熊野から十津川村を経由して、天川村へ。
昨夜から雪になり、天川村の今朝は雪化粧。
幸い車の運行に差し支えはありませんでした。
朝7時前から始まる天河大弁財天社の朝拝へ。
昨日のうちに予約しておいた私個人のご祈祷もそのまま取り行っていただきました。
お祀りを終えて石段を降りたら朝日が直撃。
天河大弁財天社、通称・天河神社さんは、吉野の金峯山寺と合わせて、私にとっては戻ってきてほっとする心の故郷のように感じるところです。
何が、何故?というのは語ると膨大になるので、ここでは省略。
そして、そのまま車でさほど遠くない吉野山へ。
吉野は桜で有名ですが、今年は気温が低いため、桜はまだまだ蕾がほとんどでした。
去年は開花が早すぎでしたが、今年は遅すぎ。
こればかりはお天気が相手だからどうにもなりませんね。
それでも枝垂桜や一部の桜は咲いててくれました。
上は、修験宗のお寺、東南院。
そして吉野のメインは、総本山・金峯山寺の蔵王権現特別ご開帳です。
撮影はできないので公式サイトより拝借しました。
中央が、高さ約7メートルの巨大な仏像です。
目の前にすると圧倒的。
しかしとても優しいんです。
慈悲の青なのだとお坊さんがおっしゃってました。
蔵王権現についても、語ると長くなるので省略しますが、私にとっては思い入れがあり、ご縁のある仏様です。
天河大弁財天社も、金峯山寺にしても
昔から大峰修験の本拠地であり、修験道と神仏習合の思想的原点を持つところ。
さらに、明治政府による神仏分離政策に易々とは従わなかった気骨のあるところ。
この蔵王権現も、お上からは「壊せ」とお達しが来たところ、壊してなるものかと扉を閉めて隠して何十年も「秘仏」とし、守り抜いてきた人たちがいたのですね。
権現さんの前に座っていると、そのように脈々と重ねられてきた人々の「真剣さ」の集積のようなものがヒシヒシ感じられて、胸が熱くなりました。
そんな気骨を持って守ってきたものがあるからこそ、これからの世に必要な、人と自然とあらゆる神の統合という方向性を秘めている、実は回り回ってかなり最新なところ。
そういう精神性が、日本人の原点回帰の鍵を握ってるんじゃないかと、私は感じています。
ご開帳は、近年は年2回。
桜から新緑の頃の吉野山は気持ちがよいですし、ぜひ行ってみられるといいですよ!
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