親に受け止めてもらえなかったあなたへ
親に受け止めてもらえなかったという傷を持つ人はわりと多いです。
みんな表向きそんなこと言わないけどね。
特に、お母さんかお父さん、どっちか
あるいはどっちものこともあるけど
受け止めてもられなかった
わかってもらえなかった
否定された
拒絶された
いつもいつも。
もう、ずーーっとそうだよ!
わけわかんないよ!
ていう思いを抱えてきた人だって
すっごくたくさんいる。
それはしんどいよね。
つらかったね。
なんで私がそんな目に!
って思うよね。
やっぱり私がどっか足りないのね!?
とかだって、思うよね。
そのことについては
然るべきタイミングでちゃんと向き合って
クリアにしていくこともできる。
そうしたらこの先の人生はかなり変わると思うけど
でも今日は
そこじゃないところに視点を投げてみたい。
そこに「他の誰か」はいなかったかな?
さて、ちょっと昔の
あなたが小さかったころのことを思い出してみて。
あなたが
受け止めてもらえなかった
辛くあたられてばっかりだった
と思う親が
お母さんだとしたら
たしかにあなたは
そのお母さんからは
「母親的な愛」というのをもらってないと思う。
子供にとってほしかったはずのものだけど
どうしてもそれをもらえなかった。
そういうことだってもちろんある。
残念ながらあなたのお母さんは、
そういうものをあなたにあげられるような状態ではなかったということ。
それは諸事情あって仕方ないことなんだ。
でもそこで、小さなあなたに戻って
もうちょっと周りを見回してほしい。
そこには、他の女性はいなかったかな?
おばあちゃんとか
おばちゃんとか
お姉さんとか
近所の世話焼きおばちゃんとか
お手伝いのお姉さんとか。
親身になってくれた先生とか。
あなたのことを、受け止めてくれたり
やさしくしてくれたりした
女の人はいなかったかな?
思い出すと
ニッコリ笑ってそこにいるような
そんな姿で出てくる女の人はいないかな?
家ではお母さんから
さんざん辛くあたられてたあなただけど
この人のところにくればホッとできた
っていう女の人はいなかったかな?
これまで私がカウンセリングで
いろんな人の家族の話を聞くとね、
ほとんどの場合
そういう人が存在してたりするんだよね。
お母さんで苦労した人は、他の女性。
お父さんで苦労した人は、他の男性。
男性の場合は
おじいちゃんとか、おじさんとか、お兄さんとか。
近所のおじちゃん、先生・・・などなど。
たった一人でも
あなたのことを肯定してくれて
受け止めてくれて
あなたがホッとできた人は
いなかっただろうか?
絶妙な宇宙の「配役」
どうですか?
思い出しました?
実のお母さんからは
あなたは「母親的な愛」を
ちゃんとはもらえなかったけど
他のその人から「母親的な愛」を
もらえていたんじゃないだろうか?
実のお父さんからは
あなたは「父親的な愛」を
もらえなかったけど
他のその人から「父親的な愛」を
もらえていたんじゃないだろうか?
私はね、
それは運命が用意してくれた
「救い」なんだと思ってる。
運命でも宇宙でも、神といってもいいけど、
まあ私は宇宙と言おう、
宇宙はそうやって
あなたの人生物語に
ちゃんと救いのキャストを用意してくれてる。
あんなにしんどい思いをした人生であっても
宇宙はあなたを
ただそれだけで突き放してはおかない。
きっと誰か別のキャストを用意して
あなたにちゃんと他のところから愛を与え
あなたがどうにか
生きてこられるようにしてくれていた。
その絶妙な配役!
私はそう思うんだよね。
だって、その人がいなかったら
ほんとにあなたは愛を知らずに
絶望の内に死んでたかもしれないよ?
でも、そうなってないわけよね。
だから、実のお母さんと
その別の「母親的な人」と二人ぶん
あなたにはお母さん的な人がいたと思ってみてもいいかもね。
実のお父さんと
その別の「父親的な人」と二人ぶん
あなたにはお父さん的な人がいたと思ってみてもいいかもね。
実の親にはできなかったことを
ちゃんとやってくれた人がいたってことね。
その愛を、今いちどしっかりと
受けとってみよう。
ありがとう。
ありがとう。
あの時の、その人に
ありがとう。
そんなキャスティングをしておいてくれた宇宙に
ありがとう。
そうやって
宇宙は私を生かそうとしてくれた。
そうやって
私は守られて
ここまで生きてこれた。
ありがとう。
そして
あなたがほしかったような愛を
あなたにあげることができなかった
あの時の親もまた
そのまた親から
ほしいようには愛をもらえていなかったかもね。
けれど、きっと他の誰かから
生きていけるくらいの分の愛は
もらえていたのかもしれないね。
そんな昔の誰かにも
ありがとう。
そうやって
宇宙が生かそうとしてくれた私だから
きっとこれからの私にも
何かのお役があるのかも。
そんなふうに
ひととき
思ってみるのはどうだろう。
★参考になるその他の記事
愛されなかった子供たちへ。それでも宇宙が「いていい」と言っている