近頃は「心」に関して考えたり話題にしたりすることが、わりと身近になってきました。
やっぱり何をするにも、基本は自分の心とのつきあいです。
そこがうまくいってるかどうかで、仕事もプライベートも全般的に人生の質は変わってきます。
今日は
「そのあたりに関心を持ち始めた」
「ちょっと心について学んでみたい」
「でも、どこから何をしたらいいの?」
という方へのちょっとしたガイドです。
心の学び、6つの系統
あくまでも目安ですが、私なりに超ざっくりの分類をしてみます。
私の知識にも限りがあるため、具体的なことはご紹介しませんが、あなたが求める系統はどのあたりなのか、感じて出会うための一助にしていただければと思います。
1.学術系
大学や大学院の心理学部で教えるような、学位も論文もちゃんとあるような心理学です。
客観的なデータや科学的根拠が重要視され、学問として「まっとうな」かんじがします。
臨床心理士や公認心理師という資格もこの領域にあります。
メリット:
・正統的でまっとうなのでアヤしくない。公的機関のお墨付きがあるので世間から信用される。科学が好きな人には向いている。
デメリット:
・扱うことが他人の心理の統計的な分析なので、客観的ではあるが「で実際、この私の心はどうすればいいの?」という「自分事」にはフォーカスしない。
・学べるところが大学や大学院等が中心になり、忙しい社会人にはハードルが高い。
具体的な名称としては、発達心理学・教育心理学・臨床心理学・人格心理学・社会心理学・産業心理学・・・など。
2.町のカウンセリング/セラピー系
上記学術系の分野からは認められていない、その他諸々、独自の心の見方やアプローチの数々で、無数に流派があり、独立・開業している人も多いです。(そういう意味で「町の」とつけてみました)
主に扱うところは、生きづらさ・しんどさ・悩み・トラウマ等。「今、実際に困っている人に助けになる」かどうかに重きを置いています。
過去の生育環境や、潜在意識のネガティブ要因や影の部分へのアプローチが多い傾向があり、一言でいうと「マイナスをゼロに」がこの領域。
一般の人が興味を持つ「◯◯な人の心理」のような話題は、ほとんどがこの系統だと思ってもよいかもしれません。
日常の役に立ったりちょっと興味深いような心の話は、実は「学術系」では扱わないと思ってよいでしょう。
メリット:
・実践的、経験的なので「自分のコレ、どうなのよ?」という自分事に落とし込みやすく、自分の心を実感しながら理解できる。
・ありのままの自分の受容や、人生の変化にもつながりやすい。
デメリット:
・学問的な根拠や公の保証とは無縁なので、社会的な認知は弱い。
・過去の傷やネガティブ面にこそ転換の鍵があるという見方なので、そこに目を向けるのが怖いと感じる人もいる。
・ある程度はこの段階が必要だが、いつまでも過去の傷やブロックなどにこだわりすぎると、前に進まない言い訳にすり替わるリスクもある。
ロジャーズを源流とした伝統的なカウンセリングや、トランスパーソナル系のセラピー、インナーチャイルドや自己肯定感を扱うものなどはこちらに入ります。
書店等でに並んでよく売れているような「心理本」もだいたいこちらです。
3.自己啓発/コーチング系
上記「カウンセリング/セラピー系」が「マイナスをゼロに」だとしたら、こちらはいわば「ゼロをプラスに」、「プラスをもっとプラスに」といった領域。
目標達成や自己実現へ向かうことを前提とし、成長、向上、拡大、ステージアップをめざすもの。
こちらも学術系とは縁がありませんが、仕事やお金の話に親和性が高く、ビジネスマンに支持されています。
未来向きのヴィジョン、ポジティブな考え方や、実現のための行動を重要視します。
潜在意識も扱いますが、可能性や光の方にフォーカスを当てる傾向があります。
こちらも一般書店で売れやすい領域です。
コーチやコンサルタントとして開業している人も多く、セミナービジネスも盛んです。
メリット:
・明るくパワフルでモチベーションがあがりやすく、行動による現実変化が見えやすい、わかりやすい。
・自分の傷やネガティブ面にはあまり触れないので、暗くない、怖くない。
・行動的でデキる人のイメージがあり、スマートでカッコいい。
デメリット:
・前を向いて行動しよう思ってできる人にはよいが、どうしても前を向けない人、行動できない人には無理がある。
・ポジティブ面に光を当てすぎることで、ネガティブ面の扱いに慣れず、別のところに無理や歪みが出る可能性もある。
アドラーは自己啓発の源流といわれていますし、NLPもわりとこちら寄りです。
4.ヒーリング/スピリチュアル系
上記2つが、いわば「この世を生きる人間としての、現世のこと」だとすれば、こちらは「この世とあの世をまたぐ魂・エネルギー存在としての、時空を超えた領域のこと」です。
こちらの分野では、エネルギーや意識という概念が重要になってきますし、宇宙や神やワンネスや空(くう)といった、個を超えた領域の話も多くなります。
メリット:
・肉体レベル、この世レベルの小さな「自分」の狭い枠から視点を広げて、自分自身の存在を捉え直すことができる。それによって、人間事の小さな悩みやとらわれが氷解したり、自分と宇宙の真実を悟ってしまうこともある。
・言葉では言えない感覚や深い潜在意識にアプローチするので、言葉や理屈が苦手な人や、感覚が鋭敏な人には向いている。
デメリット:
・基本的に「見えない、理屈でわからない」ので、「よくわからない、やったかんじがしない」という人もいる。
・「科学的」ではないので「アヤしい、トンデモ」等の偏見を持つ人もいる。
・日常を生きる「人間事」としての心理、つまり上記(2)のような領域にあまり深入りしないので、そこでもつれが生じている場合、広大で曖昧な視点がかえって遠回りになることもある。
古くからあるものではレイキ、シータヒーリングなどが有名ですが、その他無数にメソッドや流派があります。
5.マインドフルネス/瞑想系
ここ数年流行中で、アメリカのIT企業などにも取り入れられていると話題の瞑想トレーニングがマインドフルネスです。要するに「坐禅」であり「瞑想」なのですが、宗教の文脈を外して機能的な面のみフォーカスしているのが特徴です。
マイナスかプラスかといったら「マイナスかプラスか、と分けている自分に気づく」といったかんじかもしれません。
メリット:
・左脳優位で回る頭を落ち着けて、本来の感性や落ち着きを取り戻し、心身のリズムを整える。その結果感情の安定やアイディアのひらめきが増す。
・欧米のビジネス界で評価されているので、スタイリッシュで最先端のイメージがあり、宗教臭さや後ろめたさがなく堂々と人に言える(笑)。
・本当にちゃんとやれば、上記(4)のような個を超えた意識に近づく可能性がある。
デメリット:
ちょっとやったくらいではそれほど変わらない。根気よい取り組みが必要で、取り急ぎなんとかしたいことがある場合の手段にはなりにくい。
マインドフルネスの他、その源流である南アジア上座部仏教の「ヴィパッサナー」、日本の坐禅、インド系の瞑想なども色々あります。
6.ボディ複合系
心と身体の密接なつながりにフォーカスして、マッサージやボディワーク、エクササイズなどを通して、身体を扱いながら心を(またその逆も)整えていくような手法もあります。
(4)や(5)とも複合しやすく、言葉や理屈より体感を通した方が落とし込みやすい人には向いています。
伝統的なものでは、ヨガ、気功、太極拳など。その他、身体施術系、呼吸法、ダンスセラピー・・・等々。
どうやって選ぶ?
以上は、ほんとうに大雑把すぎるくらいの分類で、実際は一つに括れないもの、微妙にかぶるものや複合したもの、ここには全然あてはまらないもの・・・等々、さまざまです。
傾向もアプローチも人によって違うので、正直なところ、どれが自分に合うのか、どの先生がいいのかは、行ってみないとわからないというところはあります。
私自身もこれまで、行ってみてよかった講座もあれば、ハズレ〜と思った講座もあります。
それも経験で、ある程度しょうがないですね。
まずはだいたい自分の求めるものはどちら方面なのかアタリをつけて、そこに意識をフォーカスしていれば必要な情報に出会います。
そうやって出会った本やブログ・HP等、調べるものはちゃんと調べて、その上であとは直感!
素直に惹かれたり、納得感があったりしたら、その自分の感覚を信じてみるのがいいでしょう。
で、ビリーフリセット®︎心理学はどこなの?
ここでビリーフリセット®︎の話をさせてください。
ビリーフリセット®︎心理学は上記でいったら、基本的には(2)「マイナスをゼロに」のカウンセリング/セラピー系から入ります。
人間、この世で育って何十年も生きてれば、知らないうちに堆積してしまったいろんな荷物や鎖が多すぎるのが普通の状態です。
自分自身の感情との付き合い方にギクシャクしている場合も多いです。
まずはこれを整理して外さないことには、自分の気持ちもわからないし、やりたいこともわからない、行動しようと思ってもできないし、自分を責めてばっかりだったり、無理しすぎたりするでしょう、と。
だから、まずは潜在意識のそういう「鎖」を外す。それによって、苦しくしんどい状態が楽になります。
そういう意味では「マイナスをゼロに」なのです。
でも、ビリーフリセット®︎心理学はそれで終わりじゃありません。そこから本来の自分らしさを生きていくステージです。
未来を向いて前に進み、行動、実現していく。
ビリーフがある程度片付いたからこそ、スムースに前に進むことが可能になります。
つまり「ゼロからプラスへ」のフェイズへ行くのです。そこもビリーフリセットでは扱います。
そういう意味ではコーチング的な側面もあるわけです。
さらに。
実は、ビリーフをどんどん外していくということは、マインドフルネスという気づきの力が高まることでもあるのです。
「マイナスだ、プラスだ」と分けて一喜一憂していた自分に気づいて、そこから距離をとっていくことになるからです。
人間レベルの小さな決め事や、思考のゲームから自由になっていくと、自分自身が「存在そのもの」だという感覚に至ることがあります。
それは「マイナスもプラスもない、無条件・ニュートラル」な心境、を体験すること。
そういう意味ではとてもスピリチュアル的でもあります。
ビリーフリセット®︎心理学は、入り口はとっても人間的。ネガティブもきっちり見ます。
そこから、肉体存在としての行動・実現・ミッションを生きる。
さらに、低次の自我の論理を超えた、高次の意識の進化へ。
表向きにはスピリチュアルじゃないけど、実は本質的にはスピリチュアルへと通じています。
私はビリーフリセット®︎心理学をそのようなものとして構築しています。
◎好評です!
「私どうしてこうなの?」の謎がわかるビリーフ無料診断 ~ 5日間無料メール講座
まずは無料診断で
というわけで、心の学びのいろんな系統、それに照らし合わせたビリーフリセット®︎心理学の立ち位置、ざっくりご理解いただけたでしょうか。
あなたの心の深い部分が今必要としているものに、出会えるように。
そこですばらしい体験ができるように、願っています。