笑顔にこだわりすぎると本当のことが見えなくなる

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人の顔色にすごく敏感になっちゃう人、いるかと思います。

今、機嫌いいのかな、大丈夫そうかな。
あれれ、なんか雲行きあやしそう、
どうしたんだろう、何があったかな
私なんかマズかったかな。
ヤバイヤバイ・・・

あー、笑ってくれたー!
うれし〜よかった〜、私大丈夫だあ〜

もちろん人間誰しも、笑顔はうれしいですし、怒ってたり悲しそうだったりすると心配なものだけど

それがあまりにも過度になって、心が振り回されているようだったら、ちょっと考えた方がいいかもしれません。

とにかく笑顔!
人の笑顔を見るのがなにより嬉しい!
笑顔さえ見れたらなんにもいらない!
そのためだったらどんなことでもやってあげたい!

人の笑顔のためにがんばるのはなかなか素敵だし、そこには愛や喜びという真実だってもちろん含まれています。

でもそれだけではないこともまた真実で。

あまりに笑顔にこだわりすぎると、かえって本当のことが見えなくなることもあります。

笑顔へのこだわりや、人の顔色に振り回されてしまう心理は、どういうところからきているのでしょうか。

一つは無意識に

笑っている(喜・楽)=OK=善
笑ってない(怒・哀)=NO=悪

と、あまりにもパッキリと分けてしまっていること。

そして、ぜったいにいつも笑顔(喜・楽=OK=善)であってほしいし、そうであるべきと思っている。

そうでない顔(怒・哀=NO=悪)はあってほしくないし、あるべきではないと思っている。

 

さらに。

その人の顔色の理由が、自分にある

と思っている。

 

だから、人があるべきでない顔(怒・哀)をしていたら、自分の落ち度ということになるし、自分の身が危うくなるので、めちゃくちゃ怖いのです。

だから慌てるのです。

それが怖いからこそ、人があるべき顔(喜・楽=OK=善)をしていてくれたら、自分に落ち度はないということになるし、自分の身は安全になるので、安心するのです。

だから嬉しいのです。

 

実は、これが激しく起きているのが、顔色に振り回されてしまう人の特徴です。

でね、この心のしくみは何かというと。

さっきの文の「人」をぜんぶ「お母さん」に変えてみてください。

ハイ、いきますよー。

 

お母さん、今機嫌いいのかな、大丈夫そうかな。
あれれ、なんか雲行きあやしそう、
どうしたんだろう、何があったかな
私なんかマズかったかな。ヤバイヤバイ・・・
あー、お母さん笑ってくれたー!
うれし〜よかった〜、私大丈夫だあ〜

とにかく笑顔!
お母さんの笑顔を見るのがなにより嬉しい!
笑顔さえ見れたらなんにもいらない!
そのためだったらどんなことでもやってあげたい!

お母さんがあるべきでない顔(怒・哀)をしていたら、自分の落ち度ということになるし、自分の身が危うくなるので、めちゃくちゃ怖いのです。だから慌てるのです。

お母さんがあるべき顔(喜・楽=OK=善)をしていてくれたら、自分に落ち度はないということになるし、自分の身は安全になるので、安心するのです。

 

ね。
これ、お母さんに対する子供の見方なんです。

私たちは子供のころ、お母さんの顔色次第で自分の生存が左右されるので、それはもう、激しくお母さんの顔色を善悪で判断する回路ができてしまいます。

しかも、それを全て「自分のせい」と背負込むのも子供の感性です。

生存か死か、という白黒二分別も生物としての原初的な感性です。

これが無意識のうちに刷り込まれたまま、大人になっても全く気がつかずに、この回路がそのまま発動してしまうのです。

だから

笑っている(喜・楽)=OK=善=安心
笑ってない(怒・哀)=NO=悪=恐怖

という白黒二分別に揺れ動いてしまうのですね。

それとともに、もう一つ、自分の側で起こっていることがあります。

もしかして自分もまた、
本当の気持ちを隠して
とりあえず笑顔!とにかく笑顔!
と、やっているかも・・・・ね。

暗い顔したり、本当の寂しい気持ちを見せたりすると
お母さんが心配するから。

お母さんを困らせちゃうから。
私も、笑顔!笑顔!
笑顔でさえいれば、波風たたない。
平和で安全。

 

そうやって、お母さんにも笑顔を求め
自分も笑顔をがんばる。

やがて、他人にも笑顔を求め
自分も笑顔を作る。

そんな「笑顔至上主義」のようになっていたら、実はお互いに、本当の気持ちから遠のいて表面だけのつき合いになっているということです。

 

しかし、私たちはもう大人ですから、あらためて考えることができます。

本当に人間て、笑顔(喜・楽)だけで生きていけるものでしょうか。

24時間、365日、笑っている人がいたら素敵ですか?

いつも笑顔!何があっても、何がなくても、いっつも笑顔!

あなた自身、そういう人ですか?
お母さんは、そういう人でなければなりませんか?

ていうか、それホントですか?

いやいやいや。そんな人はいませんね。

喜怒哀楽というぐらいですから、いろいろな気分や感情があって、それら全て含めて人間です。

お母さんだっていっつも「喜」や「楽」ばかりではありません。

お母さんにも「怒」や「哀」だってあります。

あっても大丈夫なのです。

実はむしろね。

人の顔色に振り回されてしまう人は、どちらかというと、お母さんが「怒」や「哀」の顔の方が多かった人かもしれません。

だからこそ、そのことが怖くて悲しくて心配で、なんとかしてあげたくて、そこまで顔色に敏感になっちゃったんだよね。

でもね、お母さんが「怒」や「哀」の顔の方が多かったのは

決してあなたが悪いせいでも足りないせいでもダメなせいでもないのです。

お母さんの怒る自由も、哀しむ自由も、認めてあげましょう。

お母さんにはお母さんの理由と事情があったのですから。

それをそのまま、尊重してあげましょう。

そして、それと同時にあなた自身が怒る自由も、哀しむ自由も、認めてあげましょう。

あなたにも、あなたなりの理由と事情があるのですから。

それをそのまま、尊重してあげましょう。

人はそれぞれの理由と事情で、その時々
喜怒哀楽をやっています。
それぞれが、それぞれで。

ただそれだけです。
それぞれを尊重してあげましょう。

その上で、自分ができることはやってあげればいい。

そして
笑っていないからといって
幸せではないわけではない。

笑っているからといって
幸せというわけではない。

そんな人の心の深いヒダのことも
大人になった私たちならわかるよね。

信号のように、青か!赤か!とか
碁石のように、白か!黒か!とか

それだけのもんじゃない。

あらゆる色が微妙に混じり合い
中間色もグラデーションもあるのが
人の心や感情というものですよね。

そして大事なことは
喜んでいたって、楽んでいたって
怒っていたって、哀しんでいたって
その底で地下水のように
愛は必ず流れているのです。

顔色=愛のある/なし
じゃない。

たとえ見えなくても
今は信じられなくても

あらゆるもつれをほどいてほどいて
元をたどってたどって降りていくならば
そこは結局、愛なのです。

だから大丈夫。

その人にも、機嫌と顔色の自由を。
私自身にも、機嫌と顔色の自由を。

人の機嫌は人のもの。
私の機嫌は私のもの。

笑顔もいいけど、笑顔じゃなくてもいい。
なぜなら、どっちにしろ大丈夫だから。

そんなふうになれたら、風通しがよくなるね。

笑顔かどうか、それよりも
自分の、相手の
本当の気持ちに触れること・・・

そのことの方が、はるかに深い喜びをもたらしてくれます。

本当にほしかったのは、そっちの方じゃないですか?

 

 


この記事を書いた人

大塚 あやこ

大塚 あやこ

人生転換の専門家・心理コンサルタント/作曲家/ピアニスト
一般社団法人ビリーフリセット協会 代表理事
 
東京芸大作曲科卒業後、演奏家・作曲家として活動。アーティストのツアーサポートや編曲、アニメやドラマのサントラ作曲等を手がける。
 
音楽での燃え尽き体験をきっかけに、心理カウンセリング/セラピーへ転身。
悩みの根本原因に迫るオリジナルメソッド「ビリーフリセット心理学®」を提唱し、がんばっているのに生きづらい人や、人生の転機に直面した人などを新しいステージへと導く個人セッションや講座を開催。「ビリーフリセットで人生が変わった!」という人多数。
 
活動6年で延べ4,000名以上の人生を好転させてきた他、カウンセラー養成講座も開催し門下の認定カウンセラーを多数輩出している。

◎一般社団法人ビリーフリセット協会代表理事
◎淨音堂(きよねどう)株式会社代表取締役

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