「それって寂しくないの?」の私の答え

先日のポリアモリーについての記事 に ついては、ずいぶん反響があったようです。

その後、立花岳志も夫側からの記事を書き、これまた反響を呼んだようです。

立花岳志No Second Life :ポリアモリー 〜 僕は妻と恋人を愛して生きていく

私たちの周りの人からは、わりと普通に受容的な反応が多かったです。
「私もそうなんです」という方も複数いました。

「自分もたしかにそう思う。でもよく公表しましたね」と言われることもありました。

そうですよね、このテーマについては、そうは思っている人はたくさんいても、あえて言ったり書いたりする人はまだ少ないみたいですからね。

そんな皆さまの危惧(笑)に反して、結果としてひどいことが起こるでもなく、何かが極端に変わったわけでもなく、普通に日常が続いています。

一人の時間をどう捉えるか

さて、「夫に恋人がいてもいい」という先日の私の記事を読んだ方のなかには、こんなふうに思った方もいたのではないでしょうか。

「えー、それって寂しくないのかな。私はそんなの寂しくて無理。」

つまり、夫が他の人とデートに出かけるということは、自分が一人になってしまうこと。
それって一人で置いてかれたような気がして寂しくない?
あるいは、実質一人の時間が増えちゃってつまらなくない?
ってことですね。

そうじゃなくて「私がないがしろにされた感じが寂しい」という意味であれば、その件については前回の記事に書いてあるのでもう一回読んでね。

「寂しくない?」
うん、そう思う人の気持ちはわかります。
わかるよ〜。
「一人は嫌、いつも誰かと一緒にいたい。」
「好きな人にはいつも私のそばにいてほしい。」
という人にとっては、ね。
そりゃそうだよね!と思います。

で、私はどういう人なのかというと、基本はなるべく一人でいたい人なんです。

一人の時間がいちばん好き。
一人で自分の世界に入ってコツコツ考えたりもの作ったりするのがなにより喜び。
一人でいるのがいちばん落ち着く。

そういうクリエイター/研究者気質なんです。

そしたら一人でいる時間はぜったいに必要だし、夫が外へ出かけたら一人の時間が増えるわけだからけっこうありがたいというわけ。

ごはん食べるのも一人で平気。
一人メシ、オッケーの人なの。

そこが「一人じゃ寂しい」という人とは全然違うと思ってみてください。
どっちがいいとかじゃなくてね、性質の違いですね。
エニアグラムのタイプで言ったら、4とか5の人はそういう傾向があると思います。

参考記事:1人が好きで「自分はつまらない人間だ」と思ってる人たち

そして、そもそもウチは夫婦で同じような仕事をしていて、普段は2人とも同じ家でそれぞれの仕事をしています。つまり、基本一緒にいる。

それから二人で一緒にセミナーをやることもあるので、そういう場合やはり丸々一緒にいる。仕事が終わっても一緒にごはん・・・

なーんてことをしてると、けっこう毎日、仕事も一緒、プライベートも一緒、ってことになるんですよね。

だからこそ、ちょっと距離がほしい、切り替えがほしい、一人になりたい、と思ってもわかるような気がしません?

そのあたり、会社に通って家に帰ってから夫婦が顔を合わせるスタイルの方たちとは感覚が違うと思います。

愛情の距離感もそれぞれ

そして、お互いの距離感というのも、しっくりくるのは人それぞれです。

私の場合は、たとえパートナーであってもあんまり自分に一点集中してエネルギーとか情とか注がれるのはしんどいです。
「キミだけが!」「オマエだけが!!」みたいのとか、いつもいつも関心向けられるのとか、重くて濃すぎて、逃げたくなる。

だから、私の気持ちとしては、どんなに愛情があったとしても、それを私だけに一点集中されたくなくて、むしろちょっと分散してほしいと感じるのです。

それくらいでちょうどいい。

逆に「いつも永遠にキミだけだよ!!」って言ってもらって、自分だけに優しくしてもらってチヤホヤしてもらって関心と愛情ドバドバ注いでもらって・・・という関係がいちばん好きで落ち着くという女性もいるでしょう。

そういう人は、それでいいでしょう。
好みだからね。

でも、私みたいにそうじゃない女性だっていると思います。少数派かもしれないけど。

ウチの夫の場合、私よりはもう少し情の濃いところがあって、もう少しディープに情を注ぎあいたいところがあるようです。

そこが私の距離感と違う。
でも私にはそれはきつい。

ということは、そういうことが好きなタイプの他の相手がいたら、彼にとってはちょうどいいじゃない!ということになります。
私にとっても分散されてちょうどいい。

それが「夫に彼女がいてもいいんじゃないかな」と思った私の理由の一つです。

これで我が家のバランスはだいぶとれるようになった感じがあります。

正解はないからこそ

というわけで、一人の時間とお互いの距離感というテーマ、

今私が述べたような距離感は、想像つかない人からするとありえないかもしれないけど、わかる!という人もまたいるんじゃないでしょうか。

つまり人間は、様々に違うもんだということですね。
これはもうパートナーシップだけに限ったことではありません。
既成概念や自分の常識だけを基準に、一概にどうこう言えないものである、と。

本当に人と人は違うものです。
その多様性をそのまま受け入れ、個別の感覚を尊重することができるか。

個別の感覚を最大限生かして、みんなが無理なく、得たいものを得て暮らすことが、どうやったらできるか。

それををいちばん大事にしあいたい。

そのことに絶対の正解はないからこそ、各々が感じて、考えて、コミュニケーションして、新しい形を模索していく。
各自、各夫婦、各関係、カスタマイズでそれを積み上げていく。

そうやって、みんなが自分らしく、がまんせず、より幸せであれる世界へとゆるやかにシフトしていく。

それが、これからの新しい時代の向かっている方向ではないかと思います。

そのような価値観を発信するのも我々の役割の一つだと思っています。

頭を自由にして、みんなでもっと幸せになろうよ!

 


この記事を書いた人

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大塚 あやこ

心理コンサルタント/作曲家/ピアニスト
一般社団法人ビリーフリセット協会 代表理事
 
東京芸大作曲科卒業後、演奏家・作曲家として活動。アーティストのツアーサポートや編曲、アニメやドラマのサントラ作曲等を手がける。
 
音楽での燃え尽き体験をきっかけに、心理カウンセリング/セラピーへ転身。
悩みの根本原因に迫るオリジナルメソッド「ビリーフリセット®」を提唱し、前に進みたい人、人生の転機に直面した人などを新しいステージへと導く個人セッションや講座を開催。「ビリーフリセットで人生が変わった!」という人多数。カウンセラー養成講座も開催し門下の認定カウンセラーを多数輩出している。
その他、心と意識をクリアにするサウンド瞑想など、独自の立ち位置で音楽制作やライブイベント等も行っている。

◎一般社団法人ビリーフリセット協会代表理事
◎淨音堂株式会社代表取締役

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