うつ400万人、生きづらい人はコレにやられている

「生きづらさ」の理由

私は仕事柄、生きづらい人にたくさん会ってきました。

「生きづらい人」と言ってもいろいろあると思うけど、私がお会いする「生きづらい人」は、だいたいみんないい学校やいい会社を出てがんばってきた方たちが多いです。

だから一見「生きづらい人」には見えません。

むしろ、うまく社会でやってる人。
ちゃんとやってきた人。

社会人として
夫として、妻として
父として、母として

まっとうに生活している人。

けれど心の奥に、漠然と生きることがしんどい感覚がある。
もうがんばるのも疲れている。
ものすごく自分を責めていたりね。

うつで休職しては復帰・・・のようなことを繰り返している人も多いです。

それって「生きづらい」ってことなんですよ。

私は「うつ病」とは生きづらさが極まったところの症状だと考えています。

厚生労働省が行った調査によると、平成26年のうつ病の総患者数は約392万4000人。

ざっと約400万人近くが「生きづらさ」に倒れてるってことなんです。

どうしてこんなにみんな生きづらいんだろう?って私も考えるわけですよ。

その答えを私はいくつかみつけてるんだけど、その1つは

ロボット・ビリーフがインストールされてるから

です。

ロボット・ビリーフとは

ビリーフとは、無意識で作動している「信じ込み・思い込み」のことです。
思考のプログラムともいいます。

これが入っていると、自分の「したい・したくない」という気持ちとは無関係に

「しなければいけない・しちゃいけない」という衝動に駆られて、したくもないことをしたり、したいことをしなかったりします。

プログラムですから、外部から入力されたコマンド(命令)のようなものであり、気づかない限りそれに動かされます。

生きづらい人の中では、こんなビリーフが作動しています。

・ちゃんとしなくちゃ
・しっかりしなくちゃ
・失敗しちゃダメだ
・間違えることは恥だ
・強くなくてはならない
・弱さを見せてはならない
・頼ってはダメだ、甘えてはダメだ
・一度決めたことはやりとげるべきだ
・やり始めたら続けなくてはいけない
・いつも同じようにできなければいけない
・ムラがあってはいけない
・落ち度があってはいけない
・欠点は克服しなければならない
・言われたことには従わなければいけない
・上の人には意見を言ってはいけない
・嫌なこともがまんしなくちゃいけない
・不満を感じてはならない
・途中でやめるのは逃げだ
・逃げるのは裏切りだ
・疲れたなんて言ってはいけない
・苦しいなんて言うのは甘えだ
・感情で動いてはいけない
・感情は厄介だからない方が効率がよい
・自分の要求を持つのはわがままだ
・自分のしたいようにするのは自分勝手だ
・役に立たないと存在価値がない
・何もできないのに生きていたら迷惑だ

などなど・・・・

どうです、これ。

生きづらい人っていうのは
「こうなれなくちゃいけない!」
と自分を追い立て

そうなれてない自分をみつけては
「こんな自分じゃいけない!」
と自分を責め立てています。

それをやりすぎて動けなくなってしまったのが「うつ病」ね。

じゃあね、上記を全部完ぺきに全うできたとしたら、その人はどんな人になれると思いますか?

完璧な人?
模範的な人?
すばらしい人?
神?

いいえ、ロボットです。

こんなこと全部満たせるのは人間じゃないよね。

上記のコマンド(命令)って何を意味する?

つまり

優秀なロボットであれ!

というプログラムなんですよ。

そのプログラムが、みんな知らないうちにインストールされています。

インストールされているプログラムのことを「ビリーフ」というので

つまりこれは人間を優秀なロボットに仕立てあげるための

ロボット・ビリーフ

というわけです。

もちろんインストールされたなんて記憶も自覚もありません。

全部が誰かに言われたわけでもないかもしれない。

自分で勝手にそう思い込んで、そういうもんだと当たり前になってしまった。

それがビリーフです。

優秀なロボットとは

仮にあなたが工場主になったと思ってみてください。
工場主のあなたは業務のために性能のいいロボットがほしい。
こんなロボットはどうですか?

・ちゃんと、しっかり業務ができて
・決して失敗なく、間違えず
・常に頑丈で人に余計な世話をかけず
・決められたことはどこまでも遂行し
・常時同じクオリティで動き続け
・トラブルや故障や不具合なく
・命令は忠実に実行し
・嫌な顔もせず不満も言わない
・逃げたり裏切ったりしない
・謀反や反乱を起こさない
・疲れたとか苦しいとかいわずに淡々と動く
・よけいな感情なんかなくていい
・自分がどうとかこうとか思わない言わない主張しない

これってすごく使いやすくて便利じゃないですか?

そしたら役に立って価値のあるロボットだし、動いている限り置いておこうと思うし

逆に、何もできなくなったら置いとく意味がないから「はい、さようなら」ですよね。

ロボットってそういう用途だからね。

ロボット・ビリーフをガッチリ仕込まれた人というのは、こうやってビリーフに動かされて、自ら限りなくロボットになろうとしてがんばるのです。

ロボットにならないと生きていけないぞ!
って、これまたビリーフ仕込まれてるから。

で、ちょっとでもそうなれないと、なれない自分を責めてますますいのちの火は弱くなり、だんだん生きてるか死んでるかわからなくなってきて、ますます機械に近づいていくんです。

人間として生きてないんだから「生きづらい」のも当たり前です。

人間にはいのちがある

だけどね、ちょっと待って。

私たち人間だったよね?

人間て機械なんですか?
ロボットなんですか?

人間が人間であるゆえんは
いのちがあることです。

いのちは機械じゃないから

一人一人違います。
流れています。
ゆらめいています。
波のようにリズムがあります。
感じます。
思います。
望みます。
うれしかったら広がります。
こわかったら縮こまります。
ひらめき、思いつき、創造します。
失敗しながら学んで成長します。
安心の土壌で根を張ります。
芽が出て、伸びて、繁ります。
いろんな種類の花が咲きます。

いのちだから

繊細で、こわれやすいです。
無理をすれば疲れます。
本来から外れれば枯れます。
不自然なことをすればゆがみます。

それが、生きているということ。
人間であるということ。

ロボットになるということは
それら一切の
いのちを封じ込めることです。

ただ「工場主」の役には立てるけれど。

今の時代はロボットがあるから

じゃあどうしてこんなに大勢の人が、ロボットになろうとしなきゃならなかったんでしょうか。

昔はコンピュータもAIもなかったから、そもそも機械のロボットがなかったでしょう。

でも工場や会社を作って、大量の業務をこなす必要がありました。

そのためには、人間が大量に同じ作業を落ち度なくやり続ける必要がありました。

決められた通りに正確に、文句も言わず業務を遂行するロボットのような人間がたくさん必要だったんです。

だから使う側もロボット人間がほしかったし、ロボット人間になれば雇ってもらえて生きていけると思った人たちが大挙してロボット人間になって、持ちつ持たれつしていたのもわかります。

それはそれで、その時代はよかったかもしれません。

でも今の時代、もうそういうロボットのような業務は、本物のロボットがやるからね。

いろんなところで「将来消える職業ランキング」みたいことが言われているように、もう時代はそうなってきているんです。

ロボットみたいに無感情で均一にやるべき作業はロボットがやる。

人間は必要ない。

だからこそ、もう人間がロボットになろうとしなくていい時代がやってくるってことです。

これはいい話だと思うよ。

もうロボットやめていいんですよ!

人間になっていいんですよ!

人間に戻る時代

感じていい、思っていい
やりたいと思っていい
いやだと思っていい
こうしよう!と思いついていい
「自分」があっていい
自分ならではを追求していい
自分の感覚を信じていい
自分を表現していい
自分で決めて判断していい
それぞれ違っていい
違う者同士が意見を言って
コミュニケーションとっていい
アイディア出して相談して
今までにないものを創造していい

今、そういう時代のシフトが起こっています。

埋め込まれたロボットビリーフに「苦しい」と感じて「もうムリ!!」ってなってる人が増えているってことは、人間であることに目覚めていく人が増えていくということです。

苦しいと感じるからこそ、これはヘンだ!と気づき、もがいてあがいて、模索する。

そのプロセスは苦しいし怖いけど、だからこそ「ロボットやめる」という新しい選択へと導かれるのです。

これは大人だけじゃないくて、子供もそうだと思いますよ。

不登校のお子さんてそういうことだと私は思ってる。

昔ながらのロボットビリーフが蔓延している学校という場にはもういられなくなっている新しい魂たちが、たくさん登場しているってことだと思います。

大人も、子供も。
そうやって、人間に戻る人が一人、また一人と増えていきます。

ロボットやめて
もともと持ついのちを実感して
いのちの伸びる方へ
伸びていこうよ!

それが「生きづらさ」からの脱出ということです。

私はそんなお手伝いをしています。

 


この記事を書いた人

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大塚 あやこ

心理コンサルタント/作曲家/ピアニスト
一般社団法人ビリーフリセット協会 代表理事
 
東京芸大作曲科卒業後、演奏家・作曲家として活動。アーティストのツアーサポートや編曲、アニメやドラマのサントラ作曲等を手がける。
 
音楽での燃え尽き体験をきっかけに、心理カウンセリング/セラピーへ転身。
悩みの根本原因に迫るオリジナルメソッド「ビリーフリセット®」を提唱し、前に進みたい人、人生の転機に直面した人などを新しいステージへと導く個人セッションや講座を開催。「ビリーフリセットで人生が変わった!」という人多数。カウンセラー養成講座も開催し門下の認定カウンセラーを多数輩出している。
その他、心と意識をクリアにするサウンド瞑想など、独自の立ち位置で音楽制作やライブイベント等も行っている。

◎一般社団法人ビリーフリセット協会代表理事
◎淨音堂株式会社代表取締役

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