そんなところに「適合」なんかしなくていい

 

いろんな方のお話を聞いていると  

学校になじめない

会社になじめない

自分は社会不適合者なんじゃないか

こんな自分はおかしいんじゃないか

 

と思って生きてきた方が多いことがわかります。

特に感受性豊かで繊細なタイプや、自然や生き物に心優しいようなタイプの方、

自分に嘘がつけない真っ直ぐなタイプの方などが、そうであるケースが多いです。

 

あるいは、自分自身はそうではないけれども、生まれてきたお子さんがそういうタイプで

まさにお子さんが不登校真っ最中で悩んでいる方もたくさんいます。

 

今日はそんな方達に伝えたいメッセージです。

 

「社会不適合者」

実際に誰かにそう言われたのか?というと、そうではない場合がほとんどなのだけど

自分で自分をそんなふうに思って怯えてしまったり

不登校の我が子を見て

「このままでは社会不適合者になってしまう!!」という不安に押しつぶされそうになったりしているのです。

 

それくらい

「社会に適合しなければいけない」

「適合できないと生きていけない!!」

って思ってきちゃったんですね。

 

でね、そんな声を聞くと、私は言いたくなることがあるのです。

 

大丈夫!

あなたはマトモです!!

もうそんな「社会」になんか適合しなくていい!!

そんな「社会」の方がおかしかったんだから!!

 

最大のポイントは、

もう時代が変わっている

というところです。

 

確かに一昔前までは、「社会」というのはほぼ1つでした。

その「社会」というのは、一言で言うなら、地の時代のピラミッド支配型社会。

 

国際レベルのマクロから、家庭レベルのミクロまで、この社会構造が張り巡らされていたから、

みんながその社会に組み込まれて、その中で生きるという以外に選択肢がなかった時代が長かったのです。

 

だから、その社会に適合するか(生きられる)/しないか(生きられない)という白黒二択の価値観にならざるを得なくて

みんな仕方なく、辛くても我慢や無理をして適合しようとしてきたのです。

 

そして、いよいよ我慢や無理がきかなくなって、止まったり倒れたりすると

「不適合者!脱落者!」の刻印を押されることになる・・・という恐怖。

その身近でわかりやすい象徴が、学校であり会社ということです。

 

だから

学校になじめない、会社になじめない

イコール、社会になじめない

イコール、不適合者、脱落者

イコール、生きていけない、死。

 

という思考になるわけですね。

ほんとは意外とそうじゃないんだけれども。

普通にまじめに真っ当に生きている人は、当たり前にそう思い込んできたのです。

しかし、もう時代は変わっています。

風の時代と言われるようになり、日毎にますます変化は加速しています。

そして、もう気づく人は気づいています。

 

その「社会」がおかしかったんだと。

その「社会」が人をすり減らしているのだと。

そんな「社会」に適合しようとするから、みんなが壊れていくんだと。

生命あるはずの人間がロボット化して、死なないために自分を殺して死んだように生きるような、おかしなことになっているのだと。

そんな社会として造られたのが、これまでの「社会」だったのだと。

 

そのことに気づいて、そんな「社会」から自ら外れていく選択をしていく人たちも増えています。

ということは、その「社会」の外にも、別の「社会」がポツポツと生まれようとしているということなのです。

とても小さくてささやかだけれども。

 

もちろんこれまでの「社会」は巨大です。

旧来の巨大な社会からしたら、そんな小さな新しい社会など、ゴミみたいなもんです。

しかし、社会が「巨大な1つ」ではなくなった、という点はとても画期的なのです。

 

だから、最初の話に戻ります。

 

学校になじめない

会社になじめない

自分は社会不適合者なんじゃないか

こんな自分はおかしいんじゃないか

 

そんなあなたがこれから、自分自身に問うべきことはこれです。

 

そんな社会に、これからも適合したいのか?

それは、あなたが適合したいような社会なのか?

今「社会」だと思っているそこは、本当にそこだけなのか?

 

重要なことは、あなたが感じていたことを、もう疑わなくていいということです。

あなたが感じていることは、あなたの真実。

それに忠実になることです。

 

そして、そう感じているのは、あなただけではありません。

 

実際に、そんな「社会」とはまったく別の「社会」で幸せそうに生きている人たちがどれくらいいるか、

その人たちはどうやって生きているのか?

にアンテナを立てて調べてみるのもおすすめです。

見つかったら、その人たちに会いに行ってみましょう。

 

どっちが正しいか/おかしいか

と考えているとキリがないし、そこを争っても仕方がない。

実のところ、どちらもそれはそれでいいのです。

みんな一生懸命生きているのは事実なのです。

 

それよりも

自分はどっちが好きか/嫌いか

自分はどっちが合うか/合わないか

自分はどっちで生きたいか。

その選択を、自分がするだけです。

 

長らく、社会不適合者 という概念に脅かされていた皆さん、

それは「呪い」です。

自分で自分にかけた呪い。

自分で解くことができます。

誰かに「適して合わせ」ないと生きられないような時代は、とっくに終わっています。

 

合わない場所に適合なんかしなくていい。

あなたの本来の性質に合う場所へ、あなたが動くだけです。

自分が自分として咲ける場所が、必ずあります。

 

恐れの意識から出て、自分の選択をしていきましょう。

 

 

 


この記事を書いた人

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大塚 あやこ

心理カウンセラー/講師/音楽家
一般社団法人ビリーフリセット協会 代表理事
ビリーフリセット・クリエーションズ株式会社代表取締役
 
東京芸大作曲科卒。演奏家・作編曲家として20年間第一線で活動後、燃え尽き体験をきっかけに人生の転機を経て心理カウンセラーに転身。
悩みの根本原因に素早くアクセスする独自メソッド「ビリーフリセット®」を確立。個人相談から企業研修まで幅広く展開し、協会認定カウンセラーを多数輩出。Udemyオンライン講座「はじめての傾聴」は2万名超の受講者を誇る常時ベストセラー。 心の構造を論理的にモデル化する独自アプローチが、ビジネスパーソンから高い支持を得ている。

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