これは子供用のグロッケンシュピールという楽器です。つまりミニ鉄琴。
かわいいでしょ。
ドイツ、ソナー(ゾノア)社製、「オルフ・グロッケンシュピール」。
作曲家/音楽教育者であった カール・オルフの音楽教育理論に沿って製作された
シリーズとのことで、全長30cmのミニサイズですが、音程も正確で、
見かけによらずびっくりするほどいい音がします。
2枚の替え鍵盤がついていて、Cキー、Fキー、Gキーに変えられるという優れモノ。
美しいフォルムの木製の共鳴箱に、赤い鍵盤というデザインが気に入っています。
音楽療法では、クライエントさんに鳴らしてもらったりするために色々な小物楽器
を揃えておくことが多いのですが、私もそういう用途で少しずつ自分の楽器を
コレクションしています。
そうした時に、私には決めていることがあります。
当たり前のようですが、私が本当に気に入った楽器であること。
音、形、デザイン、全体のたたずまい。
それらに自分が惚れた上で手に入れた楽器でありたい。逆にいえば、それは
「どうせ素人さんが鳴らすんだからそんなに質にはこだわらなくていい」
というような姿勢で、音の吟味もせずオモチャのような安価なもので良しとしたり
しないぞ!という意思です。
音楽療法というからには、「音そのものの力」も重要な意味を持つと
私は思っています。
聴いただけで「うわぁ〜♪」と嬉しくなるような音とか、
「ふわ〜ん♡」と癒されるような音とか、
あるいは、形だけでも見るからに魅力的で、つい触りたくなるとか。
そういう感覚を大事にしたいなーと思うのです。
だから、どんなに小さなものでも「音の出るオモチャ」じゃなくて
「楽器」じゃなきゃイカン!
ちゃんといい音がしなきゃイカン!
あたしがやるんだから、あたしが気に入ったモノじゃなくちゃイカン!
これを私の自分基準とすることにしました。
というわけで、独断による自分基準で、このソナーのグロッケンは、
見た目OK、質感OK、音OK!
大人が遊んでも十分楽しいですよ。
お子さんへのプレゼントにもいいかもしれませんね。
ウチのは1段鍵盤の「NG-10」というシンプルなものですが
シリーズの中にはもっと音程の低いものや、黒鍵ありの2段のものもあるようです。
実は2段のやつ、さらに私も欲しくなってます (^ ^)