本質を隠さず生きる。自分の中の極道と仏が統合したセルフセッションの記録

2021年、12月。

今いろんな人が、自分自身の変わり目を感じて、何かを変えたり、手放したり、次へ行こうとしている流れがあるようだ。

その感覚を一言で言うなら

もう自分の本質に嘘ついたり
隠したりしてる場合じゃない!

というかんじ。

私自身にもそんなタイミングがやってきたようだ。

今日は、きわめて個人的な内面の振り返りだったり、リアルなカウンセリング的セッションの記録だったりする長文である。

しかし個人的なようで普遍的なテーマでもある。

多くの皆さんがなんらかの「表に出している自分」「出してはいけない本当の自分」という分離・対立を抱えて生きているからだ。

ご自身に重なるところがあれば感じてみてほしい。

私の中の強い私

私は自分では、基本的に静かで穏やかなキャラだと思っている(いた)。

と同時に、私の中にはかなり硬質で激しい強さがあることも知っている。

これまで何人ものセラピストやヒーラーさんに「エネルギーが強い」と言われてきた。

「あけみちゃん」こと岡部明美師匠からはよく「あやちゃんは極道」と言われていたし

解説:あけみちゃんは「自分の道を極めた人を極道っていうのよ」とおっしゃる。

ガチな元極道の男性から「あやちゃんは極道だよ」と言われたこともあった。

(どういう観点から極道認定されたのか、自分ではよくわからないが・・)

まあ、いろんな意味でそういう「凄み」のような強さを、実は持っているということなのだろう。

うん、本当は私、強いし激しい。
知ってる、わかってる。

しかし私は、そういう自分の強さ激しさをそのまま表に出すことは控えていたようなところがある。

いや、人にはとっくにバレているかもしれないけれども。

でもしかし自分では
やっぱほら、そうそうは出すわけにいかないじゃんね。。
なんて思っていたのだ。

「カウンセラー」という役割で看板を出していると、穏やかで優しく、細やかな配慮をして寄り添っていくようなイメージでいなきゃいけない気に、どうしてもなるのだ。

そういうガラじゃないのはわかってるし、そんなふうになりたいわけでもない。

けど、まあそうは言っても
あんまり、ねえ。。

というモヤった感覚がいつもどこかあった。

そんな流れで2年前に、この「カウンセラー」というキャラ設定にどうしても違和感を感じはじめて、まずはその呼称をやめてみた。

その時のブログ

そうやって少しシフトはしたものの、2021年、モヤモヤはやっぱり消えることはなかった。

セルフセッションの始まり

なんか違う、もう違う。
でもじゃあ何が違って
どうだといいのか。

そこが見えきれなかった。

そしてこの暮れ、12月。

多くの人に今の時期訪れているいる感覚。

もう変わり時。
何かを手放す時。

いよいよその時が極まった気がした今。

 

私の中であらためて、激しく強いエネルギーの自分・・・いわば「極道の自分」が身体の中にくすぶり、漲り、行き場を無くしているのを感じた。

かたや、その強い自分を抑えているような、おとなしく薄皮かぶったような自分。

うっすらわかっていたけど。
この2つの自分の関係性に課題があるのだ。
もうそこも見切っていかないとな。

よしわかった、私もプロだ!

セルフでセッションして向き合ってみようじゃないか!

こういう時に最適なのはエンプティチェア。

もともとはゲシュタルト療法で使われるテクニックで、空の椅子を並べて行う。

ここでは椅子ではなく座布団でやることにしたので、エンプティ座布団。

片方に「極道の自分」を設定し、もう片方に「やわらかい自分」を設定する。

解説:エンプティチェアは、こうした自分の中の対立要素を擬人化して対話させてみることができるワークである。

「極道の自分」の言い分

まずは「極道の自分」の座布団に座って体感覚を感じる。

パワーが漲る感じ。
うぉああ〜〜!!って腹から言いたくなるかんじ。
拳を握り、腕をブン!と構えたくなるかんじ。

ああこれはあれだ、蔵王権現とか不動明王とかのあのかんじ。

解説:蔵王権現も不動明王も「憤怒相(ふんぬそう)」と言われる怒った顔の仏像として表現される。

さて、この「極道さん」は何を言いたいかな・・・としばらく感じてみる。

目の前の「やわらかさん」に言いたいことある?
なんか言ってみようか?

すぐに出てこなかったけど、ある瞬間
「こっちがほんとなんだよ!!」
って出てきた。

お、スイッチ入った!
言葉にした瞬間、涙が溢れてきた。
もう一回言ってみよう。

「こっちがほんとなんだよっっ!!」

腹からいっそう強い声を出したあと、ボロボロ泣けてきた。

「出たいんだよ!何嘘ついてんだよ!ヤワヤワしてんじゃねーよ!薄っぺらいんだよ!怯えてんじゃねーよ!バカな世間に忖度してんじゃねーよ!バカッッ!!死ぬのが怖いのかよ、死んでみろよ!おお、死んでみろ!」

なんかそんなようなことを怒鳴りながらオイオイ泣いた。

(こうやって文字にして見るとやっぱり極道よね、笑)

つまりですね、この極道ちゃんは全然出してもらえてなかったのね。

でもほんとは言いたいことがたくさんあったのだ。

やわらかさんがやわらかな仮面かぶって「まあまあ」ってソフトを装っててね。
やわらかさん的にはあんまり出てこないでほしい存在なのだ。

極道さんはそれにいいかげんブチ切れたようだ。

ひとしきり言いたいこと言って泣いたらだいぶ気がすんだので、鼻をかんで席を移動。

「やわらかい自分」の座布団に座る。

「やわらかい自分」の言い分

目の前には、蔵王権現かなまはげか!?って感じの鬼の形相した人が座っている。色は青だ。

解説:あくまでもイメージであり、肉眼で見えているわけではない。「そんな気がする」という感覚を信じるのがワークのコツである。

やわらかい自分は、目の前のその人に向かって言葉を発した。

「いやーわかるんだけどさあ。うんわかるのよ。そうは言ってもさーなかなかねー、やっぱほら、そのまま出すとみんながさあ、嫌がるっていうかさー、やさしくしとかないと。やっぱ世間的に…いやまあ世間て何だ?って言ったらそりゃまそうなんだけどさ、ふははは。とか、ほんとにそんなに強いのかっていったらわかんないじゃん?みたいな、独りよがり?突っ走っちゃってから違うけどな〜みたいになっちゃうのもねぇ」

こっちの人は、喉から上で半分裏返ったような高い声でペラペラしゃべった。

おもしろい。こっちの人、こういうキャラだったのか、薄っぺらいなー(笑)

なんかかんか言ってるうちに

「やー、あなたのことどう扱っていいかわかんないんだよね。」と言い出した。

うん、たしかにそうかもしれないな。
これはけっこう本音だね。

言ってみたら気づきがやってきた。

「あ、私が扱うんじゃないのか。ああ無理だわ。扱わなくていいのか。私を扱ってもらえばいいんじゃないか?」

そうだ、私の使いようをこの人(極道さん)に決めてもらったらいいのだ。

そう気づいたら、もうそうすることに腹を決めた。

「あなたが私を扱ってください!」

言ってみたら腹にストンと落ちた。
サレンダーだ。
もう頭を下げて全部捧げてみようと思った。

「あなたが私を扱ってください。お願いします!」
深々と土下座した。

セッションにおいて涙が出てくる時は、それが自分の真実である証拠だ。

カーペットに額を預けながら、涙が出てくるのを感じた。
ああ、これが道だったのだ。

ひとしきり味わったらスッキリしたので、もう一度「極道の自分」の座布団に座る。

2人の統合へ

「あ、そーねー。」
腹からの低い声で、極道さんはあっさりと言った。

ああやっぱり、こっちの人はこういう声なのね(笑)

「うーん、どうやって使おうかな。何してもらおうかな。あなたに何ができるのかな。」

しばらく考えていると、

目の前のこの「やわらかい人」も、これまでカウンセラーとしてよくやってきたしな、って思えてきた。

「そうね、まあやることやってきたよね。うん、よくがんばったんじゃない?」

こういう時はまずねぎらう、が定石だ。

その過去の積み重ねってことで、なんとなくこの人には自分の後ろに来てもらいたい気がした。

目の前の座布団を動かして、自分の後ろに置いてみた。

おお、こんどは極道の自分がいちばん表に立っている。

ちょうど目の前には神棚がある。

私の神棚は天照大神ではない。
天河弁財天であり、蔵王権現だ。

この場所で今、神様に一番近く向き合っているのが自分だった。

そして後ろを感じてみると、さっきまで「やわらかい自分」だった後ろの存在は「仏」であることがわかった。

そうか!まさに、蔵王権現とその裏に控える本地仏。

解説:蔵王権現は釈迦如来の化身だとされている。吉野・金峯山寺、三体の蔵王権現が収まる蔵王堂の後ろには、その本来の姿「本地仏」として対応する三体の仏を収めた「本地堂」がある。

表の「極道の自分」が激しさと強さの蔵王権現だとすれば、後ろの「やわらかい自分」は慈悲の仏だったのだ。2つで1つ。裏表。

これまでの歩みの中で、人の悲しみを知り、慈しみ、寄り添う、その深い流れは変わらず確かに続いている。

川のようなやわらかい慈悲の流れが常に後ろからここに流れ込んでいるからこそ、表に立つ「極道」が浮ついたものにはならないのだ。

そんなふうに、自分の中の「慈悲」と「極道」が一続きになって統合したのを感じた。

さらに、後ろの「仏」となった人に座ってみた。

座ってみたら、後ろから極道さんの背中に優しく両手を当てていたくなった。なんとも温かい感覚。

こうやっていつも慈悲を送っているよ。

物言わぬけれどそんな感じだった。

解説:エンプティチェアでは、ワークが進むにつれて設定人物のキャラ(エネルギー)が変容していくことがある。当初はやっかいな存在だったものが、統合すると智恵深く有益な存在に変容することが多い。

 

それを受けて、再び手前の極道さん席に座る。

身体の中にどっしりとした落ち着きと力が満ちた。

私がなぜかずっと蔵王権現に惹かれ、金峯山寺で結縁灌頂まで受けたことがあるのは意味があったのだなあ・・と思ったら、蔵王権現の真言を唱えたくなった。

おんばさらくしゃあらんじゃうんそわか

何度か唱えた。感慨深かった。

吉野・金峯山寺の蔵王権現

最後に宇宙になってみる

さてこれでセッション終了・・・でもいいのだけど、もう一歩ダメ押しで「神様席」をやってみようか。

エンプティチェアでは、対話の最後にもう一つ、その対話を上空から見下ろす、宇宙とか神様的な存在を設定してみることがある。通称「神様席」である。

よし、では「宇宙さん」で。

立ち上がり、真ん中に立って2つの座布団を見下ろす。

視界は広い。
宇宙さんだもんね。

広い中に、2つの座布団がちんまり並んでる。

宇宙さん、2人に何か言いたいことは?

「・・・・・」

「ま、今回やれることやってみたら。」

あっさり(笑)

そ、今回ってのは「今生」って意味。

そうだわ、今生はそういうことなんで、やるだけやったらいいんだわ。

わかった、ありがとうー。

はいこれでセッション終了。

いやーおもしろかった。

よいセッションでしたー!

さすがだね。プロだね。

と自画自賛。

エネルギー切り替えて次へ

さあ、これで私の中の「極道」が大手を振って歩けるようになりました!

たぶん発信も変わるだろうし、セッションも変わると思う。

これに惹かれて来てくれる人も
引いて去っていく人も
どっちもいるだろう。

この極道な私に

ガッツリ向き合ってほしい
バッサリ斬り込んでほしい

自分の本質を掘り出す旅をガイドしてほしい
魂のスイッチを入れてほしい

という人は、どうぞいらしてください。

とはいえ、べつに「鬼コーチ」のようになるわけじゃありません(笑)。

大丈夫、ちゃんと仏の私が後ろで静かに見守っていますから。

ていうか、極道は鬼じゃないから。

実は「極道」とは元々仏教の用語で「仏の道を極めた人」という意味なのだから。

そんな道の途上にある一人の人間として

人さまの魂の覚醒と意識の進化を祈って、できることをさせていただきます。

 

ただ、もう隠さない。私の本質を。

だから、あなたの本質も
もう隠さないで。

 

そんな新たな心境で、個人セッションをリニューアル再開します。

魂の本質で生きましょう。

こちらをご覧くださいね。

魂の本質にアクセスする 個人セッション

 

 


この記事を書いた人

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大塚 あやこ

心理カウンセラー/講師/音楽家
一般社団法人ビリーフリセット協会 代表理事
ビリーフリセット・クリエーションズ株式会社代表取締役
 
東京芸大作曲科卒。演奏家・作編曲家として20年間第一線で活動後、燃え尽き体験をきっかけに人生の転機を経て心理カウンセラーに転身。
悩みの根本原因に素早くアクセスする独自メソッド「ビリーフリセット®」を確立。個人相談から企業研修まで幅広く展開し、協会認定カウンセラーを多数輩出。Udemyオンライン講座「はじめての傾聴」は2万名超の受講者を誇る常時ベストセラー。 心の構造を論理的にモデル化する独自アプローチが、ビジネスパーソンから高い支持を得ている。

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