今月は、私のカウンセリング・セラピーの師匠である岡部明美さんが開催している「LPL養成講座」第4講に、サブ講師として参加しました。
休日コース、平日コース、それぞれ2日間。
私の担当は、ビリーフについての講義と、参加者の方とのビリーフリセット公開セッションです。
おかげさまで、「とてもわかりやすい」「腑に落ちた」等好評いただきました。
がんばる社長さんたち
岡部明美LPL養成講座、LPLとは「ラヴィング・プレゼンス・リーダーシップ」の略で、経営者・ビジネスマン・自営業・セラピスト等が集う全7ヶ月の連続講座です。
あり方・生き方レベルから転換することで、自分らしいビジョン/ミッションを生き、人生の質と会社や仕事の質をステージアップし、それにともなって業績もアップしていこうという趣旨のリーダーシップ研修で、会社の社長さんの参加率もたいへん高いです。
LPLに来る社長さんたちには特徴があります。
それは、会社のため社員さんのために、これまで長年に渡りめちゃくちゃ勉強して、努力して、限界まで働いてがんばってこられたこと。
もしかしたら普段会社にお勤めの皆さんにとっては、「社長」というと何か雲の上のよくわからない偉そうな人・・・という印象を漠然と持ってる方もいるかもしれません。
でも実際のところ、社長さんもいろいろ抱えてがんばっている一人の人間です。
私がLPLでお会いする社長さんたちは、本当にいつも会社のことや社員さんのことを真剣に考え、一歩間違えば会社が傾く恐怖と闘いながら「どうしたら、どうしたら」と心を砕き、あらゆることを背負ってがんばってらっしゃるし、人間的にも器が大きくて楽しい方達です。
中には「経営者は人の100倍働いて当たり前!!」をポリシーに、ちょっと無理して痛々しいくらいがんばっている方もいらっしゃいます。
そういう方たちがなぜLPLのような研修に来るのでしょうか。
それは、まさにその「恐怖に追われてがむしゃらにがんばって回す経営」という世界観から脱出し、
「歓びをもってヴィジョンへ向かい、社員さんとみんなで共に幸せになっていく経営」という世界観へと転換したいと望んでおられるからです。
こうやって書くと何かキレイな絵空事に聞こえるかもしれませんが、実はこれはビリーフをリセットして心を転換していけば可能なことなのです。
自分を動かす「原動力」
自分という人間が、何を原動力として行動し、現実と人生を作っているのか。
ここを振り返ることはビリーフリセットの根幹原理でもありますが、この原動力のことを「エンジン」という言い方をします。
「◯◯しないとダメになっちゃう~~」
「だからやらなきゃ!」
という恐怖エンジンから
「◯◯したらもっと楽しくなる、うれしくなる!」
「だからやりたい、やろう!」
という歓びエンジンへ。
生きる姿勢・意識のあり方をこのように根本的に変えていくことで、世界の見え方と人生は一変します。
そしてどちらがより幸せかはもう自明ですよね。
社長がそのように生きられるようになることで、その会社や組織の空気が一変します。
そうすれば社員さんの居心地、働き甲斐も一変します。
みんなが恐怖ではなく歓びによって動けば、あらゆることがもっと生き生きと伸びていきます。
そんな、みんながもっと自分らしく、楽しく、幸せになる働き方や組織のあり方がきっとあるはず!
・・・という未来像を信じることができるか。
それを本気で信じて実践しているのが、師匠・明美さんであり、スタッフの皆さんであり、私であり、講座に集うみなさんです。
それはLPLであろうと、私のやっているBRCであろうと同じです。
ピラミッド型組織からティール組織へ
この話は、実は今ビジネス界で注目されている「ティール組織」という概念の話と直結します。
今の時代、これまで当たり前にされていたピラミッド型・上意下達型、恐怖や強制力によって統率をとる組織モデルの限界に気づく人たちが増えています。
みんなが恐怖によって追い立てられてがんばることで、一定の成果は出せるかもしれないけれど、お互いのつながりは失われ、心身が疲弊していくという副作用があります。
まさにこれが「恐怖エンジン」の限界です。
一方、それに変わる新しい組織の概念として「ティール組織」という考え方が注目されています。
上下関係ではなく、個々が自分の気持ちを尊重しながら自分らしさを生かし、自律的に動いていくことで、全体が共鳴しながら生き生きと力を伸ばすことができる。
これが「歓びエンジン」に通じるものです。
そんな新しい組織のあり方へと転換していこうという流れが、今世界で起こっているわけです。
その時代の流れにいち早く気づいて、ご自身の会社を転換させていきたいと志す社長さんたちが、LPLに集まってきています。
その第一歩は、社長自身が一人の人間として「恐怖エンジン」から「歓びエンジン」へ心の転換を果たすところから始まっていく。
私たちはそう考えています。
価値観激動の時代だからこその意識改革
だからこそ、ビリーフという自身の内の無意識のプログラムによって、ほっておけば恐怖にとらわれる思考のワナから脱出しなければなりません。
その心の仕組みを説き、ビリーフワールドからの脱出をお手伝いするのが、私たちカウンセラー/セラピストということなのです。
カウンセラーとは、必ずしも病んだ人を癒すだけが仕事ではありません。
新時代を切り拓く人の、精神的な脱皮と変容をサポートすること。
多くの人たちを幸せにしていけるはずの、大きな影響力と実践力を持つリーダーたちの、よりいっそうの意識改革と器の充実をサポートすること。
そういうことも、カウンセラーの仕事になるのです。
そういう意味で、今、そしてこれからさらに加速する価値観激動の時代、社会システムも大きく変わっていく時代、ますます必要とされる仕事だと私は思っています。
ビリーフリセット・カウンセラーとは、そういうところにミッションを見ている「カウンセラー」です。
今回のLPLで私は、全部で4人の経営者さんの公開セッションをしました。
皆さんのテーマは、すべてそのような「時代の変化と組織の変化」というテーマにつながっていました。
もちろん、1回のセッションは長い歩みの中のほんの1地点でしかありません。
しかし、どうしても動かない現実、苦しい心、謎の限界・・・その根底にある、自分では気づかない領域に埋まっている「ビリーフ」を見つけてリセットしていくことは、道なき道に灯る1つ光のような道しるべになります。
微力ながらそのようなお手伝いをさせていただけることは、私にとっても楽しく嬉しいことです。
このような機会をいただいた師匠の岡部明美さん、そしておつきあいいただいたスタッフ、受講生の皆さまに感謝しています。
ビリーフリセット・カウンセリングを学ぶなら
ビリーフリセット・カウンセリングは、そんなふうに現実を切り拓く人に役立っていくこともできるカウンセリングです。
「癒し」だけではなく、もう少し積極的にものごと動かしていきたい方にはおすすめです。
比較的ロジカルに心を説明できるので、理性で納得したい方や、男性、ビジネスマンの方にもわかりやすいと言われています。
まずは触れてみたい、学んでみたい方は ビリーフリセット初級講座 へ。
こちらは全2回。9月開講です。
そして、実際にビリーフリセット・カウンセリングを「やれる人」になりたい方は、来年3月、ビリーフリセット・カウンセリング講座 4期が始まります。
5ヶ月+4ヶ月の長期本格講座。
日程はなるべく近いうちに確定して発表しますので、注目していてくださいね。