意外と知らない普段の心の使い方の超基本、3ステップシリーズ、今日は続きです。
前回の記事はこちら
1.今、自分が何を思ってるかに気がつくこと
ここでお伝えしたのは
「・・・と思ってるんだ、私。」
「へー。」
でしたね。
2.それが「自分の考え」であることに気がつくこと
さて、ただ「・・・と思ってるんだ、私。」
とくっつけて言っていても、最初は
「で、だから?」ってかんじかもしれません。
「だって実際そうでしょうが〜〜!!」
って思うかもしれないね。
それでもいいんです。
何度も何度も、そうやって
「・・・と思ってるんだ、私。」
と立ち止まるクセをつけたら、
ある時
「ええー! 私が、そう思ってる、ってこと!?」
という、非常に新鮮、かつ目からウロコの体験をする可能性があります。
これ、書いただけじゃわかりにくいと思いますが
自分が思ったことっていうのは
単に自分が、そう思い、考えているだけのことだった!
ということ。
実際、現実はともかくとして。
ということ。
それがストーンと腑に落ちちゃう瞬間というのがあるのです。
いわゆるプチ「パッカーン!!」と言ってもいいかもしれません。
これが「自分と思考の間にスペースができる」というやつです。
現実と自分の考えの違い、区別がつくかんじ。
たとえばあなたが、不登校のお子さんの親御さんだったとして。
最初は
「なんで行かなくなっちゃったのよ、学校行ってちょうだいよ。学校は行くものなんだから!行かないでズルズルとダメ人間になっちゃったらどうすんのよ〜」
とヤキモキ、イライラ、ハラハラしてたとします。
これ、まだスペースがない状態。
この状態を「悩んでる」といいます。
で、そういう自分に対して
「あー、私、子供にとにかく学校行ってほしい、って思ってるんだ!」
「学校は行くものだ、行って当然、って思ってるんだ!」
「学校行かないとダメ人間になる、って思ってるんだ!」
と気がつくこと。
これが、スペースができた状態です。
こうなれたら、もう悩みからの脱出は始まっています。
この感覚がわかるかわからないかって、
まるで、自転車に乗れる前と後みたいな違いがあります。
大きな前進です。
「・・・と思ってるんだ、私。」
という立ち止まり方を練習していくうちに、
「あー、私が、そう思ってるのか!」
そういう瞬間がやってくる可能性大です。
これが、心の使い方の基本、第2ステップとしましょう。
ビリーフ解放の道のりはここから
はっきり言って、ビリーフ解放の道のりは
ここから先にあるのです。
ビリーフとはまさに「自分の考え」のことです。
考えているとも気がついていない自分の考えのことですから、ビリーフに取り組もうと思ったら、まず自分が何を考えているかに気がつかないことには始まりません。
「それって現実じゃなくて自分の考えなのかー!」と、もう一人の自分が気がつくからこそ、そのビリーフを検討して扱うということができます。
ですから、ビリーフに取り組むための下地づくりのようなまさに「超基本」なのです。
3.「それ本当?」と自分でつっこむこと
であればこそ、次に大事なことは
気がついた「その考え」に対して
さらに自分で
「それ、本当?」とつっこむことです。
これ、ステップ3。
「あー、私、学校は行くものだ、って思ってるんだ!」
「それ、本当?」
「学校行かないとダメ人間になる、って思ってるんだ!」
「それ、本当?」
「それ、本当?」とつっこんだら、
本当に、絶対に、必ずそうと言い切れるのかどうか、よく考えてみてください。
そして、もしそういう考えが自分になかったとしたら、どんな気分になるか、想像してみてください。
ここから、いまだかつてない、全く新しい心境が開けてきます。
それは、自分自身の「今までの頭の枠」を壊すことです。
今までの頭では考えたことのなかった、その頭の「枠の外」にも、広い地平とたくさんの選択肢がゴロゴロしていることが見えてきます。
いかにその「枠」が狭く、漠然とそう信じていたにすぎなかったということに気がついたら、もうあなたはその枠の外にいるのです。
それが、人生が変わるということの、具体的な一歩です。
さて、というわけで
ステップ1
今、自分が何を思ってるかに気がつくこと
ステップ2
それが「自分の考え」であることに気がつくこと
ステップ3
「それ本当?」と自分でつっこむこと
シンプルだけど、意外と深いこの3つ、心の基礎体力として培っていくと、本当に日常が落ち着いてくるはずです。
いろいろあるかもしれないけど、呑まれすぎない
以前ほど、アップダウンしすぎない
以前ほど、他人に振り回されない
以前より落ち着いている
以前より自分のことがわかる
そんな変化をジワジワと感じていくことになるでしょう。
まさにそれがここから先、人生を変える土壌となっていきますし、さらに深い自己探求や複雑で壮大な学びも、より自分ごととして積み上げていくことができるのではないかと思います。