ビリーフ外しの成否を分ける「瞑想力」

ビリーフをリセットしやすい人

ビリーフリセットのセッションをすることでビリーフがストーン!と外れた時って、ものすごく視界がクリアになって、気持ちは一気に軽くなり、その時もう、今ここで生きている「状態」が変わっています。

つまりそれは、「自分」と「ビリーフ」がはっきり別物であって、ビリーフは単なる言葉であり概念であった!ということが体感でわかっちゃうような瞬間です。

そんなふうに一気にビリーフが外れる人がいる反面、「そうは言っても・・でも・・・だって・・なかなか・・」とモヤモヤが続く人もいます。

それはご本人の時期やタイミングというのもあるし、カウンセラーの手腕もあるでしょうとは思いますが。

でもそれにしたってこの違いは何かなー?と総じて考えた時に、やはり決定的なのはこれなんだと思います。
キーワードでいったら

スペース

そして

スペースを取れる力

どういうことかというと、自分が自分の考えを観察できる力。

「あー、私ってこう感じてるな。私こう考えてるな。私こうなってるんだな。」って、自分が自分の内側に気づく力。

これがしっかり育っているかどうかで、セッションの成果・結果はかなーり違う。

つまり「自分」と「考え」が別であるという認識ができる、という力なんだね。それを「スペースがとれてる」と言います。

心の探求の初心者にはこれがけっこう難しいんです。

なぜなら、あまりにも「考え」と「自分」を同一化しちゃってるのが人間のデフォルトだから。

同一化というのは、自分じゃないもののことを自分だと思っちゃうことね。

たとえば自分の持ち物をけなされたら、まるで自分がけなされたみたいな気分になるでしょう。

それ、モノと自分を同一化しているってこと。
本来、モノはモノであって、自分じゃありませんね。

同じように私たちは「考え」とも容易に同一化します。

「私は愛されない、魅力なんてない人間なんです!だってそうなんです、本当にそうだから!」
って言ってるのが、同一化している状態。

「あー私、『自分は愛されない、魅力なんてない人間だ』って思ってますねー!」
って言ってるのが、スペースがとれてる状態。

この違いわかります?

後者は、「そう思っている自分・そういう考えを持っている自分」に気づいています。

こうやって「思っている自分」に気づける状態ですと、そこからのビリーフの探求とリセットはとてもやりやすくなります。

「気づけている自分」の方に軸足を置けるからです。

同一化したまま、「考え」と「自分」との間にスペースがとれないと、たとえ自分の中にあるビリーフがこれか!とわかっても、そこからなかなか外れません。

ビリーフ=自分だと思ってしまうから
「こんな自分がいるなんてショック!!」とますます落ち込んだり、自分を責めたり恥じたり。

「そうは言ったって、だってやっぱりそうなんだもの」と膠着したり。

「手放すのは怖い!」としがみついたり。

だから私は、やっぱりビリーフ外しには「スペースをとる力」という心の基礎体力が必要だと、最近ますます思うようになりました。

だから瞑想が必要

じゃあその「スペースをとる力」ってどうやってつけるの?っていったら、そこで登場するのが瞑想なんです。

まさに瞑想力!

瞑想にもいろんな目的ややり方がありますが、一番基本的には、自分の内側を観察し、自分の中に起こっていることに気づいている、という状態を体験し続けること。

その練習が瞑想です。

このことを今流行りの言葉で言うと「マインドフルネス」っていうんですけどね。

瞑想は、ちょっとばかりやってみたくらいではなかなか変化はわからないかもしれません。

ある程度継続的な練習が必要ですが、練習によってだんだんと「考えや感情」を見ている自分、というリアリティがわかってきます。

考えでもなく、感情でもなく、生きているいのちそのもの、それが自分である・・・という感覚が体感としてわかってくるでしょう。

次第に、そちらこそが自分の本体であるとわかってくると、ビリーフという考えが、単なる考えにすぎないものであり、べつに怖いものでも、失って困るものでもないことがわかってきます。

そうしたらいくらでも検討して、いるかいらないか決めたり、気にするのをやめたり、自分で扱うことができます。

だって、自分自身ではないですからね。

こういう状態になって、ビリーフのリセットが可能になるということです。

ビリーフリセットと瞑想

瞑想のやり方は、伝統的にただ静かに座るものから、立ってやる、歩いてやる、音を使ってやる、身体を動かしてやる・・・などいろんな方法や流派があります。

私自身、実は瞑想歴はけっこう長く、20代のころに鎌倉の禅寺の座禅会に行くようになったのがきっかけで、以降、いろんなやり方を習ったり自分で研究したりしながら、継続的にやってきました。

今思えば、そういう心の基礎体力があった上で、心理療法やビリーフのことを学んだので、「スペースをとる」「考えは自分ではない」といった体感実感も早かったのかなと思います。

現在、ビリーフリセット心理学では、瞑想についてはそこまで取り入れてプログラムにはしていないのですが、皆さんにとってビリーフリセットがより効果的に行われるためには、ある程度瞑想力を育てるようなプログラムも必要かなー、なんて最近考えはじめています。

まあそれは私の今後の課題として、みなさんにはぜひ、どんなやり方や流派でもよいので、なんか瞑想をやってみてほしいなあと思います。

効果を焦らず。
でも探究心をゆるめず。

きっと確かな「心の基礎体力」になっていくでしょうから。

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この記事を書いた人

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大塚 あやこ

心理コンサルタント/作曲家/ピアニスト
一般社団法人ビリーフリセット協会 代表理事
 
東京芸大作曲科卒業後、演奏家・作曲家として活動。アーティストのツアーサポートや編曲、アニメやドラマのサントラ作曲等を手がける。
 
音楽での燃え尽き体験をきっかけに、心理カウンセリング/セラピーへ転身。
悩みの根本原因に迫るオリジナルメソッド「ビリーフリセット®」を提唱し、前に進みたい人、人生の転機に直面した人などを新しいステージへと導く個人セッションや講座を開催。「ビリーフリセットで人生が変わった!」という人多数。カウンセラー養成講座も開催し門下の認定カウンセラーを多数輩出している。
その他、心と意識をクリアにするサウンド瞑想など、独自の立ち位置で音楽制作やライブイベント等も行っている。

◎一般社団法人ビリーフリセット協会代表理事
◎淨音堂株式会社代表取締役

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