人を「怒らせる」のがこわいのなら

人が怒ることを
そんなにも恐れてしまうなら

自分が怒ることを
とってもがまんしてきたんだね。

ぜったいに怒ってはいけないって
子供のころからずっと自分で
自分を怒らせないように
アレコレ画策してきたから

誰かのことも
ぜったいに怒らせちゃいけないって
人を怒らせないように
アレコレ画策している。

「させた」「られた」の世界

人を「怒らせてしまう」と
いつも恐れているのなら

大昔、親が怒っていたことを
自分のせいだと思ってるんだね。

怒「らせた」
悲し「ませた」
嫌な気持ちに「させた」
傷「つけた」

そうやっていつも
人の感情が動くのは
自分のせいだと思っている。

だから
人の感情のスイッチを
自分がいかに管理するか
いつも画策して
「スイッチ番」をやっている。

ていうことは

自分の感情のスイッチも
ほかの誰かが握っている
と思っている

っていうことなんだ。

自分の感情が動くと
あの人が私を怒「らせた」
っていう。

あの人が私を嫌な気持ちに「させた」
っていう。

そのことをあなたは

傷つけ「られた」

っていうんだね。

 

人が嫌な気持ちになることを
そんなにも恐れてしまうなら

自分が嫌な気持ちになることを
とっても嫌ってきたからだね。

嫌な気持ちはぜったいに
あってはいけない

って
子供のころからずっと自分で
嫌な気持ちから目をそらして
感じないようにニコニコしてきたから

誰かのこともぜったいに
嫌な気持ちにさせちゃいけない
って

その人がじっさい
何が嫌なのかいいのか
はよくわからなくても

とにかく
嫌な気持ちに「させ」ないように
アレコレ画策している。

 

あなたが
心の中はどうであっても
ともかく
ニコニコ笑っているから

誰かにも
心の中はどうであろうと
ともかく
ニコニコ笑っていてほしいと
望んでいる。

そんな上っ面の「笑顔」を
いつも求めて
そんなものをやりとりしあって

あの家の中と
この世の中を
渡ってきたんだよね。

でも心の中では
ちっとも笑顔なんかじゃない自分を
よくわかっているよね。

だから
「本当は何考えてるかわかったもんじゃない他人」
をそんなにも警戒している。

 

そんな薄っぺらい世界から
抜けたいなら

怒ることも、悲しむことも
がっかりすることも
嫌な気持ちになることも

まず自分が
嫌がらなくなってみたらいい。

味わって、言ってみるワーク

暑さもあれば寒さもある
それがこの地球であるように

いい気持ちもあれば
いやな気持ちもある

それが人間だよね。

自分も人間であったことを
どうか思い出してね。

 

やー、今日は暑いね。
うわー、今日は寒いね。

っていうみたいに

その時々にきた感情を

くそー、腹たつな。
うえーん、悲しいな。
はあー、がっかりだよ。
なんだよ、めんどくさいな。
ガーーン、ショックだな。

って味わったらいいんだよ。

そして、そう感じたら
独り言でいいから言ってみて。

ほんとに口に出すことがだいじ。

「くそー、腹たつな。」
「うえーん、悲しいな。」
「はあー、がっかりだよ。」
「なんだよ、めんどくさいな。」
「ガーーン、ショックだな。」

ちゃんと心から
感情が乗るまで
なんども言ってみて。

そしたら次はこう言ってみて。

「私、怒ってる。」

何度も言ってみる。

言ってるとほんとに
「うん、私怒ってる!」って
感情がわかってくると思う。

同じように

「私はとっても悲しい。」

「私はすごくがっかりしてる。」

「私、めんどくさくてヤなんだよ。」

「私、すごくショック受けた。」

とかね。

つまりその「嫌な感情」を
「私」という主語をつけて
実況するわけ。

ぜんぶ独り言でいいから。

何度も言って
心の中を感じてみて。

「うんうん、そうなのよ!」
「そうだなそうだな!」

って思えたらだいぶいいよ。

涙がジンワリ出てきても
かなりいいよ。

そのまま大泣きしてもいいんだよ。

拳で膝ドンドンして悔しがっても
いいんだよ。

 

それが
感情を認める
っていうこと。

あるんだよ。

あっていいんだよ。

出てきたってことは
今それを感じる必要がある
ってことなんだ。

って受け止めてみようね。

そんなふうにしているとね

だんだんと
あなたはそんなに簡単に

「傷ついた」
とか言わなくなってくるだろう。

今までそう言ってたのは
だいたいの場合

「怒っている」
「悲しい」
「がっかり
「めんどくさい」
「ショック」

のどれかだったりすることが
ほとんどだと思うから。

それを感じそうになった時

それを感じ「させた」人に向かって
あなたは
「傷ついた」
って言ってたのかもしれない。

「傷」なんてついていない

ちゃんと感情を認めていれば

あってもいい「そういう感情」
であって
べつに「傷」なんてついていないことに
気がついてくるだろう。

そうするとね

他人も実は

嫌な気分になっただけであって
それは本当に「傷」なのか?
ってことも
問えるようになってくるだろう。

 

誰かのことそこまで

怒らせた
悲しませた
がっかりさせた
わずらわせた
嫌な気持ちにさせた
傷つけた

って恐れずにすむようになるだろう。

よいことも嫌なことも
自分が持つ感情を感じ
必要なことは伝え

よいことも嫌なことも
人が持つ感情を認め
人の言うことを受け止め

「そうなんだね」
って、うなずくことが
できるようになるだろう。

自分が自分の感情を
恐れなくなること。

それが始まりであり全て

だからね。

 

 

 

 


この記事を書いた人

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大塚 あやこ

心理コンサルタント/作曲家/ピアニスト
一般社団法人ビリーフリセット協会 代表理事
 
東京芸大作曲科卒業後、演奏家・作曲家として活動。アーティストのツアーサポートや編曲、アニメやドラマのサントラ作曲等を手がける。
 
音楽での燃え尽き体験をきっかけに、心理カウンセリング/セラピーへ転身。
悩みの根本原因に迫るオリジナルメソッド「ビリーフリセット®」を提唱し、前に進みたい人、人生の転機に直面した人などを新しいステージへと導く個人セッションや講座を開催。「ビリーフリセットで人生が変わった!」という人多数。カウンセラー養成講座も開催し門下の認定カウンセラーを多数輩出している。
その他、心と意識をクリアにするサウンド瞑想など、独自の立ち位置で音楽制作やライブイベント等も行っている。

◎一般社団法人ビリーフリセット協会代表理事
◎淨音堂株式会社代表取締役

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