今、来ている静かな潮流
私個人的には以前から感じていたけれど、この頃ますます流れが来ているな!と思うことがあります。
それは、「自然回帰・生命回帰」の新しい精神性へのシフトです。
キャンプや登山、マリンスポーツなど、自然の中のレジャーが人気
都会脱出、田舎へ移住、田畑を耕す暮らし方へと転換する人
有機栽培や自然栽培の米や野菜を意図的に選択して作る人、買う人、食べる人
昔ながらの発酵食品や微生物の作用に魅了される人
脱工業製品、自然素材や手作り・自給・自作へと回帰する人
など、まだまだ一部の人たちではありますが、そういう価値観に基づく生活を選ぶ人たちが増えている傾向があります。
それらの根底に共通するものを一言でまとめれば「自然回帰・生命回帰」といえるでしょうし、
私自身もこれまで関わってきた心理学というフィールドでどちらへ向かうのか?というと、やはりこれなのです。
自然回帰の価値観とは
自然の力、宇宙の摂理、生命の原理、見えないもののつながりと大切にする価値観。
エゴの暴走を止めて、見えないものへの畏敬を取り戻し、生命を生かし合い、共に栄える社会。
太古の文明が当たり前に持っていたような、そんな自然と共にある精神性と生き方を、現代人が再起動していくこと。
それが「自然回帰・生命回帰」という意味であり、
今、さまざまに危機が囁かれているこの時代だからこそ、そちらへ向かっていくことが重要だと私は考えています。
もちろん、急にすんなりとそんなふうにはなりません。
むしろ見かけ上は、混沌を極め、いよいよダメになっていくように見えるかもしれません。
そうであっても、というかそうであるからこそ、
今私たちが内側で何を見据え、どちらへ意識の軌道を定めていくかが大事です。
これまでの痛みがあるからこそ
「自然回帰・生命回帰」
もちろんこの考え自体は全然新しくもなんともなくて、むしろも最も古いものだったりするのだけど
しかしここ数千年の人類の歴史はその全く逆の、
生命を踏み躙る強権ピラミッド社会を作り上げ、エゴと過剰な男性原理によって暴走して地球を破壊しまくり、その成れの果ての崩壊寸前が今ここ、な訳なので
そんな「時代の当たり前」を破っていくという意味では、この「自然回帰・生命回帰」は巡り巡って今また新しいのです。
もう単なる理想やきれいごとやお題目ではなく、本気でそっちへシフトしていく「行動」を伴うものになっていくでしょう。
私がこれまで「ビリーフをリセット!」とさんざん言ってきたのはなんのためなのか、といったら
これまでの、生命を踏み躙(にじ)る強権ピラミッド社会のパラダイムから、私たちが脱出していくためです。
いえ、脱出以前に、そういう場所に自分達はいたのだ!!ということを、自覚していくためです。
参考記事
私たちを苦しめているビリーフとは、その強権社会仕様の「オキテ」であり
そのビリーフを信じて従って、毒にやられて苦しんでいるのが、皆さんのお悩みやしんどい現実だからです。
だから、そのビリーフをリセットしようよ!と。
社会毒のデトックスです。
それがビリーフリセットの意味。
参考記事
地球レベルのビリーフ
しかし、なんでそんなビリーフまみれになってしまうのか、
そんな生命蹂躙(じゅうりん)の強権社会に呑まれてしまったのか、といったら
そこには人間の大きなつまづきがあって、それが
自然と宇宙と生命とのつながりを、断ち切ってしまったこと
魂や霊や神とのつながりを、断ち切ってしまったこと
にあります。
長い歴史の中で、そのつながりは意図的に断ち切られてきました。
それゆえに、人は無力で卑小な自己概念に閉じ込められ、こんなにも不安と恐怖に苛まれるようになりました。
だから今いきなり、そんな漠然としたものとの「つながり」と言っても、ピンとこない人も多いかもしれません。
それぐらい、見えないものに対してリアリティがなくなってしまったのが現代文明です。
物とお金が全て、という価値観に染められてしまっているから。
ビリーフリセットは自然回帰
だからこそ、ここからは「逆」の始まりです。
自然と宇宙と生命とのつながりを、取り戻す。
魂や霊や神とのつながりを、取り戻す。
一人一人が心の内に、こういったつながりを実感できるようになること。
自分が自然の一部であり、自分が生命であることの実感を持つこと。
つながっているから大丈夫、の大きな安心がいつもあること。
そのリアリティの上に、活動と仕事を成し、社会と文明を創っていくこと。
それが、自然回帰・生命回帰、ということです。
本当にこの在り方にチューニングするならば、
旧世界のビリーフはことさら「リセット!!」と力を入れずとも、自然に必要なくなるでしょう。
だからビリーフリセットと自然回帰は、裏表だと言えます。
ビリーフをリセットすれば、自然に回帰する。
自然に回帰すれば、ビリーフはリセットされる。
この循環が成立するはずです。
それが、今感じている私の「これからの世界」のありようです。
崩壊と混沌のその奥から立ち現れる、新しいものの胎動。
そちらへ意識をチューニングしていたいものです。
自然を感じる
なので、話が長くなりましたが、このタイミングで私が皆さんにお呼びかけしたいことは
自然を感じましょう!
ということです。
空の色、風の感触、空気感
太陽の明るさ、温度、夕陽の色
花、新芽、鳥たちの声
森の静謐、海の躍動、地の支え
自然の姿は、極めて繊細で声が小さいです。
こちらから耳を澄ませて受け取りに行かないと、なかなか心に入ってきません。
だからこそ、繊細な感覚をゆっくりと使っていきましょう。
そして、見るだけでなく、触れてみることも大事。
大地に裸足で立ってみる。
土や植物に触れてみる。
海に入ってみる。
そして、自分自身の身体の声も聴いていきましょう。
すぐに聞こえなくてもいいのです。
聞こうとする、その心が大切。
自分回帰、自然回帰、生命回帰。
共感してくださる方はぜひ一緒に、そっちの世界を見ていきましょうね。
参考記事