「人に受け入れてもらえない」の本質

普遍的なビリーフ

私は人に受け入れてもらえない

って思っている人はとっても多いです。

意識しててもしてなくても、深いところでそう思っている・・・というか信じている。

つまりビリーフですね。

ありすぎるくらいよくある普遍的なビリーフです。

 

いや、ビリーフっていうか、ほんとにそうなんです!だって実際そうだし!あの時もこの時も!アノ人もコノ人も!やっぱりそうなんです!!私はやっぱり受け入れてもらえない人間なんです!

って言いたい人もいると思いますが・・・はいはい、それがビリーフなんですよ。

 

ビリーフは

一度設定すると、以降は
その通りに脳のアンテナが証拠を拾い
その通りに現実が作成される

というカラクリになっています。

てことは、「一度設定すると」っていう、その「一度目」がいつのことなのか、っていうのが大事。

それは今じゃない。

 

もうおわかりですね、毎度おなじみ、またソレかい、の。

あのころ、幼少期、親との間で。

そこがそもそもの始まりです。

私は人に受け入れてもらえない

って思っちゃった最初の始まりは、親です。

私は親に受け入れてもらえない

って、ちっちゃいあなたは思っちゃったってことなのよ。

普遍化・法則化が誤解の始まり

今日は簡単にぶっちゃけで書きますが、

たぶんあなたの親、お母さんかお父さんかは人によるけど、あんまりあなたを受け入れてくれる感じじゃなかったんでしょう。

なんなら否定的、威圧的でしかなかった場合もあるでしょう。

理由は知らない。いろいろ事情があるんでしょう。

してるつもりでもできなかったのかもしれない。

でもね、それはあくまでも「あの親は」っていう話。

それ、いつのまにか普遍化して「人は」になってるのだよね。

それが誤解の始まり。

 

大人になった今ならわかるはず。

親が受け入れてくれなかったからと言って、世界中の人間全部がそうかどうかは全く別なんだ。

だってみんな、親とは違う思考回路と感性と行動パターンを持つ人間だから。

しかし、ちっちゃい子供にとっては「親=世界」なので

親に受け入れてもらえない = あらゆる人に受け入れてもらえない

普遍化・法則化して、永遠に信じ込んじゃうんだね。

それをビリーフといいます。

 

で、その次には

私は受け入れてもらえない人間なんだ

なんていう否定的な自己定義にしちゃうでしょ。

そうやって、受け入れてもらえない理由を「自分という人間」のせいにするんだよね。

いやいやいや

「人間なんだ」とかって、そこに結論もってかないで。

そこ、勝手に法則化しないで。

 

親は確かにあなたを受け入れなかったかもしれない。

でもそれは「あの親が」そうしなかった、できなかったという話で

あなたが「受け入れられないような人間」なのとは違う、ってことなんです。

それはあくまでも、あの時の我が家の状況にすぎないんです。

なぜかわからないまんま繰り広げられていた我が家の状況が、ちっちゃいあなたは辛かった、と。悲しかった、と。

それが真実だよ。

それをちゃんと感じてみて大丈夫。

その悲しみに耐え難くて、ちっちゃいあなたは「法則化」しちゃった。

法則化しちゃうと、案外納得がいって希望が持てるのよ。

そういうことならしょうがないって、諦めがつくし、それ以上悲しまなくて済むし、そういう親を責めなくていいからね。

あなたのせいじゃない

 

一個人の一家庭の事情にすぎないことを「人」とか「人間」とかいって普遍化しちゃったから、その後の人生が全部そうなっちゃって、辛い思いをすることになったわけです。

だから、どこへ行っても受け入れてもらえない思いをして、受け入れてもらえないような自分を責めて嫌っている。

今となっては、そんな自分をいちばん受け入れていないのは自分、ということになります。

 

でも、もう大人なのだから。

気がついた今だから、リセットリセット。

 

親は自分を受け入れなかったかもしれない。

(なぜ受け入れなかったのかは、これはこれで親の生育歴と深層心理の事情があるから、今後の勉強ね)

まず、そこは認めてしまえ。

しょうがないのよ。

でもそれは、親の生育歴と深層心理の事情であり、親の側の理由であって、あなたの側の理由じゃないってことです。

あなたはただ、赤ちゃんとしてそこに生まれて、生きて育っていただけ。

 

あなたの存在には何の罪もない。

あなたが悪いんじゃない。

あなたが間違っているんじゃない。

あなたのせいじゃない。

 

そこを腑に落としてほしい。

ためしに上の4つの「あなた」を「わたし」に言い換えて、自分でつぶやいてみて。

それが真実です。

法則をリセット

親は受け入れなかったかもしれないけど
他人はそうとは限らない。

なぜなら、他人は親とは違う人間だから。

世の中には無数の他人がいて、十人十色、千差万別だから。

親よりもっと懐深い人はたくさんいます。

受け入れる人も、受け入れない人も、どっちでもいい人も、微妙な人も、いろいろいるでしょう。

それが世界の「当たり前」だよね。

そこを思い出してください。

 

私は「人に」受け入れてもらえない

って、一般化しないでください。

普遍化しないでください。

それを前提にして人を見るのをやめてみてください。

それは世界の法則ではない。

「そんなこともあった」という個人の過去にすぎないことです。

ちっちゃかったあなたが作ったその法則を、「ただそれだけのものだ」と眺めて距離をとれるようになれば、解除=リセットは進みます。

 

リセットしたなら

親は、あれはあれ。

自分は、これでこれ。

人は、それぞれ。

ただそういうことです。

それがビリーフのリセットということです。

 


この記事を書いた人

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大塚 あやこ

心理コンサルタント/講師/音楽家
一般社団法人ビリーフリセット協会 代表理事
ビリーフリセット・クリエーションズ株式会社代表取締役
 
東京芸術大学作曲科卒業後、アーティストのツアーサポートや編曲、アニメやドラマのサントラ作曲等を手がけ約20年活動。
音楽での燃え尽き体験をきっかけに、心理カウンセラーへ転身。
非合理な思い込みを外して本来の力を解放するオリジナルメソッド「ビリーフリセット®」を提唱し、人生の転機に直面した人を新しいステージへと導く個人セッションや講座を開催。「ビリーフリセットで人生が変わった!」という人多数。
カウンセラー養成講座も開催し門下の認定カウンセラーを多数輩出している。
現在はカウンセラー養成の枠を超えて「リーダーズ講座」として長期講座を開催。経営者やリーダー層からの信頼を得て、企業研修にも発展。企業向けオンライン講座「Udemyビジネス」で「はじめての傾聴」動画講座が登録者1万8千名を超えるベストセラーとなっている。

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