人間の心をたとえると、ざっくり大きく言って
「水の上」と「水の中」と考えることができます。
「水の上」とは、目に見えている部分。
日頃、思い、考え、行動して、
ある程度それをわかっている私。
一般的、日常的な意識。
心理学的には「顕在意識」といいます。
言い換えると「わかっている意識」です。
一方「水の中」とは、目に見えない部分。
何がどうなっているかわからないし、
自分で気づいていない私。
けれど実は根本的に自分を支え、動かしている、
膨大な領域の意識。
心理学的には「潜在意識」といいます。
言い換えると「わかってない意識」です。
この2つを「水の上」と「水の中」だと例えてみると
私たち人間は
この水の狭間(はざま)で手足を動かして
泳いでいるようなものです。
生きるとは、この
わかっている意識と、わかっていない意識
この2つをつなぎながら泳ぐ、ということ。
しかし多くの人は、水の中がどうなっているのか、
ほとんど知りません。
水の中で自分の手足がどうなっているのかも
よくわかりません。
水とどうつきあったらいいのか
水の中でどう手足を動かしたら
スッキリと泳いで前に進むことができるのか
そのやり方も教わっていません。
よくわからないけど
自己流でもなんでも、ともかく水の中で
バタバタと手足を動かして、
とりあえず進まなきゃいけない。
そうやって人生は始まってしまいます。
どうにか顔だけは水から出して、
一生懸命息つぎして
精一杯泳ぐ。
でも、バタバタやっても
なんでか進まない。
なんか呼吸が苦しいし。
だんだん沈みそう・・・
そんな人もいるかもしれません。
あるいは、
とりあえず力まかせに手足を動かして
ガンガン進んでみてるけど
だんだんくたびれてきた。
あらー、いつまでこれ続くのかな。
これ、手を止めたら沈むのかな。
やばいやばい
やっぱり止めるわけにはいかないよな・・・
そんな人もいるかもしれません。
これは例えです。
つまり、人間とは
顕在意識と潜在意識をつないで生きる存在なのだけれども
そのつなぎ方を、本当にわかってきただろうか?
ということです。
これまでの時代、そんなことを考えるのは
一部の宗教関係者や、
マニアックな求道者のような人たちだけだったかもしれません。
しかし、今からの時代はもう違います。
「生きる」ということ自体
意識によって支えられていて、
意識や心のあり方が
この世の幸せ感に決定的に違いをもたらすことを知る人たちが
あたりまえに増えています。
できることならば
うまく水に浮いて、
無駄なく手足を動かして
楽に、気持ち良く
思うように泳いでいけたら最高です。
スイスイ進みたい時は進んで
フワフワ浮いていたい時は浮いて
思う方向を目指して泳いでいけたら、ね。
おそらく、心の使い方の達人は
潜在意識という「水」の性質をわかって
水の中と上を、調和させて泳いでいます。
それがうまくいかないのだとしたら
水の性質や、水の中での手足の動かし方を
まだ知らなかったり
まだ水泳があんまり上手じゃなかったりするだけなのかもしれません。
たぶんそれだけなので、
ならば、水の性質を知り、
水泳の練習をすればいいのでは。
心の水泳です。
実はビリーフリセット®とは、
心の水泳マニュアルだといってもいいでしょう。
水の中って、いったいどうなっているのか。
水の中で、手足の動きはどうなるものなのか。
水の中と上とを、どうやってつないでいけばいいのか。
どう息継ぎをしていけばいいのか。
どうして今まで、うまく泳げなかったのか。
楽に気持ち良く泳ぐためにはどうすればいいのか。
そんなことを、あんまりアヤしくなく(笑)
けっこうロジカルに
すっきりとモデル化して
普通の人にも納得しやすいように説明しているのが
ビリーフリセットだといえます。
私自身、この理論を
3年前から少しずつ構築しはじめて、
1年前に「ビリーフリセット」と名付けて商標登録して
微々たる歩みですが
皆さんに少しずつお伝えしている途上です。
途上ではありますが、
これからさらに
多くの方が、心や意識という「水の中」のことを理解し
水の中での手足の動かし方をマスターし
水の中と上をつないで
快適に泳げるようになってゆけるような
そんなメソッドとして
さらに工夫し、
精度をあげてゆきたいと思います。