そう、これまでの世界は「痛みの世界」
「恐怖と痛みと苦しみ」こそが
価値の軸だった世界。
だから人はいつも苦しみの中に暮らし
苦しむことが美徳で
罪を感じることが責任で
苦しまないと得られないと思い込み
恐怖から逃れることを原動力としていた。
痛みを感じることが愛することで
傷ついた自分でいることが愛されることで
苦しんでいると受け入れられて
共に苦しみ合うことが絆だった。
それは「痛みの世界」だったからなんだ。
痛みの世界は
生命(いのち)の力と逆をいく。
生きているのに死んでいく
死にながら生きる
そう、あべこべの世界。
だからあなたはそんなにも苦しんできた。
人の分まで苦しみを背負ってきた。
生き残るためといいながら
死にそうなことをやり続けてきた。
死なないために自分を殺してきた。
とってもおかしなことをしてきたんだ。
そこがとっても
おかしな世界だったからだよ。
でももう
そんなおかしな世界は終わってゆく。
もともと
生命の力はいつも喜びだ。
そのままに生長し伸びゆくことは
楽でうれしいことなのだ。
生命に戻る。
生命の力を取り戻す。
もともとあるそれを動かすだけ。
生命の流れを信頼するだけ。
自分にまとわりついた
思い込みという鎖を断ち切るだけ。
痛みの世界を見せ続ける
薄黒い幻想のヴェールをはがすだけ。
いつまで痛みの世界にいるのさ?
もう終わっているよ。
自分から、出ていけるんだよ。
「終わった」と
あなたが見なすところから始まる。
誰もそこから出してはくれない。
そう、自分から出るかどうかだよ。