個人セッションや講座でいろいろな方のお話を聞いていると、こんな声をよく聞きます。
「こんな自分でいいんだ、って思うようにしようって、思うんですけど。
頭ではわかるんですけど、でも心からはどうしてもそう思えなくて・・・」
思い当たる方、いませんか?
いろんな本やブログを読んだり、セミナーに行ってみたりして
「そのままの自分を認めましょう」
「ダメでも、弱くても、できなくても、わがままでも、そういう自分でも『いいよ』って言ってあげましょう」
「それでもいいことにするんですよ」
「そういう自分にもOK出しましょう」
というようなメッセージを受け取って
「本当にそうよね。そうできたらどんなにいいだろう!」
って思いますよね。
そして、ちょっとずつ、そう思うようにしているし、前よりはちょっとマシになっているような気もする。
でも!!
というところ。
でも、心底そうは思えてない自分がいることにも、気づいている。
つまり「自分で自分にOKを出す」というテーマであり、それがいかに難しいか、という問題ですよね。
なんでだろう?
どうしてこんなにしつこく、根深く、
「こんな自分じゃダメだ」って思っちゃうんだろう?
たぶんそんな疑問に突き当たってる人も多いかも。
その一つの答え・・・絶対にこれだけ!というわけではないけど、よくある一つの理由かなーと思うのはこれ。
それは
「自分で自分にOKを出す」というテーマに、もう一人、別の人を巻き込んじゃってるからです。
それは誰?
はい、もう予想がついていますね?(笑)
お母さんです。
どうしても自分にOKを出せない人は、「自分にOKを出す」ことと「お母さんの顔色」を無意識に接続させちゃってることがとても多いです。
「こんな自分でもOKしなきゃ!」
って思うのに
「いや!でもOKなわけないじゃん!」
って思っちゃう理由は
「こんな自分じゃあ、お母さんはいい顔しない気がする」っていう、そういう「気がする」からじゃないでしょうか?
心の裏に、どっかいつも「お母さんの顔色」が張り付いていて、その顔色はだいたいいつもあんまりよくないの。
だからあなたは「ああ、またお母さんはいい顔してない、だからまだ私、これじゃダメなんだよね?」とか
「こんなことしちゃったらお母さんがいい顔しないに決まってる。やっぱりダメよね?」って、
心の中で一人相撲している。
これ、今実際に「リアルお母さん」がいるわけじゃないの、わかります?
あなたの頭の中に浮かんでる、あの「お母さんの顔」のことなんです。
それと一人相撲してるってことなの。
リアル母じゃなくて、あなたの頭の中にいる「インナー母」の話なの。
だから、あなたがいろいろ勉強して
あなた一人で
「こんな自分でもいいことにしようよ!」
って思おうとしても、もう一人、あなたの中にいる「インナー母」が
「ダメよ!!」っていう。
だからあなたは
「そうだよね、やっぱりダメだよね・・」ってシュンとなる。
この「インナー母」が強力すぎると、どうーーしても「自分にOK」はやれないです。
やりたくても。
やろうと思っても。
毎日アファメーション(自己暗示)してみたとしても。
ガチッとロックされちゃって、動けない。
「インナー母」にロックされちゃってるんです。
名付けて「母ロック」ですね。
気づかない限り「母ロック」は解けません。
であるならば、ただやみくもに「自分のことOKと思わなきゃー!」って力入れるより、まず「母ロック」解除に取り組むのがいいと思います。
そのためには、どれだけ「母ロック」がキツくかかっているか、まず気づこうね。
何かというと「母の顔」が出てくるんだったら。
その「母の顔」が、あなたのやること、言うこと、思うこと、いろいろにストップかけるんだったら。
それが「母ロック」です。
そうやって、あなたの思考と感情と行動は、「母ロック」に制限かけられてるということです。
まずは、気づくことです。
気づいていくと、こんなにもあらゆることに「母ロック」がかかってるのか!!って愕然とすることもあるかもしれません。
それに驚いて、悶絶して、絶望して、ウンザリして、
やがてもういい加減バカバカしくなってきたら・・・
その頃合いで、エイヤ!とそのロックをぶっちぎるんです。
「インナー母」の顔を気にせず、「自分」を選ぶんです。
「インナー母」が泣いても、怒っても、寂しがっても
エイ、知るか!!
・・・と、自分の機嫌の方を選ぶんです。
そうやって「母ロック」を解除するところから
本当に「自分にOK」ができるようになるでしょう。
それが、今私が提案できる一つの方法かなー。
まあそれ以上のさらに深い話もあるのですが、長くなるのでここまでにします。
また書けたら書きますね。