「いやだ」言えてる?
たとえば職場や家族で
違和感や不満を感じることがある。
「それは嫌だな」と感じることや
「それだと困る」
「私はそれは無理」
「それって、かなりキツイ」
などなど。
単なる不満というより
自分にとっては
ホントに困ることや
辛いことだったりすることもある。
個人的な感情を超えて
「それはまずいんじゃないか」
「こうした方がいいんじゃないか」
っていうような
真剣な違和感だったりすることもある。
「こうしてほしい」
「こうしてくれたら助かる」
というお願いしたいような気持ち
だったりすることもある。
その時にね、ちゃんと
自分のその
「いやだ」「ほしい」を言えるか。
これってけっこう大事なことだと思う。
難しいよね。
だって。
言ったら
嫌がられる、怒られる
煙たがられる、反感買う
キレる、あばれる
嫌われて、捨てられる
・・・・なんていう恐怖が
すかさず発動するものね。
言ったら
傷つける、がっかりされる
悲しませる、迷惑かける
・・・・なんていう罪悪感も
発動するかもしれない。
さらに
言ったってどうせ
聞いてくれない
わかってくれない
受け入れてくれない
・・・・なんていう諦めも
私たちはたーくさん
経験してきたからね。
だから、私たちは
そんな「いやだ」「ほしい」を感じても
言わない。
黙る。
隠す。
我慢する。
で、見かけ上
ニコニコしたり
「フツーに」してたりする。
そしてまた
我慢する
我慢する
我慢する
溜める
溜める
溜める
で、ある時こうなるの。
もう〜〜〜無理!限界!!
(これも絶対言わない、出さない)
で、ある日いきなり
「さようならッッ!!」
背中をむけて
バーーーン!!と去る。
関係、ブチッッッ・・・。。。
終了。
残された人
唖然・・・・ ( ゚д゚) ( ゚д゚) ( ゚д゚)
こういうの、やってませんか?
や、私もけっこうやってきました(笑)
これね、残された人にとってみると
ほんと「唖然」なんだね。
えっ、何!?
何があったの!?
理由はなに!?
これまでなんか思ってたの!?
どういう気持ちなの!?
なぜそうなったの!?
わからない。。。
????
ってなるんだよ。
あなたがなぜ
突然(と見える)
そこまでの行為に及んだのか
本当にわからなくて
ビックリするんだと思う。
見せないから、見えてない
なぜなら、
ほかならぬあなた自身が
いろんな諸々を
「ぜったいに見せない」ようにして
ニコニコして
フツーにしてきたでしょう。
言ったら怒るから
言ったら悲しむから
言ったってどうせ
わかってもらえないから
って
だから絶対言わないって決めて
見せないできたでしょう?
だから、その通り
絶対に他人には
あなたの気持ちは見えてない。
見せてない。
だから、人には見えない。
だから、わからない。
これ、当たり前ね?
だからそれ、やられた方は
ポカーン・・・なわけさ。
「言わなくたってそこを感じ取れよ!」
っていうのは無理ね。
人は言わなきゃわからないの。
今のところこの世では
テレパシー使える人って少ないからね。
だいたい人間
言ったってすぐに
わからなかったりするんだから
まして言わなかったら
100倍わからないわね。
でね、私がもしそうやって
バーーーン!!と去られた人だとしたら
やっぱりちゃんと
気持ちや理由を聞きたいと思う。
へえ、そうだったのか。
そんな風に感じてたんだ。
そのことを、そうやって思ってたんだ。
それがキツかったんだね。
そこが変だと思ったんだね。
そうだったんだねえ。
って、私は聞けると思う。
だから、できたら
バーーーン!!と去る前に
その違和感や不満を感じた時に
「私はこう思う。」
「私はこうなんだ。」
って、普通に
伝えてくれたらいいなって思う。
「いやだ」はいけないことじゃない
人と人は違う。
だから、1人が
よかれと思ってやっていても
全く違う感じ方をする人も当然いる。
1人の視点では限られていて
気がつかない点や
落としてしまう点だってある。
言ってくれさえすれば
「あっ、そうなのか!」
って思ったり
「あっ気がつかなかった、ごめんね」
って言えたり
するかもしれないじゃない。
「なるほど、じゃあどうしようか?」
っていう相談だってできるじゃない。
そしたら、もっと
みんなにとってよい方法を
考え出せたり
思わぬ落とし穴を
未然に防げてよかったね!
ってことにも
なったりするじゃない。
だから、ちゃんと
「私はこれがいやだ」
「わたしはこうしてほしい」
を言うことって大事。
それでコミュニケーションが
つながるから。
そこから新しい流れが
生まれるから。
「いやだ」と「ほしい」を言うのは
いけないことじゃない。
ってことに
どんどんしていきませんか。
「いやだ」も「ほしい」も
自分の本当の気持ちだ。
自分の気持ちを言うのは
ご法度でもなく
罪悪でもなく
生意気でもなく
謀反でもない。
自分の気持ちを言うのは
あなた自身を正しく
知ってもらうということだ。
あなたが何を感じ、
何が心地よくて
何がしんどくて
何を願っている人なのか。
それを言わないから
人は
大丈夫だと思って
気にかけない。
それでいいんだと思って
無理させちゃう。
問題ないんだと思って
放置しちゃう。
悪気なく、だよ。
気がつかずに、だよ。
だって、
「大丈夫」って顔して
「それでいい」って態度して
「問題ない」っていう毎日を
続けてるんだもの。
ほんと、わからないって。
それでいきなり
バーーーン!!と去って
関係ブチッッ・・・って
もったいなさ過ぎ。
悲しすぎ。
寂しすぎ。
これ、仕事関係でも
家族関係とかでも
ほんとよくあると思う。
特に「上下」関係が入ってくると
起こりやすいね。
日本人は
「下」が「上」に対して
モノを言っちゃいけないっていう
思い込みが強い。
だから「下」が
「言えない、出さない、見せない」
をやって、我慢をためて
バーーーン!!去る!
をやる。
ありがち。
「上」はポカーン!!
そして、けっこうショックなんです。
「どうして言ってくれなかったんだろう」
って。
そしてひっそりと
「言ってもらえなかった自分」
の不徳を責めたりもしてるんだよ。
だからこそ
「上」の立場になる人も
どんな話でも聞ける姿勢と
心の器を作っておくことも必要ね。
これはお互い様だ。
でないとやっぱり
「言ったってどうせ」合戦
が終わらなくなるから。
それでもやっぱりチャレンジすれば道はひらく
でもね、よくある話
言えない言えない・・って
悶々としてた人が
ホントに勇気を出して
「これがつらい。こうしてほしい。」
って本心から言ってみたら
「そうだったのか。」って
拍子抜けするくらい
アッサリ通っちゃった!
っていうの、あるからね。
だから
言ったら怒るから
言ったら悲しむから
言ったってどうせ
わかってもらえないから
っていう
子供のころから作った
アタマのフィルターを
どっかで外してみるチャレンジは
必要ね。
その時大事なのは
自分の「本心」をさらけだすこと。
「こう言っておこう、しておこう」
という
相手の機嫌を操作するための
手練手管ではなく
相手の反応はもういいわ!
と手放したところで
自分の本心をさらけだす。
それくらい
ハートをオープンにすること。
そして言葉は
私を主語に。
「私は、こう感じるんです。」
「私は、こう思うんです。」
「私は、これが辛いんです。」
「私は、こうしてもらえるとうれしいです。」
これがコツ。
「I(アイ)メッセージ」ってやつ。
「なんであなたは◯◯してくれないのッ!!」
っていうYou メッセージは
炎上するからね。
世の中にはもちろん
本当に話の聞けない人もいます。
そういう人は
ものすごく恐れの強い人ね。
あまりに恐れが強いと
来るものはぜんぶ
撃ち落とすしかないからね。
どうにもこうにも
どうにもならない人
っていうのもいるから
そういう場合は
本当に自分が
その人とつきあいたいのかどうか
そもそも考えてみてもいいかもね。
でもあなたが
本当に大事にしたい人や場所
なのだったら
あなた自身が
心を開いて
勇気を出して
怒るでもなく
泣くでもなく
照れるでもなく
ただまっすぐな本気で
「私はいやだ」
「私はほしい」
を言ってみませんか。
新しい絆の深まりが
そこから始まるかもしれないから。