りなくなることも実際あります。
そんなときにも
この無駄な不安とか妄想がなければ
実際の行動のことや、新しい道の探し方を考えられるようになるはずです。

ないものを一生懸命見つけてカウントするのではなくて
あるものを見つけてカウントする
そして「あるね」と安心できる。

これが生きる上で心のベースになる。

だから「あるもの」をカウントしてみましょう。
実際に紙に書いて、箇条書きにしてみるのもいい。
身の回りにあるものは何か、もう全部数えてみるんです。

そして自分の中でも数えてみましょう。
「これがやれた、あれもやれた、これをやった」
「これも手に入った、あれも手に入れている」

この「ある」というフィルタをかけて
自分自身を見てみれば絶対に、実際に、あります。
このあるに気がつくと本当にほっとします。
ぜひやってみてください!

あるものが見えて
あるものがあると受け取れて
満たされて「ある」と感じることができる。

そうすれば「安心で大丈夫」が心のベースになります。

これを「あるあるワールド」とも
「大丈夫ワールド」とも言っています。

そんな世界には
心ひとつ、意識ひとつで、切り替えることができます。
そんなワールドに、ぜひ一緒に行きましょう。

今日はそんなお話でした。

 

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この記事を書いた人

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大塚 あやこ

心理コンサルタント/作曲家/ピアニスト
一般社団法人ビリーフリセット協会 代表理事
 
東京芸大作曲科卒業後、演奏家・作曲家として活動。アーティストのツアーサポートや編曲、アニメやドラマのサントラ作曲等を手がける。
 
音楽での燃え尽き体験をきっかけに、心理カウンセリング/セラピーへ転身。
悩みの根本原因に迫るオリジナルメソッド「ビリーフリセット®」を提唱し、前に進みたい人、人生の転機に直面した人などを新しいステージへと導く個人セッションや講座を開催。「ビリーフリセットで人生が変わった!」という人多数。カウンセラー養成講座も開催し門下の認定カウンセラーを多数輩出している。
その他、心と意識をクリアにするサウンド瞑想など、独自の立ち位置で音楽制作やライブイベント等も行っている。

◎一般社団法人ビリーフリセット協会代表理事
◎淨音堂株式会社代表取締役

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