「完璧」はなく、そしてすべては完璧

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「完璧を求めるな。完璧な人はいないんだから。」

そんな言い方をすることがあります。

「完璧な人はいないんだから」っていう言葉は、自分が完璧であろうとしてつまずいたり傷ついたりしている人へのなぐさめになったり

他人に対して完璧を求めて厳しくなったりしている人へのたしなめになったりすることが多いですね。

完璧な人はいない

一見、とても正論のように聞こえます。

「神様じゃないんだから。人間は欠点だらけだもんねー。」なんて言ってアハハと笑えば、なんだか一つ心が軽くなったりする・・・ような言葉であるかもしれません。

それはわかっているんだけど。その上で。
でもねー、私はそこでいつもひっかかるんですよね。

ん?完璧?
完璧ってどういうこと言ってます?

てね。

「完璧な人はいない」

って言ってる時の「完璧」とは
どういう状態のことを言ってるんでしょうね。

アレもできて、コレもできて、なんでもできて
頭が良くて、明るくて、行動力あって、優しくて、思いやりがあって・・・などなど??
挙げたらめんどくさいからもう挙げないけど。
たぶん出せば何百個も出てくるでしょう。

つまり私たちが「完璧」の条件として挙げる数々っていうのは、自分が「良い」と定義している諸々だってことです。

そういう「良い」ものぜーんぶで埋め尽くされた状態が「完璧」というものなんだ、と思っているのではないかな。

しかしそもそも、そういう「良い/悪い」っていうのも全部自分のモノサシにすぎません。

あるいは、知らないうちに刷り込まれた他人のモノサシにすぎないものを、自分のモノサシにしてしまっているにすぎません。

てことは、その「良い」もので埋め尽くされたはずの「完璧」ってやつも
そもそも「自分の」モノサシにすぎないものであり
「自分の」理想でしかなく
「自分が」考えられる範囲の最高。

それだけのことです。
全部、頭の中の定義で組み上げた「空想」です。

そういう意味では、そんな「空想通りの人」なんかいるわけないという意味で、「完璧な人なんかいない」は確かに正しいかもしれない。

でもたぶん多くの場合、「完璧な人なんかいない」って自分に言い聞かせようとする時、なんだかちょっとガッカリしてませんかね。

「だよねー、しょうがないよねー。残念だけど。人間だもの。」って。

そこでガッカリしてるってことは、やっぱり
「できればほんとは完璧だったら最高なんだけど・・・」
っていう心残りがあるっぽいですよね。

どこかに完璧があって
たぶんそれは神様ぐらいにしかないかもしれないけど
でも完璧な姿ってのがあって
残念だけど、人間はそこには届かない。
私もそこには届かない。
そこに届かない自分て、なんてちっぽけなの。

・・・って。
そういうことですよね。

違うと思うわ。

その「神様」自体
自分で考えられる範囲でしか考えられてない。

その「完璧」自体、絵に描いたモチ。
その「完璧」、そもそもないわー。
その「完璧」、ウソウソ。

いや、ウソとはいわなくてもいいけど
「完璧」という言葉を使う時だってあっていいけど
その「完璧」は

注:とりあえず今私が頭の中に勝手に描いている範囲の、仮のものですが

という但し書きをつけておくといいかもね。

そんな、本当はありえない
「完璧」を求めてしまう心が他人へ向くならば
「崇拝したい、依存したい」
という心になるのだろうし

その「完璧」なはずの姿が
ほころんでボロが見えた時には
「がっかりした、裏切られた」
という非難になるのでしょう。

「完璧」を求めてしまう心が自分へ向くならば
「ありたい、あるはずなのに」
という無茶な高いハードルとなり
それに至れない現実を見ては
「できない、ダメだ」
という自分責めになるのでしょう。

もしかしたら「完璧がほしい」というのは
人間の自我の根源的な願望なのかもしれません。

たぶん根深いものがあるんだろうなーとは思いますが、
とりあえず私としては
「完璧」にこだわりだす思考が回ったら
「完璧って、なんのこと言ってる?」
ってツッコミ入れるのが
思考がリセットされていい感じだと思います。

「完璧」なんてものがそもそも絵空事である以上
実在しないのだ、
という意味では完璧なんかないし

「完璧とはこうだ」っていう思考の決めつけがなくなったら
すべては、ただそこにあるだけ。
「そう」なだけ。

そういう意味で
「そのまま、ただそうである」という
それを完璧というのならば

すべてはすでに
そのままで完璧なのです。

そんなもともとの「完璧」を
私たちは本当はすでに知っているのかもしれませんね。

だからこそ、見果てぬ「完璧」を
追い求めてしまうのかもしれませんね。


この記事を書いた人

大塚 あやこ

大塚 あやこ

ビリーフリセット・カウンセラー/作曲家
学会認定音楽療法士
芸大作曲科卒業後、演奏家・作曲家として活動。アーティストのツアーサポートや編曲、アニメやドラマのサントラ作曲等を手がける。
深く人の心に関わるためには、音楽だけのアプローチでは限界を感じ、音楽療法を経てさらに本格的な心理カウンセリング/セラピーへ転身。
原理原則に基づいたオリジナルメソッド「ビリーフリセット®」を提唱し、ビジネスマン、リーダー、経営者、クリエイター等、影響力のある人を更にステージアップさせる個人セッションやワークショップを開催。活動5年で延べ3,000名以上の人生を好転させてきた。

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