私のセッション・スタイルは主に、ご相談者さん自身も気づかないようなビリーフ(思い込み、信念)を探り当てて、解放していくものです。
その際に、どうやってご本人にもわからないそれをみつけだすのかというと、もちろん手がかりとしてビリーフ理論もあるのですが、
もう一つ、私にとっての理論背景として「エニアグラム」があります。
エニアグラムとは、生まれ持った性格(気質)傾向を9種類に分類した理論です。
歴史的には何千年前からあったそうですが、今世紀になってアメリカの学者が現代的な性格理論として確立して普及しています。
性格診断みたいなことはいろいろな占いでもよくありますが、エニアグラムは、占いのように生まれ月や年などで自動的にタイプが決まってしまうのではなく、思考や行動の傾向パターンを観察した上で絞り込んでいくのが一つの特徴です。
さらに、一つ一つのタイプごとに成長の段階というのもあり、観方がたいへん立体的なのです。
その分、かなり精度と信頼性の高いものだと私は感じています。
おもしろいことに、このエニアグラム・タイプと、その人が持っているビリーフシステム(信念体系)とは共通するものがあり、エニアがわかればかなりの精度でビリーフが絞り込めます。
それぞれの悩みや苦しみの形・傾向に、すでにエニアタイプならではのビリーフが見え隠れするのです。
ですから私の場合、セッションでお話をうかがいながら、その方のエニアグラム傾向を感じ取っていくことが、ビリーフ見極めの重要な手がかりとなり、そこから先のビリーフ解放につながっていくことになります。
「人の悩み」というとなんだか千差万別で、重くて途方もなくて、手のつけように困ってしまうようなイメージがあるかもしれませんが、こうやって勉強していくと、意外とパターン傾向があるのが読めるようになってきます。
そうなると、途方もなくて扱い難いものではなくなってくるのです。
私の経験上の実感でいうと、意外と人は違わない、というか、一見バラバラに見えても結局根底は共通しているのが人間なのだなあ・・・というかんじです。
エニアグラムについては、本もたくさん出てきますし、ネットで検索してもいろいろなサイトが出てきて、無料診断のようなこともできます。
興味のある方は検索してみてください。
ただ、そのような診断が絶対なのではなく、最終的には自己探求を深めながら腑に落としていくのが一番であることもお伝えしておきます。
そういうわけで、エニアグラムはカウンセリングをするにあたっても強力なツールとなりますので、ビリーフリセット・カウンセリング講座(BRC)でも重要な学びの内容の一つとなっています。
エニアグラムとビリーフとの関連性は、かなりおもしろいです。
もともとは、師匠である岡部明美さんから「この2つを結びつけたらおもしろいと思うよ。彩ちゃん、研究してみて。」との指令(笑)をいただき、じっくり取り組んでみた経緯があります。
そして、この両者を結びつけて体系化しているのは今のところウチだけであり、それを学べるのもBRCだけと自負しています。
ビリーフリセット・カウンセリングの精度は、そんな背景もベースにしているのです。
前回の記事はこちら
次回の記事はこちら