「火事場の大力」こそがプロへの道

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何かの専門家として成長したい
一人立ちしたい
もっとレベルを上げたい・・・

そんなふうに思う時、いちばん効果的なことはなんでしょうか。

それは「責任を背負うこと」であり「矢面に立つこと」
でははないかと、私は思います。

もう少し具体的にみていきましょう。

責任を背負い、矢面に立つから成長する

私が経験してきた世界でいうと、音楽。

たとえば、音楽の世界では
上手くなるためには

100回の練習より1回の本番

という格言のようなものがあります。

もちろん、練習も大切だけれど
練習ばかりでは真に上手くならない、と。

とにかく本番で舞台に立つ。
人前でやる。
それが、成長、上達の大きな推進力になる、と。

そんなような意味です。

まさにそうだと思います。

なぜなら、そこには舞台の上という
のっぴきならない場、切羽詰まった状況、
というのがあり、
どんな方達であろうと
そこにはお客様という存在があるからです。

その前において
数分なり、数十分なり、はては数時間なり
まさに自分が矢面に立ち
その場と、お客さまとに対する責任を背負うことになるからです。

それはアマチュアの発表会レベルであろうと
プロのリサイタルレベルであろうと
本質的には変わりません。

もちろん、発表会ならお客さまといってもご家族やお友達ですから
「責任」なんていってもゆるいものですが、
音大レベル、セミプロレベル、プロレベル・・・
と段階が上がるに従って、
背負う責任も大きくなっていきます。

プロならば、お金が重要な問題になってきます。
自分自身のギャラや生活のことはもちろんのこと、
周りの方々、つまり主催者、依頼者その他、
近く・遠くのさまざまな業種の人や会社や経済がかかってきます。

それらすべて背負って、自分が矢面に立つのが
プロ中のプロのステージというものです。

そうやって「矢面に立ち、責任を背負う」というその渦中に自分を投げ込むと、
「とにかくその場はなんとかしないといけない!」
という気合が入るんです。

ボケッとしてられない。
ゆるんでられない。
誰も頼るものはいない。
日常意識を超えた集中力を引っ張り出さざるをえない。

レベルはそれぞれでも、
その時の自分として
そこで真剣勝負に臨むことになります。

そんな状況でこそ
いわゆる「火事場の大力」が発動するのです。

「火事場の大力」とは
自分の中でまだ使われないでいた自分の潜在力といってもいいし
「天啓」とのコラボによって、はからずも生まれたインスピレーションでもあります。

その非日常的な集中力の中で
自分をいうものを知り
場の力と天啓というものを知り
はからずも「火事場の大力」を発揮する。

その体験こそが
単なる「練習の積み重ね」の次元を超えさせる
より大きな成長をもたらすのです。

それが
100回の練習より1回の本番

ということです。

ちゃんと負けた人が強くなる

そういえば、昔
「エースをねらえ」という少女テニスものアニメの主題歌に(古くてゴメンねw)

♪コートでは〜、誰でもひとり、ひとりきり〜♪

なんて歌がありました。

そうです、スポーツもおんなじ。

一度コートに出たら、
あるいはリングに上がったら、
そこは自分一人で背負いきる場です。

スポーツには勝ち負けがあります。
そして、試合に出る以上勝つ責任があります。
その場を引き受けて立つわけです。

だからこそ
実力は試合で磨かれ、高められるものです。

何度も真剣勝負の試合を経験した人が
ますます上手く、強くなっていくものです。

そして、勝ち負けがあるということは
負ける時も、思いっきり負けることになります。

スポーツの負けは非常にはっきりしています。
ごまかしや言い訳はききません。

誰の目から見ても
弱い時は弱いし、ボロい時はボロい。

でもそのボロ負けした弱い自分を
認めてちゃんと負けられる人、
そのことを本気で受け止めて悔しがれる人、
じゃあどうしたら強くなれるのか、がむしゃらに追求できる人が
真に強くなる人です。

ちゃんと負けられない人は
ちゃんと追求しないから
強くなりません。

それを体験するためにこそ
試合という「本番」が必要なのです。

音楽もまた同じです。

お金をいただいてステージに立つ。
あるいは依頼を受けて作品を作る。

時にはもちろん
顔から火が出るような失敗や
打ちのめされるほどの不覚をやってしまうこともあります。

そのような「負け」も経験するから
ますます真剣に追求します。
ますます自分に向き合います。
だからその芸には、
ますますの気合と重みがこもっていくのです。

これも「本番」の力です。

お金をいただくからプロ・クオリティになる

今の時代、セラピストやカウンセラーなど、
人の相談に乗って援助する仕事を目指す人も増えています。

そのような人が
プロになる過程でぶつかる壁があります。

それは、お金をいただくこと。
その道の専門家として看板出すこと。
つまりプロになることです。

「プロになりたい」と言っているのに
お金をいただくことにビビってしまう。
プロと名乗って看板出すことにビビッてしまう。

だから「まだ、私は。まだ、私は。」と言って
いつまでたっても勉強中。
そんな人も多くいます。

カウンセリングにおいても
真に力がつくのは「本番」においてです。

「勉強中だから・・・」と言ってするセッションと
「なんとかしたい」と真剣にいらっしゃるクライアントさんからお金をいただいてするセッションでは、責任の度合いが違います。

そのクライアントさんに対し
「私に任せてください」と引き受ける心づもり
つまり専門家として 矢面に立つ 覚悟こそが

「火事場の大力」・・つまり
日常を超えた集中力と潜在力、そして天啓
とを引き出すのです。

だから、この「本番」において
セッション力は劇的に上がります。

ベテラン・カウンセラーが
なんでそんなにセッションが上手いのかというと

経験している本番数がハンパないからです。
累積していただいたお金の額が、ハンパないからです。

矢面に立ち、責任を背負うということが
常に当たり前の筋力となって、
日々当たり前に使っているからです。

そして、クライアントさん達から寄せられる
信頼や期待 を受け取れる
ハートと足腰の強さが十分にあるからです。

なのですが、
まさにこの「矢面に立ち、責任を背負う」という
そのことに最大にビビッているのが
「勉強中カウンセラー」ということになります。

お金をいただいたら、
責任を背負ってしまいますからね。
こわいです。

自分の名前で立ったら、
矢面に立ってしまいますからね。
こわいです。

プロになってしまったら
人からの信頼や期待を引き受けなければならなくなってしまいますからね。
こわいです。

だから、
お金をいただくのがこわい。
名前を出して立つのがこわい。
プロと名乗るのがこわい。

こんな私じゃムリ!!

そういうことですね。

でもね、やっぱり
100回の練習より1回の本番
です。

いつかは「こんな私」でも
そんなこわいところに飛び込んで
「火事場の大力」を経験しないと
何もはじまりません。

「火事場の大力」は
ゆるい所でゆったりしてたんじゃ出ないんです。

まさに
「火事場」で柱を持ち上げるような。
または
数キロ先の島まで一人で遠泳するような。
あるいは
断崖絶壁を素手で登りきるような。

そんな無理難題に見えるところへ突撃して
「火事場の大力」で登り切ってみた時

「こんな私」という幻想から一歩ずつ脱出し
本来の力を引き出していけるでしょう。

自分の力と、相手の力と、天の力
それらすべてに対する信頼とは何なのか
身体で知ることができるでしょう。

そして、本番に飛び込んで
ボロ負けして打ちのめされたなら

ちゃんと負けて、あがいて、
次の一手を探すなら

それこそが
真の強さとオリジナリティの種となっていくでしょう。

プロになるとは
そういう道です。

 


この記事を書いた人

大塚 あやこ

大塚 あやこ

ビリーフリセット・カウンセラー/作曲家
学会認定音楽療法士
芸大作曲科卒業後、演奏家・作曲家として活動。アーティストのツアーサポートや編曲、アニメやドラマのサントラ作曲等を手がける。
深く人の心に関わるためには、音楽だけのアプローチでは限界を感じ、音楽療法を経てさらに本格的な心理カウンセリング/セラピーへ転身。
原理原則に基づいたオリジナルメソッド「ビリーフリセット®」を提唱し、ビジネスマン、リーダー、経営者、クリエイター等、影響力のある人を更にステージアップさせる個人セッションやワークショップを開催。活動5年で延べ3,000名以上の人生を好転させてきた。

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