「人の役に立ちたい」と思った時の3つの問いかけ

「人の役に立ちたい」

という気持ちを持っている方は多いです。

「役に立ちたい」と思って、人のためにいろいろしてあげる。

それ自体、悪いことではありません。

それで回っているうちはそれでやっていて大丈夫でしょう。

でも、だんだんと自分が消耗していることに気づいたら・・・

その時が「問いかけドキ」です。

「役に立ちたい」の奥に

「なんで役に立ちたいと思ってる?」って自分に問いかけた場合、その奥には

「役にたたないと、自分はいる価値がないような気がするから」

という「無価値観」がドーンと潜んでいる場合も、超〜よくあるあるです。

そのまんまでは、いるだけでは、自分は価値がない

と思っているからこそ、「役に立つ」ことで、いる「資格」を得ようとする

これを「補償」といいますが、いくら「よいこと」であっても、補償でやっているかぎりは、自分の心が幸せに近づくことはありません。

いつも「役にたっていないと、価値がない」という恐怖を背中に背負っているからです。

で、補償で「私、役にたってるでしょ!?ね?ね?」という思いを乗っけながらやってくれても、相手の側も重いんですよ。

これでは双方幸せではありません。

この構造のベースには

役に立つ=善いこと
役に立たない=悪いこと

という人類古くからのモノサシが、相変わらず存在しています。

ここを外して、いっぺん

役にたっても立たなくてもどちらでもいい

の心を知ること。

役に立つか立たないかだけが価値の全てではない

と腑に落ちること。

そして「人が」どうの・・・の前に「自分が自分一人で」喜びとすることは何なのかという、「自分」にちゃんとフォーカスし直すこと。

それが、本当にクリアな喜びとともにある「役に立つ」へと至る道です。

だから、自分がなぜ「役に立ちたい」と思っているのか、確認検討してみるというのは大事ですね。

これは「ありがとうって言われたい」も「人を笑顔にしたい」もおんなじね。

くわしくはこちら

「人の役に立つ仕事」って?

さてそれから
「人の役に立つ仕事をしたい」と思っておられる方もいます。

それはそれですばらしい志です。

けれど、ここでも検討のしようというのはあって。

「人の役に立つ仕事」っていうとね、どうも福祉とか、医療とか、心理とか・・・・そういうイメージが強い方もいるようですね。

そうすると、苦しんでいる人のために、悩んでいる人のために、障害を持つ方のために・・・とかに頭がどんどん行ってしまって

そういうことをすることが「人の役に立つこと」だと、無意識に思い込んでしまっていたりする。

ていうことはですね、その時、頭の中では必然的に

世の中には「人の役に立つ仕事」と「人の役には立たない仕事」がある

・・・かのように、頭は二分してしまうことになるんですね。

だから、その定義での「役に立つ仕事」以外のことをするのは、それこそ「役に立たないこと」「無意味なこと」であるとか

「自分本位のこと」「お金目当てのこと」であるかのように感じてしまうこともあるでしょうし

「人の役に立つこと」と「お金を得ること」が頭の中で対立していて、両立するイメージがない方もけっこういます。

思考というのは、そんな袋小路にも入ってしまうものです。

全ての仕事は役に立っている

でも、よく考えてみましょう。

すべての仕事は、仕事として成立しているということは、何かしら人の役に立っています。

販売であっても、営業であっても、事務であっても、製造であっても、清掃・整備であっても、農業・漁業であっても・・・もう全て。

それは世の中の一つのパーツとして、誰かの役に立っています。

極端な話、それがたとえめちゃくちゃ下らないことだったり、人を堕落させるようなものだったりしたとしても・・・

その下らないことや堕落的なことを必要とする人もいる、ということでは、役に立ってるんですよね。

要は、そういう広い目で見た時に、あなたが

どんな人たちに対して
どんな役に立ちたいか

ということがポイントです。

それはひとえに、あなた自身の方向の定め方であり、設定次第ですから

つまり何の仕事をやったって「役に立ちたい」というあなたの望みは果たせますよ!ということもできるのです。

そう考えられるかどうかは別として、ですね。

もちろん、お金のために仕方なく毎日会社へ行っておんなじ作業をしてる・・・と思うなら、とても「役に立っている」なんて思えないかもしれないけれど。

あるいは、組織の中の1パーツとしてじゃなくて「直接誰かに反応してもらって役に立っている実感がほしいんだ!!」ということであれば考えようもあるかもしれないけれど。

とにかく、自分の頭が狭いところへ入り込んでいないか、確認してみるとよいでしょう。

3つの問いかけ

そのための自分への問いかけです。

私はなぜ「役に立ちたい」と思っているのかな?

私は何のことを「役に立つ」と思っているのかな?

今現在、自分ができることや持っているものが、人の「役に立つ」可能性はないかな?

「役に立つ」にこだわってる自分に気がついた時、この3つの問いかけをおすすめします。

それが、本当に自分らしく力を発揮して、人さまにも喜ばれる仕事へと近づいていく一助となるのではと思います。

 


この記事を書いた人

Avatar photo

大塚 あやこ

心理コンサルタント/講師/音楽家
一般社団法人ビリーフリセット協会 代表理事
ビリーフリセット・クリエーションズ株式会社代表取締役
 
東京芸術大学作曲科卒業後、アーティストのツアーサポートや編曲、アニメやドラマのサントラ作曲等を手がけ約20年活動。
音楽での燃え尽き体験をきっかけに、心理カウンセラーへ転身。
非合理な思い込みを外して本来の力を解放するオリジナルメソッド「ビリーフリセット®」を提唱し、人生の転機に直面した人を新しいステージへと導く個人セッションや講座を開催。「ビリーフリセットで人生が変わった!」という人多数。
カウンセラー養成講座も開催し門下の認定カウンセラーを多数輩出している。
現在はカウンセラー養成の枠を超えて「リーダーズ講座」として長期講座を開催。経営者やリーダー層からの信頼を得て、企業研修にも発展。企業向けオンライン講座「Udemyビジネス」で「はじめての傾聴」動画講座が登録者1万8千名を超えるベストセラーとなっている。

ビリーフ無料診断

「どうして私こうなっちゃうの?」という悩みのパターンには原因があります。

その謎を解くカギが「コアビリーフ」。

あなたに入っているコアビリーフを簡単診断。下の画像をクリックして、チェックしてみてください。

10期BLC(ビリーフリセット・リーダーズ講座) 2025年東京・大阪開催

心の限界を外し、本来の力を解き放つ!

新時代のリーダーシップ講座

動画で学べる「話の聴き方」講座

オンライン学習サイトUdemy(ユーデミー)で常時ベストセラー

◎人の話が楽に聴けるようになる【はじめての傾聴】カウンセラーが現場で使っている「話の聴き方」