違法ダウンロード刑事罰化・著作権法改正案が可決 されたようですね。
日本のレコード業界はずいぶん前から、コピーできないように特殊な工作をしたCD(CCCD)を開発したり、音楽のネット配信に抵抗したりして「コピーやネット配信などするから皆がCDを買わなくなるんだ。それを阻止しなければ!」という危機感を強く持っているようです。
今回の法案はそのような危機感の延長線上にあるようで、ネット上では音楽好きの人達や音楽関係者などから、この件について色々な意見がされているのをよく目にします。
加えて、音楽制作に昔のような大金をかけられない現在の事情とか、CDパッケージが売れなくなっている現状とか・・・色々なところから色々な声が聞こえてきているようです。
つまり「音楽を作る/売る/享受する」ということを巡って、音楽業界の在り方も含め、これまでの考え方が激しく問い直されているのが今、ということになるでしょう。
私自身は、何かに反対とか賛成とかはなくて、そういう流れなんだから仕方がないんじゃないの?というスタンスです。何かが壊れれば何かが生まれる。何かが終われば何かが始まる。
業界がどうであろうと、自分が音楽と関わる方法はこれからも色々あると思うので、あまり危機感とかはありません。流れを大事にしながら、思いつくままにやっていきたいと思っています。
そんな思いを持ったので、ツイッターで連続ツイートとして発信したところ、意外と反響を頂いたので、あらためてブログでまとめてみようと思います。
ツイッターは、短文でまとめながらの形式なので、独特の圧縮したリズム感で書いています。今回はそのリズム感を生かして、連続ツイートそのままの形で記してみます。
1. 私もCDを買わなくなったし、あまり音楽を聴かなくなったし、関係ないけどmixiもやらなくなった。そこに明確な理由はなくて、そういう気分になったとしか言いようがない。気分の流れというのが世間にはあって、それは大河のように押しとどめることができないんだと思う。
2. 変わってしまった人の心は力づくで取り戻すことはできない。録音音楽を作って大量に売るというモデルからも人の心は離れていってるんだろう。禁止や囲い込みで昔の幸せが戻るとは思えないな。
3. コピー禁止ダウンロード禁止と躍起になる音楽業界。奥さんの心変わりに取り乱して「他の男には一切会わさんぞ!」とか言って家から出さないダンナ・・・なんてドラマが浮かんでしまう。そうやっても元のサヤにはおさまんないだろうね。
4. 私もずいぶん録音音楽で食わせてもらったし、JASRACのお世話にもなっているので恩義は感じているけれども、そういう形態はいつかは終わる時が来てもしょうがないと思ってる。いろんなやり方で生きていけばいいかなって。
5. 終わる時は終わるんだよ。でも終わっても次があるんだよ。違う形と違う場所を怖れなければ、何も終わってはいない、ただ流れているんだということに気づくだろう。