「頭」の計算より「ハート」と「肚」を信頼する

先週、6月に開催する湘南ワークショップの打ち合わせで、講師である岡部明美さんと、立花岳志、私の3人で、鎌倉の我が家で打ち合わせしました。

と言っても、とってもざっくり流れを決めるだけ。

細かいところは全部当日の即興です。

お互いこれでできるという信頼感が、過去2回共に開催した経験でよくわかっています。

 

そして、段取りをキチキチ決めすぎるより、やはり当日のライブ感。

これに任せた方が、結果として最善が起こるし、最善へと繋がるような対処がその場でできるのでよいのです。

 

これは、講座だけでなく個人セッションでも言えることですが、結局、直感と感覚。

これに従うことが最善へとつながるんだと、やればやるほど実感します。

人の心もその背景も、その場の空気も、たどるプロセスも、千差万別で正解はないですから、頼るものはそれしかないのです。

頭とハートと肚(ハラ)、どこを使うか

さて、人間にはざっくり3つのエネルギーのセンター、つまり使いどころというか部署のようなものがある、という捉え方があります。

 

それは「」と「ハート」と「(ハラ)」。

この3つは一つの身体にありながら、それぞれの性質や役割が全く違いますし、それぞれの言っている「声」も違っています。

 

3つそれぞれの声をちゃんと聞くことができたら、かなり自分自身のバランスがとれて、良い状態で生きることができるといえるでしょう。

ハートは感じるところ

直感・感覚。

これはどこの領域かというと「ハート」です。

理屈じゃないところ。

「そんな気がする」「そうしたいな」と、ただ感じるところ。

「違う気がする」「そうしたくないな」と、ただ感じるところ。

 

これが聞けて、かつ信じられると、外側の情報に惑わされず、自分の指針を自分に依ることができるようになります。

 

ポイントは、いかにその直感・感覚をキャッチできるかです。

そのために、感性のアンテナを開く・磨く、ということが課題になります。

これが身体でいったら「ハート」にあたるところの力です。

肚(ハラ)は決めるところ

 

そして、キャッチしたら、いかにそれを信じて切り込めるか。押せるか。行動できるか。

次はそこです。

 

これが、身体でいったら「肚(ハラ)」の力。

自己信頼と決断力、といってもいいでしょう。

 

「肚」は、「肚を決める」という言い方もされる通り、「決断・実行・前進」する力を持っているところです。

 

感じているだけでは動けないし変えられません。

感じたら次には、信じて決めて行動する。

これで現実が動いていきます。

 

ハートで感じて、肚で決断・行動。

これができたら、だいたいのことは結果オーライになるものだというのが、私の実感です。

頭は考えるところ・・・だけど

 

で、「頭」はどうなのか、というと。

頭は「考える」担当ですね。

分析したり、「具体的にどうするか」の方法を考えたり、現実世間との折り合いを計算するのに長けていますが、その「計算」が、意外と的を外していたりするんですねー。

 

「頭の計算」はだいたい

こうやったら「いいか」
こうやったら「ダメか」

という回路で行われます。

 

その計算の元になるのは、だいたいが「過去と他人」です。

そして、過去を引きずりながら未来を予測します。

 

さらにどちらかというと「ダメか」の方にフォーカスがあたりがち。

だから、「そうならないように、どうすればいいか」という考え方をしがちになります。

 

これが物事が硬直化したり、つまんなくなる元なんです。

これをはじめるとグルグルしちゃったり、よかれと思ったことが全然外していたり、ということになります。

「いいか、ダメか」と考える時点で「外の基準・正解」を気にしているからです。

 

自分の感覚じゃない。

自分の中心じゃないので、ブレます。

特に私たちのような、心や感性の仕事に関しては、外の基準を頼りにしはじめた時点で、もう危ういものになります

 

ですから「頭」の計算をどれだけ横に置けるかが「流れに乗る鍵」だと私は思っています。

「意図」を土台に、どうしたいか、どうするか

 

一瞬一瞬、自分がどうしたいか。

どうしようと思うか。

それだけが信頼に足るものです。

 

そこにいつも気がついていること。

気がついたら、それを選んで実行していること。

 

それは、自分自身を信頼するということであり、

自分を超えた大きな流れ、プロセスを信頼するということでもあります。

 

これがわかるようになると、あんまり打ち合わせやら段取りやらキチキチやらなくても、怖くないのです。

クライアントさんのどんなに複雑そうなお話にも、「なんとかなる」と思えます。

 

もちろん、最低限必要なことはやりますし、

そうは言っても私も実はけっこう緻密なところはあるので、決めるところは決めているのですが、だからこそあえて「決め過ぎ ない、詰め過ぎない」未知の余白を大切にするようにしています。

 

大事なことは、それを根底で支えている「意図」です。

 

「意図」とは、それをやることの意味をしっかり心に置くことであり、

この件をどういうものにしたいのか、
どういう結果・出口・着地に行こうとするのか、

イメージして決めておくことです。

 

ここがガチッと固まっていれば、細部は未知でもOKなのです。

 

そんな3人の、今年の湘南コラボレーション・ワークショップ、その意図は、

「感性の扉を開き、人生のステージを上げる」

 

いらっしゃる皆さんにそれが起こるよう、講師である私たちは意図を持ち、それを土台に私たちが感性をいっぱいに使って、当日の皆さんと場のエネルギーをキャッチしながら、その時その場の最善へアクセスしていきます。

 

ですから、私たちと皆さんとの、一期一会の共同創造です。

 

今年もまた進化しているでしょう。

楽しみです。

 

 


この記事を書いた人

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大塚 あやこ

心理コンサルタント/講師/音楽家
一般社団法人ビリーフリセット協会 代表理事
ビリーフリセット・クリエーションズ株式会社代表取締役
 
東京芸術大学作曲科卒業後、アーティストのツアーサポートや編曲、アニメやドラマのサントラ作曲等を手がけ約20年活動。
音楽での燃え尽き体験をきっかけに、心理カウンセラーへ転身。
非合理な思い込みを外して本来の力を解放するオリジナルメソッド「ビリーフリセット®」を提唱し、人生の転機に直面した人を新しいステージへと導く個人セッションや講座を開催。「ビリーフリセットで人生が変わった!」という人多数。
カウンセラー養成講座も開催し門下の認定カウンセラーを多数輩出している。
現在はカウンセラー養成の枠を超えて「リーダーズ講座」として長期講座を開催。経営者やリーダー層からの信頼を得て、企業研修にも発展。企業向けオンライン講座「Udemyビジネス」で「はじめての傾聴」動画講座が登録者1万8千名を超えるベストセラーとなっている。

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