白線を踏み越えても大丈夫。だって地面は続いているから

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「◯◯しなきゃいけないんだ」

「◯◯したらいけないんだ」

「◯◯はいけないことなんだ」

私たち、よくこういう思考のしかたをします。

そして、その「いけないんだ!」の後ろには
「そうしないと ×× になっちゃう!」
「そんなことしたら ×× になっちゃう!」
という「下の句」が隠れています。

その「××になっちゃう」の部分は
だいたいにおいて「ダメになる」に類することを言っています。

「したら、ダメになる」
「しないと、ダメになる」

「いけない」には
そういう「ダメになる」恐怖が
いつもセットになっているものです。

この「〜〜いけない」とか「しなきゃ」とか
「ねば」とか「べき」とか
そういうものを「ビリーフ」といいます。

ビリーフとは「信じ込み・思い込み」のことです。

そうです。そうだと「信じてる」こと。
そう「思い込んでる」こと。

人に迷惑をかけてはいけない、とか
人にはいつも優しくしなきゃいけない、とか
本当の自分を出したらいけない、とか
みんな我慢してるんだからワガママ言っちゃいけないとか
お母さんはいつも笑顔でいなきゃいけない、とか

私たちは無数のそういう「べき・ねば・いけない」を
頭にインプットして
それを恐れて縛られて、
ガマンしたり諦めたりしています。

「いや、だって実際ホントに、
そうしないとダメでしょーが!!」

って言いたくなったとしたらそれこそが、
そこまで当然の前提になるほどに
そう「信じ込んでいる」という証拠です。

「ていうか、実際そうだし!!」と
イラッとするかもしれませんが(笑)
まあ、ちょっと聞いてくださいな。

この「しないといけない」「してはいけない」
というのは、たとえるなら

「グラウンドの白線」です。

ほら、小学校や中学校のグラウンド。
あれにさ、昔は白い石灰の粉で線をひいて
ドッヂボールのコートをつくったり
なんかのゲームの陣地を作ったりしたもんです。

最近の学校は人工的な材質に塗料が塗ってあったりするのかな。
まあ、どっちでもいいや、
そういうふうにね、
地面に白線をひっぱったと思ってください。

で、白線ひいて
「こっからこっちに出たら負けー」とか
「踏んだら反則〜」とか
やるじゃないですか。

で、一歩たりともその線を踏まないように、
その枠から出ないように、
きゃー!!とか言いながら
そのゲームをやるわけですよね。

あれさ、そのゲームしてる間は
その線から出たらほんとに
「負け」であり「ダメ」であり「終わり」なんだけども

でもほんとはね、実際はね

たかが地面に引いた白線なんですよ。

そのゲームやってない時ね。
ためしに、踏み越えてみ。

落ちましたか。
終わりましたか。
ダメになりましたか。

べつに。
だよね。

だって、線引いてあるだけだもんね。

そのゲームの中で
線引いて、決めただけだもんね。
「こっからこっちはダメー!」って。

事実としては
線のこっち側も、あっち側も
ただそのまんま地面があるだけ。

実は、ビリーフってやつも
そういうことなんです。
グラウンドの白線にすぎません。

ただ「この世の中」だと自分が思っているもの、
自分が解釈している「世界・現実」というゲームの枠組みとして
その白線が非常に重要なものに見えているだけ。

もちろんいいんですよ、
そのゲームをやってるんだったら。

そのゲームの中では
その線は超えたら「ダメ」ってことになってる。
ならば、それを律儀に守ってハラハラドキドキするのも、
それはそれでゲームの醍醐味です。

そのゲーム、好きでやってるならね。
わかってやってるなら
べつにいけないわけじゃありません。

でもね、
グラウンドに描いた数平方メートルの四角い枠の中だけが
自分の安全な居場所だと本気で思って
一生頑固に出ることを拒んでいるとしたら?

そのグラウンドの白線にすぎないもののその外側を
あたかも地獄へ落ちる断崖絶壁かのように
必死の形相で
「近づくなー!あぶないぞ!!」
「超えたらダメだー!落ちたら死ぬぞー!」
とやっているとしたら?

ちょっとおもしろいね(笑)

実は世界は地続きです。

こっからこっちがOKで
こっからこっちがダメ
という線引きはありません。

線を引いているのは
そういうゲームをやりたい「頭」がやってること。

ゲームのつもりでいればまだいいんだけど
私たちはそうやってグラウンドの白線に
本気で騙されておびえます。

他人が引いた線や
自分が勝手に引いた線を
そのまんま世界標準の断崖絶壁だと思っています。
「ダメなのだー!終わりなのだー!」
と大騒ぎです(笑)

それで、ほんとに
我慢して、諦めて
怖がって、不安がって
動けなくなって、決断できなくなって
人生の選択肢を狭くしていたりするのです。

私のやっているビリーフリセット® とは
グラウンドの白線が
「なんだ、ただの白線だった」
と見えるようになることです。

「踏み越えたら終わりなのだー!」と
騒いでいる頭を静め、
「あれ、べつに終わりじゃなかったわ。」と
ガクッとくることです(笑)

白線踏み越えても
足元にはなーんにも変わらず地面が続いていたことに
安堵することです。

その地面を踏みしめている自分という存在も
なーんにも変わらずここにいたことに
くつろぐことです。

白線が白線でしかないことが腑に落ち
この自分がこの自分でいることが
ただ当たり前になる。

それが「ニュートラル」ということです。
このニュートラルな場所から、
全方向へと選択肢が広がっていきます。

だって本来
地面は全方向に広がっていて
自分はどちらを向いて歩いても
相変わらず地面は続いているのですから。

そうなると結局

やりたいと思ったらやればいいし
やりたくないと思ったらやらなければいい。

何か起こってもその時はその時。
大丈夫。

という
非常にシンプルな選択に至るものです。

ビリーフリセットの目指すゴールとは
そういう場所です。

その「白線を白線と見抜く力」をつけるのが
ビリーフリセットであるといえます。

その力があれば
自分についての悩みも
他人についての悩みも
生活や将来についての悩みも
それほど袋小路には入らなくなります。

それはパワフルな心の基礎力になると私は考えているので
「究極のセルフマネジメント」と銘打っているのです。

そのための見方や、手がかりをお教えするのが
ビリーフリセット初級講座です。

少しでも多くの皆さまに、この考え方(ツール)をシェアしたいな、と思っています。


この記事を書いた人

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大塚 あやこ

心理コンサルタント/作曲家/ピアニスト
一般社団法人ビリーフリセット協会 代表理事
 
東京芸大作曲科卒業後、演奏家・作曲家として活動。アーティストのツアーサポートや編曲、アニメやドラマのサントラ作曲等を手がける。
 
音楽での燃え尽き体験をきっかけに、心理カウンセリング/セラピーへ転身。
悩みの根本原因に迫るオリジナルメソッド「ビリーフリセット®」を提唱し、前に進みたい人、人生の転機に直面した人などを新しいステージへと導く個人セッションや講座を開催。「ビリーフリセットで人生が変わった!」という人多数。カウンセラー養成講座も開催し門下の認定カウンセラーを多数輩出している。
その他、心と意識をクリアにするサウンド瞑想など、独自の立ち位置で音楽制作やライブイベント等も行っている。

◎一般社団法人ビリーフリセット協会代表理事
◎淨音堂株式会社代表取締役

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