できない自分でもOKになると「反省」が怖くない・傷つくなら自分がそれを「いけない」と思っているから3

「できないことがダメだ」と思っていると
「絶対にできなきゃいけない」と緊張するし
できなかった時、傷つきます。

なぜ傷つくかというと
自分が「ダメ」になってしまったような気がするからですね。

「ダメ」というのはつまり
価値がなくて、嫌われて、孤独になって
生きていけないことだと、
私たちの「思考」は信じています。

生きていけなくなるのはコワイ!
だから、私たちは
「ダメ」になるのは超絶イヤなんですね。

だから、あがく。
ジタバタする。
ダメにならないように。

なるべくなら
できないということを認めないですむように。

で、ほんとにいよいよ
ダメが確定しそうになったら
怒る。
拗ねる。
落ち込む。
死にたくなる。

できなかった時に傷つくのは
「できないこと」で傷つくんじゃないんです。

できないこと=ダメ(いけない)
と定義しているから、
自分に「ダメ」のレッテルがつくことに傷つくんですね。

でも、ちょっと考えてみよう。

「できないこと」と「ダメ」を
ちょっといっぺん切断して
別にしてみて。

「できない」は「できない」で
単独で考えてみよう。

ほんとに自分には
それはできないんだとしたら

「あーここができないな」と思って
できるようになるまで努力するか
ほかにできる方法を考えるか
できる人に頼むか
やらないことにするか

とかね。

考えようとやりようは
なんだってあるはずなんです。

別にいちいち傷つかなくたってね。

でも
「できないことはダメなことだ」
と思いすぎていると
そういうアタマが働かない状態になってしまいます。

できないことをどうするかよりも
「ダメだ!」の方に気を取られちゃうからね。

もう頭の中は
「ダメだ!」でいっぱいっぱい。

どうしよう!
ダメだダメだ、ダメになる!
もうダメだ!
どうしようどうしよう・・!(以下リピート)

って
ぐるぐる回ってフリーズしちゃうだけ。

そして妙な取り繕いに奔走したり、
ヘンに怒ってみたりしちゃうわけですね。

勘違いしている人も多いようなのですが
「反省」というのは
「自分が悪かった」「誰が悪かった」と
悪者探しをすることではありません。

「自分はダメだ」と責めることでも
下を向いてうなだれることでもありませんね。

そう思っているから
「反省」ときくとイヤ〜〜な気分になるんですね。

しかし、本当に「反省」というのは
そうではなかったはずです。

まず、できないならできないと認めた上で
振り返って、検討して
何がうまくいって何がうまくいかなかったか
その要因を見極めたり

できるようになるために
どこをどうやって努力するか考えたり

ほかにできる方法があるかどうか
考えたり

あるいは
誰か人に頼むか
はたまた
方向転換してやらないことにするか

なんでもいいけど
そういう「次」を考えることを
いうのですよね?

たぶんビジネスマンの皆さんなら
そんなことはとっくにご存知。

でも「できないことはダメなことだ」
と思いすぎていて

なおかつ自分が「ダメになる」ことを
超絶、恐れすぎていると

その「反省」ができないんです。
その「できない」を
受け入れられないんです。

痛くて痛くて。
怖くて怖くて。

だって自分の「ダメ」が
傷口に塩塗られるみたいに
迫ってくる気がするから。

だから「できない」なんて
見たくない。
考えたくない。
逃げたい。

ってなっちゃう。

だから、結果として
反省にならず
どこが変えるべきポイントなのかも見えず
次にどうするのかも考えられず
なすすべがなく
これからもただ「ダメ」におびえ続ける・・・
ということになってしまいます。

なんだか残念ですね。

じゃあどうすればいいかというと
「できない」に「ダメ」を貼り付けるのを
やめればいいということになります。

頭がフリーズするのは、
「できない=ダメ」を信じすぎているからです。

逃げたくなるのは
それを信じていることさえ
直視するのが怖すぎるからです。

それだけ「できない=ダメ」を信じすぎています。

それ、信じすぎだから。

親とか先生とか人とか、
みんなに言われたからね。
真に受けて聞いちゃったね。
素直だったね(^ ^)

でも、もう大人なんだから。
そもそも
「できないことはべつにダメなことじゃない」
と思えていれば問題はないわけです。

できない=べつに大丈夫
できない自分もありだよね。

と信じていれば

できなかったら、

直したり
努力したり
人に頼んだり
やめたり

すればいいだけです。

大丈夫なんだから。

その状態にあってはじめて
人は本当に「反省」することができます。

そして反省できるから
「改善」の知恵がわいてきて
「実行」する力を出すことができます。
だからこそ「成長」することができます。

いわゆるPDCAや反省・改善は、
「自分はダメ」におびえすぎる自己否定の強い人には
ちょっと難しいと思います。

反省=自分責め
になってしまうから。
そこでグルグルして止まってしまいます。

本当にそのサイクルを
有効に回していきたかったら
まずは
いろいろな物事に貼り付けた
「ダメ」を切り離すこと。

そして何より
自分自身に貼り付けた
「ダメ」をはがすこと。

できない自分のことも
認めてOKしていくこと。

ここから取り組むのが
いちばんパワフル、かつ根本的ではないかと思います。


この記事を書いた人

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大塚 あやこ

心理コンサルタント/講師/音楽家
一般社団法人ビリーフリセット協会 代表理事
ビリーフリセット・クリエーションズ株式会社代表取締役
 
東京芸術大学作曲科卒業後、アーティストのツアーサポートや編曲、アニメやドラマのサントラ作曲等を手がけ約20年活動。
音楽での燃え尽き体験をきっかけに、心理カウンセラーへ転身。
非合理な思い込みを外して本来の力を解放するオリジナルメソッド「ビリーフリセット®」を提唱し、人生の転機に直面した人を新しいステージへと導く個人セッションや講座を開催。「ビリーフリセットで人生が変わった!」という人多数。
カウンセラー養成講座も開催し門下の認定カウンセラーを多数輩出している。
現在はカウンセラー養成の枠を超えて「リーダーズ講座」として長期講座を開催。経営者やリーダー層からの信頼を得て、企業研修にも発展。企業向けオンライン講座「Udemyビジネス」で「はじめての傾聴」動画講座が登録者1万8千名を超えるベストセラーとなっている。

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