「生きるのがしんどい」
これは、このブログのアクセス解析でいつもトップに上がる検索ワードです。
日々「生きるのがしんどい」と感じてる人がこんなに多いんですねえ。
てことは大丈夫、あなただけではありません。
生きるのがしんどい、苦しい、辛いのはなぜなんでしょう?
その理由は、案外シンプルです。
だいたいの場合、しんどいのは、自分の中で「本来の自分」が、後から入り込んだ「自分じゃないもの」に押しつぶされているからです。
そのことを、人間の内面をわかりやすく3つのパートに分けて説明します。
3つのセンター
3つとは、
頭、ハート、肚(ハラ)。
これは、東洋の考え方をベースにしていますが、この3つは同じ自分の中にありながらも、それぞれ性質が違って、担当する役割も違うのです。
頭は、理性・思考。
考える、分析する、記憶する、過去を思う、未来を思う。
そんな担当。
ここは、過去から膨大に溜め込んできた他人や世間からの情報やプログラムが入っているところでもあります。
健全度が高ければ、構造を理解したり、可能性や方法を緻密に考えたりするのが得意です。
健全度が低ければ、たくさんの思い込みに縛られ、恐怖に駆られて八方塞がりになっていきます。
ハートは、感性・感情。
「ほしい」と「いやだ」をはじめとした、いろんな感覚や感情を感じる担当。
健全度が高ければ、「私はどうしたい」を感じてワクワクしたりします。
健全度が低ければ、いわゆる「感情的」になったり執着したりして行動がブレまくります。
肚は、野性・生命力。
生きる力、身体感覚。意志・決意・決断・行動、などを担当。
健全度が高ければ、自分にとっての絶対的な真実をもって自分自身の指針となり、生き生きとパワフルに生きる原動力になります。
健全度が低ければ、肉体的な欲求が暴走することになります。
頭だけで生きてしまう現代人
本来はこの3つがバランスよく協調していれば調子がよいのですが、現代人はとかく、圧倒的に頭ばかりで生きています。
先ほども書いたように頭には「自分じゃないもの」、つまり人から世間から刷り込まれたり自分で勝手に解釈した「情報」が膨大に積み上がっています。
その情報とそれを処理する理性をこそ、自分だと思い込むのが頭の特徴です。
理性こそが一番正しく信頼のおけるものだ
頭に入った知識が全てだ
頭で考えてコントロールするのだ
と思い込み、その頭だけを自分だと思い込んで生きることになります。
そうすると、本来あったはずのハートと肚が押しつぶされてしまって、あるんだかないんだか、わからなくなってしまいます。
ハートと肚とは、つまり「身体」の領域ともいえますから、それがわからなくなるということは、頭と身体がパッキリ切り離されて、頭だけで生きている状態。
自分=頭 にいつのまにかなっているんですね。
こういう状態になっていると、こんな人になります。
・感情が平坦
・人の気持ちも自分の気持ちもよくわからない
・やりたいことがわからない
・とりあえず我慢は得意
・よくわからないけど体調が悪い
・あるいは体調変化に気がつかない
・よくわからないけどモヤモヤする
・よくわからない怒りが湧いてくる
・感情が湧くと自分を責める
・よく落ち込む
・積極的な気力がわかない
・無力感が強い
・決められない
・行動できない
これは、感情担当であるハートと、生命力担当である肚を押しつぶしてしまっているということなのです。
そしてそんな時、頭の中はどうなっているかというと・・
こういうかんじ。
この図の頭の中に詰まっているモノたちは、「自分」ではありません。
これまでの人生で外から入ってきた「情報」です。
でありながら、もう自分と一体化してしまって頭にガッチリ張り付いている。
そういうモノたちです。
で、その情報たちが、常に「恐怖」をかきたてます。
その恐怖に追われて責めたてられて、常時「しなきゃ!やらなきゃ!」と駆けずり回っていることになります。
やりたいかやりたくないか、そんなことはもう飛んでしまって、とにかく「しなきゃ!やらなきゃ!」
それが
・自己否定、自己嫌悪
・我慢、無理
・不安、不満、
・怒り、嫉妬
・人が怖い
・世の中が怖い
・未来が怖い
などのしんどい状態を連れてくるのです。
そこまで頭に押しつぶされて
「もうムリ〜〜!苦しい!」
と言っている
あなたのハートと肚の叫びが
「生きるのがしんどい」
なのだと思ってみてください。
これはかなりヤバイ事態なんですよ。
頭に押しつぶされて、ハートと肚が死んでいきます。
身体はもうほとんど動きません。
それなのに頭は「まだまだ!がんばれ!」とムチ打ってきます。
暴走する頭は、平気でそれくらいのことをやります。
「オレが正しい。オレがすべてだ。オマエラいらねえ。でてくんな。オマエラなんか虫ケラじゃ。死んだ方が世の中のためじゃ。」
くらいのこと、言ってくるからね。
「うつ病」というのはこういう状態のことです。
このまま暴走させてたら、ホントに死にますよ。
だから「もう無理〜!生きるのしんどい!」っていう思いは、ハートと肚からのSOSです。
身体がストップする前に、そんな声を聞けたのなら、それがあなた自身を救うアラームになるということです。
もうその生き方は変える時だよーー。
と、あなたの深いところの「いのち」が言っているのです。
頭を軽くしてハートと肚を取り戻す
じゃあどうすればしんどくなくなるか、もうわかりますよね?
頭を軽くすることです。
ゴリゴリと圧迫してくる頭をゆるめて
ギッチリ詰まった頭の中の荷物を断捨離して
頭が占めている場所を小さくして
頭が出しゃばるのをひっこめる。
それがビリーフをリセットする、ということです。
その結果
ハートを取り戻すこと。
肚を取り戻すこと。
これに尽きます。
頭がでしゃばったまま、ハートと肚を増やそうとしてもムリ。
一時的に力比べで優勢を取り戻したとしても、頭だって負けてないからね。結局また押し返してくるでしょう。
よく「やりたいことがみつかりさえすれば、このしんどいところから抜けられるのではないか?」と思う方もいるようですが、
残念ながら私はそうは思いません。
しんどいにはしんどくなる構造があるので、その構造から脱出しないと、本当にはやりたいことへと向かっていくことはできないと思うのです。
だから。
その「しんどい構造」から脱出するために
まずは頭の荷物を減らすことです。
頭の荷物とは?
それが、ビリーフです。
ビリーフとは、私たちを縛る無意識の信じ込み・思い込み。
べきなのだ、ねばならない
しなきゃいけない、しちゃいけない
これはこういうものなのだ
常識なのだ、当たり前なのだ
こうしないとこうなるのだ
人はそういうものなのだ
世の中こういうものなのだ
自分はこういう人間なのだ
といった、これまでの人生で無意識に身につけて信じてきた「ルール」ともいえます。
しかもそれらは必ず「恐怖」とセットです。
そうしないとダメになるぞ!
という恐怖。
そう信じてきたからこそ、疑ったこともなかったかもしれないけど、
そのルールを盲目的に信じ、恐怖に駆られて暴走する頭が、ハートと肚を押しつぶしてきたのです。
結果として、幸せになってる?
安心できてる?
そうでないのなら、そのビリーフはもう、耐用年数を疑った方がいいということです。
埋め込まれたビリーフを見抜く
でもね、自分の信じ込んでること=ビリーフというのは自分ではわからないのです。
自分の奥深くに埋め込まれた「プログラム」だから。
けっこう手ごわいです。
だから、まずは知識が役にたつのです。
心の中ってどうなっているのか。
ビリーフってどういうものなのか。
どういうわけでビリーフが形成されるのか。
これまでの自分の人生、どんなビリーフが回っていたのか。
それに気づいて見抜く方法を知っているととても便利。
それがビリーフリセット®︎の理論であり、
さらに見抜いたビリーフを実際にリセットする方法が、ビリーフリセット®︎のワークです。
ビリーフは「ああ。これがビリーフか!!」と正体を見破ってしまうと、もうそれほど「闇の勢力」ではなくなります。
一度光を当てれば、それ以降もうあなた自身で見ることができるので、対処がつくようになります。
それを見る目を育てることが大事なのです。
そして実は、ビリーフの理解をしていくと、それは自分個人のことにとどまらないこともわかってきます。
自分だけじゃない。
お母さんも、お父さんも
おばあちゃんも、おじいちゃんも
ご先祖様も、民族も
つまり人類みんな!
そういうところでそうなっているのだなあ!!
ああ、集合無意識!!
・・・そんな理解にまでつながってくると、世界の見え方がまるで変わってきます。
頭の荷物を減らしたら
そういうわけで、とにかくまずは
1.生きるのがしんどい段階からの脱出
そのために、頭の荷物を降ろして、縛りを解いて、頭を軽くすること。
頭の荷物である「ビリーフ」を見抜いてリセットしていくこと。
これでまずはだいぶ楽になります。
そうやってある程度、頭が軽くなって楽になってからでないと、本当には「したい・やりたい」はわかりません。
頭=自分 と思っている段階では、それどころじゃないんですよ。
だからこそ、そこができてきたら次に
2.ハートはどうしたいのかみつける段階
本当はあったはずの、自分のいろんな感情や感覚を取り戻していくことです。
感じていい、あっていい、それでいい、という「本来の自分」や「そのままの自分」にOKが出て、
「したい・やりたい」も「いやだ・やめたい」もリアリティを持って感じられるようになります。
たとえたら、モノクロの世界がカラーになっていくようなものです。
次第に、頭で考えた「やりたいこと」ではなくて、心の底から湧いてくるような、自分の本質とつながって納得感のある「やりたいこと」や、心から願う理想やヴィジョンが感じられるようになるでしょう。
そうなったら次は
3.肚で決めて行動する段階
そのヴィジョンに向かうことを決断するのです。
これが「肚を決める」ということです。
人生を変えたかったら、どこかの段階で必ずこれをやることが迫られます。
こわいけどやる。
こわくても飛ぶ。
そして実際に行動を変え、環境を変え、現実を動かしていく。
それをやるのが肚の力です。
そうなってやっと、再び頭の出番!
4.健全な頭が全体と協働する段階
ではどうやったらいいか、現状を検討し、「やり方」を考え、磨いて工夫いくのは、余計な荷物が減ってスッキリとクリアになった頭です。
健全になった頭は、ちゃんとハートと肚の言うことを聞きながら、適切にハンドルを切ってくれるようになります。
ここで、頭が再び、新たなステージで役に立つことになるのですね。
こうして人生は変わっていく
ですから、人生を変えるには段階があるのです。
繰り返しますが、頭がビリーフでガチガチの状態で「やりたい・したい・ワクワク」は出てきません。
まずはとにかく、頭をしずめる。
それがビリーフリセットであり、それを学ぶことができるのが、半日×2日間の ビリーフリセット初級講座です。
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