冬、調子が悪い人
寒い季節ですね。
二十四節気でいうと、今は「小寒」〜「大寒」へ向かうころ。
2月の立春・節分まで、寒さが一番厳しい期間といわれています。
この時期、身体の調子や心の調子が今ひとつ・・・という方も多いようです。
体調がすぐれないと心も連動しますしね。
動くのがめんどくさい、気力がわかない、テンション上がらない・・・みたいなこともあるでしょう。
そんな時、「これじゃダメだ!」と罪悪感がムクムクと疼き、できない自分を責め、「ちゃんとやらなくては!」などと自分を追い詰めがち。
でもそれ、してると辛いよね。
しなくていいですね。
そんな時期は、身体をいたわりながらゆっくり静かにしていればいいのです。
「何もしないこと」に罪悪感を感じるのは、昔ながらのビリーフの罠です。
罪悪感が発動したら、「おー、発動してるな」と少し距離をとって眺めてみましょう。
そして少しペースを落として、やれることだけやっていてもいいのでは。
フルパワーで動けなくても、スピード出なくても、止まっていても。
「身体にはそれが必要だから、そうなっている」という見方が私は好きです。
私の場合
私自身は去年の冬至あたりから、体調は問題ないけど、心理的には鎮静モードになっています。
荒海航海のようだった去年を乗り切って、少しほっとしたところで疲れが出たのかもしれません。
出かけるより静かに家にいたい。
人とにぎやかにするより一人でいたい。
馬力出すよりゆったりする。
無理するより休養する。
アウトプットよりインプット。
外側や他人を見るより
自分の心をみつめること。
新しく生み出すより
考え直しと仕込み。
つまり心身を休め、整える時ですね。
まさに「冬」らしい過ごし方でいいんじゃないかと思っています。
そして、これがずっと続くとも思っていません。
また春が来たら、変わっていくでしょう。
自然の摂理
人にはそれぞれバイオリズムや運気というのもあります。
上がる時、下がる時
活動的する時、鎮静する時
伸びる時、蓄える時
波のように繰り返し
循環しているものです。
それが自然の摂理。
季節の巡りもまさにそう。
冬。
樹は枯れ枝になってじっと立ち、大地も冷えて沈黙しています。
それって何も「悪い」ことではないですよね。
知ってる? 聞いた話だけど
桜って、冬にちゃんと寒くならないと開花のスイッチが入らないそうですよ。
外から見たら何も動いていない、やっていない、生きてるのかどうかもわからない冬枯れの木。
でもその期間に、見えないところで何かを蓄え、何かが変性し、熟成し、次への準備が進んでいます。
人間もそんな自然の一部だから、自分もまたそのサイクルの内にあるのです。
もし今、低調だなー動けないなーと思う人がいたら、自分のこともそんな視点から見てみてください。
そういう時は心も内省モードになって、いろんな過去が思い出されたり、しんどい感情が出てくることもあるかもしれません。
それ、いいことだから大丈夫。
出てきたってことは
もう出ていくってことです。
出しちゃいましょう。
デトックス、デトックス。
アクティブな時期は、内省なんてしようと思ったってなかなかしないですから(^ ^)
こういう時こそふさわしいでしょう。
冬枯れの木も、冬眠の動物も、私たち人間も。
生命ある「生きもの」は、じっとしていてもちゃんと生きています。
そんな生命が、自分の中にあって自分をちゃんと支え、運んでくれています。
そしてやがて春が来ます。
枯れ木から、一斉に芽が出る、花が咲く。
こんな枯れ木のどこに、あんな花や葉っぱが仕込まれているのだろう?
って思ったことはないですか?
私はいつも不思議だし、見ると感動します。
そんな生命の力が、自分の中にもちゃんとあることを信じてあげようね。