今、何がこわい?コロナでわかるビリーフタイプ

 

毎日毎日コロナコロナの今日この頃。

少し自分の体の内側に意識を向けてみてください。

今、何がこわいですか?

あのこと、このこと、いろいろあるかもしれないけど、

特にあなたがいちばんこわくなってるポイントはどこですか?

「あー、コレかな」って、ちょっとそこを絞り込んでみてください。

「こわさ」にも種類があります。

こわさを感じるポイントは、人によって違います。

そのこわさの種類によって、コロナ以前からあなたが元々持っていたビリーフ傾向を、うかがい知ることができます。

その恐怖はコロナより前からある

コロナ、こわい。

こわいのは、コロナだから。

多くの人はシンプルにそう思っているでしょう。

しかし、あなたが今感じているその「こわさ」は、よーく見てみれば今に始まったことじゃないのです。

形は違っても、そういうこわさはこれまでの人生しょっちゅう感じているはず。

こわさの源泉は、コロナ以前からもともとあるってことです。

そこをちゃんと見て気づくことが、結果として今の「コロナ恐怖」に飲み込まれないためのカギです。

その源泉というのは「ビリーフ」にあります。

ビリーフとは、私たちの潜在意識に古い昔からもともと入っている「恐れの思い込み」です。

さあ、どんな「コロナ恐怖」が、どんな「ビリーフ」から来ているのか、それぞれ見ていきましょう。

今回まず、「感染」にまつわる3つの恐怖タイプについて考察してみました。

コロナ恐怖からわかる、あなたの元々のビリーフ

1.感染するのがこわい

無力ビリーフ/依存ビリーフ

自分が感染してしまう。
病気になってしまう。
死んでしまう。

それがいちばんこわいかんじがする人。

「自分は無力である」という無力ビリーフが入っている可能性があります。

自分に確かな免疫力があるとはあまり思えていない。

かかったらひどくなっちゃうような気がする。

自分の身体なんかより、はるかにウィルスの力の方が強いような気がしてしまう。

 

それくらい、自分には力がないと思い込んでいるのです。

逆にいうと、自分の力を信じていません。

そんなあなたは、コロナ以前から、いつもなんだか「自分は弱くて無力」なかんじがしていませんでしたか?

何かが起こったら対処できない。
自分では何もできない。
自分程度じゃアテにならない。

強くて大きなものに翻弄されてしまう。

という感覚。
これがもともとあるということなのです。

それゆえに、無力ビリーフにはセットで依存ビリーフ もついてきます。

自分は無力でアテにならないから、誰かに頼らなければ生きていけない。

と信じているのが 依存ビリーフです。

だからこそ、自分以外の

頼れる誰か、確かな何か、を求めないと不安でしょうがない。

自分で決めるより、しっかりした誰かに決めてもらいたい。

といった生き方になります。

こういう人は、「上」から言われることに忠実です。

こわいから、自分の感覚が信じられないから、「上」が言うことに疑問も持たずに従うのです。

感染がこわい!
家にいましょうと言われた!
はい、そうします!

というシンプルな行動。

こういう人は、無力 & 依存ビリーフ 傾向があります。

生育歴の傾向

無力ビリーフ傾向の方は、幼少期からわりと親に逆らわない「よい子」だったかもしれません。

親がこわすぎる、親が立派すぎる、などで、心の中ではいろいろあったとしてもとても怖くて言えないとか

迷惑かけないように自分を抑えて我慢することも多かったかもしれませんね。

あるいは、両親の仲が悪かったお家のお子さん。

家の中が争いで殺伐としているのに、小さな自分がどうすることもできない無力感を、幼い時に痛感していた可能性もあります。

ビリーフの原点とは、そういうところにあります。

2.感染させられるのがこわい

被害ビリーフ

これは、1番目の「感染するのがこわい」の亜流のようなものですが、こっちはそこにちょっと「被害者」が入ります。

不注意な誰かに感染させられるかもしれない。
外出するヤツらのせいで、感染したらどうするんだ。
けしからんヤツらを取り締まらないと

こういう場合、「誰かによって自分は被害を被る」という被害ビリーフ が入っている可能性があります。

そういう人は、コロナ以前から、

人に悪く言われるかもしれない
人にひどいことをされるかもしれない
人を信用すると痛い目にあうかもしれない

と、つねに警戒モードで他人を監視している傾向があるかもしれません。

生育歴の傾向

被害ビリーフ傾向の方は、幼いころになんらかのフラストレーションや怒りを溜め込んでいる可能性があります。

理不尽な環境や親の言動などで傷ついたり、悔しかったりしたけど、その気持ちを感じないようにしてきたところがあるかもしれません。

だからこそ「強くあらねば!しっかりせねば!」とあまり人を頼らずにがんばってきたかもしれませんね。

3.感染させてしまうのがこわい

罪悪ビリーフ

自分はどうでもまあいいんです。
でも、自分がお年寄りとか身体の弱い人に感染させてしまったら!
自分の行動によって、そういう人たちが亡くなってしまったらどうするんですか!

ということにゾゾ〜〜ッ とするあなたは、罪悪ビリーフが入っている可能性があります。

罪悪ビリーフとは

自分は、人を傷つけるような悪いモノを持っている

という信じ込みです。だからこそ

傷つけてしまう
嫌な思いをさせてしまう
不幸にさせてしまう

という、自分が「加害者」になることへの強い恐れが発動するのです。

別名 加害ビリーフといってもいいでしょう。

それが、コロナ状況においては「感染させてしまう」にすごく反応してしまう元にあります。

こういう傾向の人は、コロナ以前から同じように、誰かを傷つけてしまうとか、悲しませてしまうとか、そういうことに強く反応していたはずです。

そして、そういう自分の加害者的な「本性」(と思いこんでるだけね)に対して強い罪悪感を持っている。

これが、今回のコロナで浮き彫りになったということです。

こういうタイプの方は、初期の「感染しないように外出しないで」はそんなに気にしなかったかもしれないけれど

その後に出てきた「感染させないために家にいましょう!」コールにすごく反応したはず。

元々もっている罪悪ビリーフの図星を突かれた、というわけですね。

生育歴の傾向

罪悪ビリーフはとても広くて深いので一言では語りきれないのですが、この件に関しては

幼い頃から、親のことをなんとなく「弱い人、かわいそうな人、不幸な人」と感じている人が、こういう「させてしまう」恐れを持ちやすい傾向があります。

そう思ってしまったのは、親がいつも深刻そうな顔をして悲しそうに見えていたからなのですが。

自分が、親を傷つけてしまう。
悲しませてしまう。
苦しませてしまう。
かわいそう。

という感覚。

そう思うということは、親がそれほど簡単に「傷ついて、悲しんで、苦しむ」ような弱い存在だ、という認識があるということなのです。

もちろん、誤解なのですけれども。

「こわい」の根源にあるのは「自分という人間の定義」

つまりですね、今回取り上げた3つの「こわい」タイプの根底には、共通して

自分がどういう人間(存在)であるか

という「自己定義」があるということなのです。

1.の「感染するのがこわい」タイプは、

自分は無力な人間

という定義。

2.の「感染させられるのがこわい」タイプは

自分は被害を受ける人間

という定義

3.の「感染させるのがこわい」タイプは

自分は害を与えてしまう人間

という定義

ということです。

 

実のところ、そういう自己定義そのまんまの自分を感じてしまうことが、いちばんこわいのです。

恐れの根源とはそういうところにあります。

 

しかし、朗報があります!

このどれもが信じ込み。

つまり「誤解」ということです。

なんだけど、あまりにも昔から強固に信じてしまったので、あなたの中ではもう当たり前すぎてよくわからないかもしれません。

今すぐわからなくてもいいです。

そういう考え方もあるなーと思いながら

そういう定義で、人生ずーっとやってなくない?

そのこわさ、時を変えて、場所を変えて、ずーーっと感じてなくない?

ってことを、ちょっと振り返ってみるといいです。

こわさのカラクリがわかるだけでも、闇雲なこわさというのは消えていきますよ。

 

で、あとは「コロナはこわくないけど、○○の方がこわい」という方もいらっしゃると思います。

こっちもまだまだ取り上げたいお題はたくさんあるんですが、膨大になりそう・・

また書けたら書くかもです。

 

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この記事を書いた人

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大塚 あやこ

心理カウンセラー/講師/音楽家
一般社団法人ビリーフリセット協会 代表理事
ビリーフリセット・クリエーションズ株式会社代表取締役
 
東京芸大作曲科卒。演奏家・作編曲家として20年間第一線で活動後、燃え尽き体験をきっかけに人生の転機を経て心理カウンセラーに転身。
悩みの根本原因に素早くアクセスする独自メソッド「ビリーフリセット®」を確立。個人相談から企業研修まで幅広く展開し、協会認定カウンセラーを多数輩出。Udemyオンライン講座「はじめての傾聴」は2万名超の受講者を誇る常時ベストセラー。 心の構造を論理的にモデル化する独自アプローチが、ビジネスパーソンから高い支持を得ている。

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