自分の「本当」を知った時
人は涙があふれてくるらしい。
それは、悲しい涙じゃくて
安堵の涙なのです。
本当は、さびしかった。
本当は、わかってほしかった。
本当は、つらかった。
本当は、いやだった。
こんなに、自分を責めていた。
こんなに、自分を見ていなかった。
こんなに、自分を粗末にしていた。
こんなに、自分を偽っていた。
こんなに、自分じゃない誰かに
なろうとしていた。
本当は、自分は
どうにもこうにも
こういう人間だった。
ほんとうの本当は、わたし
こうしたかった!
ずっと気づかないようにしていた
そんな「本当」を
自分の中に確かに見てしまった時。
不思議なようだけれど
心は安堵するのです。
あー!!そうか・・・
と、目からウロコが落ちるのです。
なんだー、そうかあ〜
そうだよなあ・・・と
ホッとして体の力が抜けるのです。
だから、涙があふれてくるのでしょう。
自分自身の「本当」を
構えず、力まず
もうどうしようもなく
ストン!と受け入れてしまった時
そんな瞬間が訪れます。
そうだった、そうだった。
その通りだったよぉ(ヘナヘナ〜・・)
ってね。
それは
心がゆるみ
あたたかくなり
安堵し
救われる瞬間。
そして
不思議なようだけど
ちょっとうれしくなるのです。
自分自身の
本当。
真実。
何かキレイなことや
素晴らしいことが
自分を救うんじゃないんだね。
キタナくても、ボロくても
痛々しくても、切なくても。
そんな自分の
ありふれた、ただの「本当」を
ちゃんと自分がつかまえた時
その「本当」こそが
自分を救うんだね。