あの人が怒るのは私が悪いから?
怒ってる人のこと、ものすごく苦手だったりしませんか?
人の不機嫌や怒りにとても敏感で
ちょっとした顔色の変化をすぐさまキャッチ。
「うわ、気に入らなかったかしら」
「うわ、怒らせちゃったかしら」
とゾゾーッとして心が縮こまっちゃう。
そうなったらもう、一人大反省会。
「私、なにかマズイこと言っちゃったかな」
「なんかいけないことしちゃったかな」
「私、足りなかったかしら、ダメかしら」
「アレかしら、コレかしら」
思考がグルグル回りだして、恐怖がどんどん増幅する。
BGMにはジョーズのテーマ(あ、古い?w)
ダンダンダンダン、ダンダンダンダン
きゃーーーーっ!!(≧0≦)
怖いですねえ。
あ、ゴメン、冗談じゃなくて、
ホントに怖いですよね。
やですよね、怒る人。
でもね、もう少しよく考えてみよう。
こういう場合
実際に今そこで怒っている人が怖いというよりは、
実はその前段階ですでに怖くなってるの、わかります?
ほんとに怒ってるのかどうかまだわからない段階で
顔色を見ただけで。
「怒ったんじゃないか」と思っただけで
すごく怖くなってませんでしょうか。
で、そういうあなたの次の反応は何かというと
「なんだこいつ、ブーたれやがって!」
じゃなくて
「どうしよう・・・私が悪かったんじゃないか」
なんですよね。
ここ、だいじなところ。
これは条件反射の一つですね。
人が怒った → 自分が悪いんじゃないか
そんなあなたは、それだけ過去に
「怒る人」によって傷ついてきた体験があるのでしょう。
しかも、その人が怒る理由というのはだいたい
あなたのしたこと、やったこと、言ったこと、などです。
「おまえが◯◯だから、悪い!」
と言って怒られるんですね。
その人、とは誰かっていうと
もう毎度おなじみですみませんが
ハイご一緒に〜♪
やっぱりそこか。またそこか。
そこなんですけど。はい、親ですね。
お母さん、もしくはお父さん。
ウザイ話に聞こえるかもしれませんが、
結局ここが原点なので、
つまり、ここに向き合えば
根本解決が可能だということ。
これは希望の話なんですよ(^ ^)
親のいうこと、信じちゃった
とにかく怒りっぽい親を持ったお子さんは
人の顔色がとっても怖くなってしまう傾向があります。
今度はいつ嵐がくるか、雷がくるか・・・
いつも身構えています。
顔色を瞬時にキャッチして、
怒らせるようなことは極力避けなければなりません。
だから、気にさわりそうなことは
しない、やらない、言わない。
気に入りそうなことを
する、やる、言う。
そうやってどうにか親を怒らせないように全力を尽くします。
落ち度がないように。
隙がないように。
ガマンして、注意して。
にもかかわらず、
やっぱりどこかで親の怒りは爆発します。
その時に大体の場合
あなたのしたこと、やったこと、言ったこと
などのことを怒るはず。
「おまえが◯◯だから、悪い!」
うわー、また気に触ることやっちゃった、言っちゃった。
やっぱり怒らせちゃった。
まだまだ足りなかったんだ。
まだまだできてなかったんだ。
やっぱり私が悪いんだ・・・。
ああ、ゴメンね、辛いこと思い出させて。
これ、思っただけでもヤな気分ですよね。
でも、ここからちゃんと抜けられるから
もう少し読んでね。
でね、こういう思いをしたお子さんはね
当然ですが、こういう風に思うようになるのです。
お母さん(お父さん)が怒るのは
私が悪いからだ。
私が足りないからだ。
これ、つまり
親の怒りの理由は自分にあるのだ
と思い込んでいるわけです。
だって、そうよね。
実際そうやって怒られるんだもんね。
「おまえが◯◯だから、悪い!」
って。
そう言われたら、そうなんだと思っちゃうのが子供。
子供は親の言うこと信じちゃうからね。
これが刷り込まれて、
大人になってからも、条件反射的に
人の顔色を見て、瞬時に「自分に落ち度が⁉︎」って身構えちゃうんだね。
自覚していない深いところで
人の怒りの理由は自分にある(はず)
という思いグセが確立されているので、そうなります。
でもね、ここからが重要です。
お母さん(お父さん)が怒るのは
私が悪いからだ。
私が足りないからだ。
って信じてたけどね。
それ、ウソだから。
そうじゃない!!
あなたが悪いから、足りないから
じゃないんですよ。ホントはね。
どういうことかっていうと。
箸が転んでも怒る
そういう親を持った人はわかると思うけど
正直、お母さんやお父さん、
実はよくわからないけど怒ってるかんじ、ありませんでした?
なんでお母さんお父さんが怒っているのか
その理由を、あなたは本当に理解していましたか?
なんかわかんないけど、とりあえず
「お前が悪い」って言われるからそうなのかな、
と思ったりしてませんでした?
とにかく嵐を早く切り抜けるために
「自分が悪い。ごめんなさい。」と
必死に口走ったりしてませんでした?
実はね。
そういうお母さん、お父さんは、
もともと怒ってる人なんです。
たとえあなたが完璧に優等生になって、
一分の隙なく物事やり遂げて、
余計なことを一切言わなかったとしても。
それでもなお、他の理由を見つけてきて怒るでしょう。
言わなかったら言わなかったで
「なんで言わないんだ」と怒るでしょう。
言ったら言ったで
「なんで言うんだ」と怒るでしょう。
あなたが何かをやろうとやるまいと、
怒るでしょう。
「じゃあ、どうしたらいいのさ!?」
って言いたくなるけど。
残念ながら、あなたがどんなに努力しても
親の怒りを止めることはできません。
なぜなら、あなたが存在する以前から
怒る人というのははすでに
「怒り」をマグマのように持っているからです。
そのマグマの正体とは
無意識下にしまわれた過去の「傷」なんですが
その話はまた別の機会に。
ともかく、マグマがフツフツと湧いて圧力が溜まるんで、
なんかのきっかけや理由によって噴火させる必要があるんです。
つまり、怒る本人は
怒る必要があって怒っています。
あなたが何をしたってしなくたって、
お母さんお父さんは、怒るんです。
何を言ったって、言わなくたって
怒るんです。
怒る時は、箸が転んだって怒るんです(笑)
何を引き金にするか。
それだけのことです。
あなたにどうにかできることではないのです。
つまり、真実は
あなたが悪いからじゃない、ってこと。
お母さんお父さんの怒りの本当の理由は
あなたではないということ。
ここだいじ!
「だって、お前のここが悪いって言われたし・・・」って?
いえ、それはちょうどいい標的にされただけ。
理由がつけやすかっただけ。
あなたには言いやすかっただけ。
たまたまあなたが引き金を引きやすかっただけ。
もちろん、親ご本人は無意識なんですけどね。
本当の理由は無意識(潜在意識)にありますから
気がつくものではないのです。
だから、親自身が悪いという話でもありません。
「誰が悪い」という発想をもうやめよう。
すべてが必然であり、しょうがなかったんです。
それしかなかった。
わからなかった。
誰もが精一杯だったのです。
さあ、呪いを解こう
今からちょっと声を出して読んでみてください。
声に出すことがポイントなので、恥ずかしがらずにこっそり一人でつぶやいてみて。
お母さんでもお父さんでも、あなたが思い当たる方の人で。
ではご一緒にどーぞ!
サン、ハイ!!
・お母さん(お父さん)は、お母さん(お父さん)自身の理由で怒っていた。
・お母さん(お父さん)は、お母さん(お父さん)自身の都合で怒っていた。
・お母さん(お父さん)は、お母さん(お父さん)自身の感情を表現していただけ。
・お母さん(お父さん)は、私が悪いから怒っていたのではない。
・私が良くても悪くても、怒る時は怒っている。
・お母さん(お父さん)が怒るのは、私のせいじゃなかった。
・私が悪いからじゃなかった。
・私が足りないからじゃなかった。
・私がダメだからじゃなかった。
・私はもう言われたことを真に受けません。
・私はこれまで浴びた一切の否定と批判を、受け取らないでお返しします。
・私が受け取らなくても、お母さん(お父さん)は大丈夫です。
・なぜならお母さん(お父さん)は大人だからです。
私も、もう大人だからです。
・私はお母さん(お父さん)の怒る気持ちも、存在全体も、そのまま尊重します。
・私は私の怒る気持ちも、存在全体も、そのまま尊重します。
・お母さん(お父さん)は怒っても怒らなくても、大丈夫です。
・私は怒っても怒らなくても、大丈夫です。
・お母さん(お父さん)は、あのお母さん(お父さん)で、大丈夫です。
・私は、この私で、大丈夫です。
さあ、言ってみて気分はどうでしょうか。
これが本当に腑に落ちたら、呪いは解けます。
今現在経験している、職場や家族やいろんな人間関係の中でも
人の顔色におびえる度合いがグッと減ってくるはずです。
自分を責める度合いも減ってくるはずです。
人の怒りの理由は自分にある
という、そもそもの思い込み(ビリーフ)の基盤を崩すことで
人が怒った → 自分が悪いんじゃないか
という自動反応パターンにストップがかかるようになります。
これが、人間関係に現れる同じ問題を根絶させるための鍵となります。
根本にさかのぼって、そのパターンをリセットする。
それが、現在の問題を消滅させることにつながる。
それが、「ビリーフリセット®」の考え方です。