「愛されない」嘆き
「愛されない」というのは
典型的な心の痛み。
しかも
もう人間全員といっていいくらい
普遍的な痛みですよね。
これってちょっと考えると
愛してほしい相手から
愛されない・・・
つまり
「私に愛がこない」かんじ。
矢印としては
相手から私向きのイメージ。
しかもそれが「こない」。
その「こないこと」を
「愛されない」
と受け取って
傷ついてるんだよね。
これってわりとわかりやすいと思うの。
人によっては
これが刺さるタイプの方も
いるでしょう。
今現在もいろんなシーンで
そういう思いに
傷つくことが多いとしたら
そんなあなたは
親から「もらえない」
という思いに傷ついてきた
原体験があるかもしれません。
いわば「もらえない傷」を持つ人。
拒絶の悲しみ
で、もう一つ。
こんなタイプの人もいると思うんです。
先ほどのより自覚しにくいかもしれません。
それは
受け取ってもらえない痛み
です。
これは矢印で言ったら
自分から相手への矢印。
けど壁がある。
こちらがたくさん
愛も誠意もこめたのに
好きだからこそ
自分の真心を
精一杯さし出そうとしたのに
「ハイ!」って差し出した手を
ピシャン!!
ってはね返される。
これって
怖い人は怖いよねー。
今読んでゾワッとした人は
こっちのタイプの傷を
持っているかもしれません。
私もどっちもあるけど、
特にこっちが強いです。
私の大切なもの(つまり愛)を
受け取ってもらえない。
拒絶される。
否定される。
もらえない、というよりも
その「はね返し」に傷ついてきたのね。
これ「拒絶の傷」っていいます。
親との間の原体験にこれがあると
人一般というものに対して
いつも拒絶を恐れるようになります。
にもかかわらず
いろんなところで
おんなじような再体験ばかり
することになります。
傷を知っていることはだいじ
今日は痛い話で恐縮だわね。
でも
自分がなんの傷を持っているか
自覚していることってけっこう大事で。
今現在の生活で
「傷ついたー!」って思う体験って
もうほとんど100%
過去の傷の再現にすぎないんですよ。
何十年前の過去の真空パックが
何度でも解凍されるかんじ。
過去ってつまり幼少期。
覚えてないくらい
心の底に埋まっちゃっていてもね。
傷の原体験ていうのが
あるんですよ。
それが大人になった今でも
こんなに影響してるのか!
っていうのは
心を学ぶようになったらけっこうわかる。
でも、
自分の怖さの原点はこれかー!
って理解することは
暗闇に光がともるようなものです。
その自分の傷のパターンを
自分でわかっていれば
いざ発動した時も
「あ、例のアレが!」って気づけるのね。
気づいてわかっているのと
まったく無自覚に翻弄されるのとでは
ダメージと混乱の程度が
だんぜん違うんです。
気づければ、だんだんと
冷静に対処することができるようになる。
傷のパターンていうのは
いろんなメソッドによって
分類もいろいろあるんだけど
今日はわかりやすく代表的な
2つについて書いてみました。
「もらえない傷」か
「拒絶の傷」か。
そういう人はとっても多いからね。
多かれ少なかれみーーんな!
って言ってもいいくらい。
あなただけじゃありません。
気づいて
「そうかー」と知っておくだけで
とりあえず大丈夫だからね。
もし思い出してつらくなったら
「こわいよー!!」
「悲しかったよー!!」
って、腹の底から
思いきり泣いていいからね。
それが「原体験」を癒すことになります。
そうやって一つ一つ
荷物は軽くなっていきます。