インナーチャイルドとのつきあい方1・忘れてしまった過去に鍵がある

まずはインナーチャイルドの基本

心理の世界には「インナーチャイルド」という概念があります。
大人である私たちが日々直面する問題をなんとかしたいとか
生きづらい人生をもうやめて幸せになりたいとか
これまでのパターンをやめて新しい生き方をしたいとか
これまでのステージを変えてより飛躍したいとか
そう望んだ時に、根本的な変革の鍵となるのがインナーチャイルド。
本当の意味で「幸せな大人になる」とは、自分のインナーチャイルドとのつきあい方が上手になることだと私は考えています。
というわけで、インナーチャイルドとのつき合い方を書きたいなーと思ったのですが、
それを語るにはまず、インナーチャイルドってどんなものなのか、前提として少し理解してもらってからだよなーと思ったので、まず最初は基本からいきます。
そんなの知ってるよー!という方は次回から読んでね。

インナーチャイルドは傷ついた子供

インナーチャイルドとは、潜在意識(自分でわからない領域の意識)に眠ったままの、子供の頃の自分。
特に、傷ついて封印されたままの子供の頃の感情的な記憶のことをいいます。
「そんなの、昔のことでしょう。もう大人なんだから関係ないよ」
って顕在意識(自分でわかっている領域の意識)は言うんだけれど、ところが、ぜんぜんそうじゃなくて。
顕在意識に上がってこないだけで、潜在意識の中では、まるで冷凍保存パックみたいに、「あのころのちっちゃな自分」というのが、傷ついて成長しないままそこにいるのです。
それがインナーチャイルド。
インナーチャイルドの傷つき方には、ある程度パターンがあって、その代表的な1つは
「ほしいものがもらえてない!」
というものです。
チャイルドちゃんのほしいものって何かって言ったら
親の愛。
つまり、十分に愛をもらった感じがしてないんだね。
これは多少なりとも、誰もが持つものです。
だって、親だって完璧ではありませんから。
必ず100%
おっぱいが欲しい時にもらえたか
オムツを替えてほしいときにしてもらえたか
抱っこして欲しい時にしてもらえたか
そばに来て欲しい時に来てもらえたか
見ていてほしい時に見ていてもらえたか
甘えたいように甘えさせてもらえたか
聞いてほしいように聞いてもらえたか
欲しいモノを欲しいように買ってもらえたか
お母さんに笑ってほしいように笑ってもらえたか
感じたい安全を感じていられたか ・・・・
なんていったら、100%はありえないわけです。
親だっていろいろあるからね。
だからどうしたってちっちゃな子供はなんらか
「ほしいのにもらえない!!」
っていう体験をせざるを得ません。
でもって子供は、その「もらえない」にとっても傷つくんだね。
そして
もらえないこと=愛されていない
と解釈してしまいます。
はい、解釈ですよ。
あくまでも子供なりの。
冷静に考えたら、親は単に忙しかったり、それどころじゃなかったり、大丈夫と思って後回しにしていたり、するだけだったりするんだけど。
そして、必ず全部が全部「してもらえなかった」わけではないはずなんだけど、
でも子供の感性は0か100か、だから。
そして「愛とはもらえることだ」と初期設定で信じているから。
だから
もらえなかった→ 傷ついた→
もらえない=愛されてない
そう解釈して、さらにそれを普遍的な真実として信じ込んでしまうんですね。
「ああ、そういうことなんだ。私は愛されるに足らない存在なんだ」って。
あ、もちろんこれは言語としてではありませんよ。
言葉を超えたところの「感覚」です。
これが誤解のはじまり。
生きづらさのはじまり。

インナーチャイルドが今につながっている

その感覚が心の深いところで凍結して、
以降何歳になっても
「きっと私は愛されてないんじゃないか」
という恐れと
「ほらやっぱり愛されてない!」
という傷つきを繰り返していくことになるのです。
でもそんな子供の体験も感覚も、記憶の底に沈んでいってしまうので、自分じゃ覚えてすらいません。
それが「潜在意識」という領域です。
でも、確かにそれはあるのです。
忘れてしまっているがゆえに、大人になったらその傷は別の姿となって現れます。
相手はもう親ではありません。
友達や先生、上司や同僚や、パートナーや配偶者、通りすがりの店員さんとかにまで(笑)
つまりあらゆる人間関係で
「愛された(大切にされた)/愛されてない(大切にされない)」
という揺れ動きと傷つきを繰り返します。
場所を変えて、相手を変えて、しょっちゅう同じような傷つき感情を味わうことになります。
実際、大人になった今だって、人に何かしてもらえなかったり、大切に扱われた感じがしなかったり、なんか言われた、された、みたいな時「傷ついたー!!」って言うじゃないですか。
それは古傷に塩塗られたようなものなんです。
すでに傷ついてるから。
「やっぱり!またか!ああー!!」ってなるの。
その根底にあるのが、傷ついたインナーチャイルドという、私たちの心の中にいる存在です。
だから、今現在直面している人間関係のトラブルや傷つきをなんとかするには
昔々に傷ついたまま放置されているインナーチャイルドの傷つきをなんとかしないと本当には解決しない、というわけです。
心理の世界ではそういう考え方をするので
カウンセリングや心理系のワークは、まずここをほどいて癒していくプロセスをとることがとても多いのです。
そういうわけで、インナーチャイルドの傷つき方の1つのパターン
「ほしいものがもらえてない!」
という感覚に、大人の私たちがどうつきあったらいいのか。
それを次回考えてみたいと思います。
次回に続きます。
 

この記事を書いた人

大塚 あやこ

大塚 あやこ

ビリーフリセット・カウンセラー/作曲家
一般社団法人ビリーフリセット協会 代表理事
元・日本音楽療法学会音楽療法士
芸大作曲科卒業後、演奏家・作曲家として活動。アーティストのツアーサポートや編曲、アニメやドラマのサントラ作曲等を手がける。
深く人の心に関わるためには、音楽だけのアプローチでは限界を感じ、音楽療法を経てさらに本格的な心理カウンセリング/セラピーへ転身。
原理原則に基づいたオリジナルメソッド「ビリーフリセット®」を提唱し、ビジネスマン、リーダー、経営者、クリエイター等、影響力のある人を更にステージアップさせる個人セッションやワークショップを開催。活動5年で延べ3,000名以上の人生を好転させてきた。

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