前回は「資格は取った方がいいの?」という話題で、主に臨床心理士の資格について触れました。
さて、心理系の資格はもちろん臨床心理士だけではありません。
いろんな団体がそれぞれの資格を発行していますし、カウンセラー・スクールのようなところでも学校独自の資格を発行していたりします。
私なりの資格についての考えを述べますと
資格というのはあくまでも
「勉強しました保証」
だと思っています。
つまり「これくらいの内容は確かに勉強しました。認めます」という「勉強しました保証」であって
「仕事ができます保証」ではない
ということです。
資格さえとれば仕事になるか、というとそれは違うというのが実情です。
これは心理系に限らず何事もそうですね。
運転免許をとったらすぐドライバーの仕事ができるか、といったら全然違うのと同じです。
学んだ上で、どう実践するのか。
そこからはその実務に関する経験とセンス、行動の質と量がかかわってきますし、
さらには全く別の文脈で、ビジネスとして運営していけるマインドとスキルが必要です。
それがあってやっと「お金につながる」という仕事として成っていくのです。
しかし、資格が無駄だとは思いません。
最初のステップとして「ここまでやった」という自己承認ができることは、自分自身の大きな地盤になります。
プロフィール欄に「◯◯認定資格」と書いておくと、お客様にとっては信頼感の拠り所となるのも確かです。
しかし、あくまでもそれは「看板」。
大事なのは中身です。当たり前ですが。
結局、お客様は「資格」に惹かれていらっしゃるのではなく、「その人」に惹かれていらしてくださるからです。
あなたがどういう人で、どういう考え方で、何をする人で、それによって私がどうなれるのか。
これこそが、お客様の一番の関心事ですから、そこに関して信頼を積み重ねていけば、結局は資格の有無はたいした問題ではなくなります。
資格に頼らず、でも資格を有効に活用していくのが、上手な資格とのつきあい方ではないかと思います。
他ならぬ私自身も、自分の開発したメソッドとして「ビリーフリセット®︎」を提唱し、「ビリーフリセット・アドバイザー」認定、そして「ビリーフリセット・カウンセラー」認定も出していますが、これに関してもまさにそういうことです。
あくまでも目安であり、はっきり言ってこんな超マイナーな資格をとったって(笑)世間的には何の力もありません。
しかし「ビリーフリセットをここまで学んだ」という実績と、それを使ったセッションができる、ということについての代表・私としての保証という意味があります。
ビリーフリセットに興味を持ってくださったお客様にとっては一つの目安になりますし、
私も、自信を持ってご紹介できるクオリティを持ったカウンセラーさんが増えていくことは心強くうれしいことです。
毎年、BLCベーシック〜アドバンスを経てプロコース(現在マスタリーコース)まで極めた皆さんが、カウンセラー認定試験にチャレンジし、合格後、それぞれの個性を活かした活動をされています。