こういう子、いませんか?
子供の頃からおとなしい。
あまりハメを外してキャーキャー遊ばない。
大勢で遊ぶより1人で絵を描いたり本を読んだりするのが好き。
「なんで?なんで?」と小難しいことを聞きたがり
いっぱしの意見を言ったりして、親や大人から「生意気言うんじゃない」とか言われる。
他の子供たちが子供っぽい振る舞いをするのを冷めた目で見ている。
人に簡単になつかないから、親や大人から、扱いにくい子供だと思われる。
「もっと愛想よくしなさい」とか言われる。
大人になっても口数が少ない。
基本的に目立たない。
大勢でワーワー騒ぐより、1対1でじっくり語るのが好き。
話すのがヘタで、皆と同じように明るく盛り上がれないから、自分はつまらない人間だと思っている。
こんな自分は人間として欠けていると思っている。
自分独自の世界に没頭する。
これ!という専門分野を持っていて、そのことに関して語らせたら饒舌になる。
知的好奇心旺盛。
深い洞察力で分析し、人と違った視点の斬新なアイディアと戦略を思いつく。
クールで少し皮肉。
静かに人間を観察している。
心にもないお世辞など絶対に言えない。
本質を突いたことを言う。たまに図星を突きすぎて嫌がられる。
最初はとっつきにくい。でも心を許した人には独特の「天然」っぷりを見せる。
基本的に人間が苦手。
人間という存在の愚かしさをよく見抜く。
心の根本に、人間存在への幻滅がある。
その深い幻滅があるからこそ、「だからこそなんとかしたい!」という闇からわき上がるような愛と使命感を持つ。
やがて心が成長すると
その使命感から高度な戦略を生み出し、発信力・影響力を増して、世の中を変える力となる。
「タイプ5」という人たち
さて、これは誰のことでしょう?
これは、エニアグラムという性格タイプ分類による「タイプ5」という人たちの特徴です。
エニアグラムについて詳しくはこちらの外部記事をご参考にしてください。
何を隠そう、私はタイプ5です。
上記したのは、私自身のことでもあり、実際に私が何人ものタイプ5の方達に触れて、実感を強めた共通点でもあります。
私は、エニアグラムを知るまで、まさに
「こんなに話すのが苦手で、愛想がなくて、盛り上がれない自分はつまらない人間だ」
って思ってました。
そして、それはいけないことだとも思っていました。
やっぱり、面白くおしゃべりができて、盛り上がって、たくさんの人と明るくワーワーできないと人間として足りないんじゃないかと思ってました。
それはもう、子供の頃からの悩みであり、隠しておきたい「弱み」のようなもの。
しかし!
エニアグラムを知ったら、まさにこれが「タイプ5」ってもんじゃないですか。
そういう人なんだ!
そして、そのことに強みも美点もあるんだ!
これでよかったんだ!
だってこういう人なんだもん!
あー、ホっとした〜。
これが実感です。
まさに自己受容です。
否定することなんかなかったんです。
「自分はつまらない人間」
何人ものタイプ5の人が「自分はつまらない人間だ」とかおっしゃいます。
皆さんとても頭がよく、専門知識が豊かで、中身が面白い人なのにもかかわらず、本人としては人間的な部分に自信が持てないのです。
でも、それ
タイプ5の人がみんなそう思ってるって知ったら、ちょっと「なんだ〜!(笑)」て思えませんか。
仲間だ、仲間だ ( ゚∀゚)人(゚∀゚ )
そう。扱いにくい子供でしたね、私たち。
「かわいげないよな」って自分でも思ってましたよね。
「みんなとなんか違うよな」って思っても、でも、どうにもできませんでしたよね。
人間苦手でしたよね。
1人になるのがいちばん安心な場所でしたね。
自分の気持ち、言いたくても言えなくて。
わかってもらえる気がしなくて。
言葉が出てこなくて。
それでやっぱり、1人でひっそり思いをしまって深めていくしかなかった。
そして、そんな自分はダメなんだって
人並みになるために努力しなくっちゃって
一生懸命、知識や技術を身につけようとしてきましたよね。
だけど、それ、ダメじゃないんですよ。
それでいいんです。
そういう人なんだから。
それでいい。
そして、そういう人だからこそ、できることがあります。
そういう人だからこそ、洞察して、気がついて、誰にも思いつかないことを思いつくことができます。
蓄積してきた知識と、磨き続けた技術を、その実現のためにこそ思う存分注ぎ込める時が、きっと来ます。
そういう人だからこそ、果たせるミッションが、きっとあります。
ちなみに、タイプ5の有名人は
A.アインシュタイン、スティーヴン・ホーキング、ビル・ゲイツ、
ティム・バートン、坂本龍一、小泉純一郎、荒俣宏・・・・など
だそうです。
もちろん、他のタイプの方たちにも、それぞれならではのミッションがあるけれども
今日は特別にタイプ5の応援大会なので。
大丈夫だ!それでいい!
タイプ5!\(^o^)/
ちなみに、目立たず、人の輪になかなか入りにくいタイプの人は
タイプ5の他に、タイプ4か9である可能性もあります。
それぞれ細かい点がちょっとずつ違います。
興味のある方は、探求して見てくださいね。
小難しいことを考える子
そしてもしも、そんなかんじの子供さんをお持ちの親御さんがいたら、ぜひ。
「何考えてるかわからない。
愛想ないし
小難しいことばっかり言って、
困っちゃうわ、ウチの子・・・」
などとおっしゃらず、
「もしかして、この子はタイプ5?」
と思ってみてください。
そういう子は、そういう子なんです。
無理に
「ほら、もっとニコニコして!あっちで元気にみんなと一緒に遊んでらっしゃい!」
とか言って、お尻を叩かないであげてほしい・・・・
というのが、元そういう子の私からのお願いです。
その子は自分の好きな世界をコツコツ極めて、とてつもない才能を発揮する子かもしれませんよ(^ ^)
違いを理解し、自分を受容し、他人を受容する
エニアグラムによって、タイプを理解するということは、自分を理解し、受容すること。
そして、自分とは違う他人を理解し、受容することにつながります。
一般的・典型的なイメージの「よい子供像」「好かれる人像」にあてはまっていなくても、たくさんの個性と美点が、人にはあります。
考えてみて下さい。
世の中全員が、明るく元気で積極的で、押し出しがよくて、おしゃべりで、盛り上げ上手で、太陽のように輝いていたら・・・
疲れますよねヽ(-_-;)ノ
ていうか、それじゃきっと世の中は
ぶつかり合いとカラ回り、
細かいことがボロボロ抜け落ちて
進まなくなってしまうでしょう。
目立たないけどガッチリ支える人や、
表に立たないけど着実に考える人や
さりげないけど人を思いやれる人などが
いるからいいんです。
そういう個性の違いを、みんながお互いに受けとめ合えたら
世の中少しずつ平和に、幸せになれるのかなーって思います。