「自信がない」の本質とは?
「自信がない」ってとってもたくさんの人が言う。
多くの場合それは「自分にはできる気がしない」っていうこと言っていたりするけど、それをさらに翻訳すると「自分にはできる力なんてない気がする」っていうことになる。
私たちは「自信がない」ことに、たくさんの理由をみつけてくる。
・あれがないから
・これができてないから
・アレがこうだから
・ソレもああだから
・だって実際あの時ああだったし
・この時だってそうだった・・・
などなど、挙げてみたらきっと何百個も、自信がない理由を集めてこれるだろう。
これらの理由の結論はつまり何かというと
「だから、こんな私じゃだめだ」
なんですよ。
「自信がない」と言っている時、それはつまり
「こんな私じゃだめだ」と言っているんだね。
つまり、諸々本当はなければいけないはずのものを、できてもいない、持ててもいない、そのままの自分じゃだめだ、と。そういうわけです、論理としては。
「存在」とは、いること
でもね、究極、自信というのは
そのままの自分でもいい、ということなんだ。
・あれがなくても
・これができてなくても
・アレがこうであっても
・ソレもああかもしれなくても
・実際あの時ああだったとしても
・この時だってそうだったとしても
それでも、自分が存在してることにビクとも揺るぎがない、ということなんだ。
そう。自信とは「存在」していていいと思えることだ。
存在とは、いること。
いていい。
どこに?
この世界に。宇宙に。
どんな自分であっても。
どんな姿であっても。
何ができなくても。
何を持ってなくても。
自分が生きてここにいることに、誰も文句言う筋合いないってこと。
でもどうして、みんな「自信がない、自信がない」って口を揃えて言うのかっていうと、
みんな昔どこかで誰かに「そんなお前じゃだめだ」と言われた記憶があるからなんだね。
実際言われたことはなくても、きっと言われてるんだろう、思われてるんだろう、と思ってしまったことが、きっとあるね。
それはとっても怖い言葉だった。
ぐっさりと心に刺さってしまう。
心が凍ってしまう。
そしてあなたは、その「そんなお前じゃだめだ」をぐっと自分の内に呑み込んだ。
「そうか、そうなんだ。きっとそうなんだ。ごめんなさい。」
さあ、もう呪いはかかった。
呪いというのは信じたところから始まる。
だれかの「そんなお前じゃだめだ」をまんまと信じて
「こんな自分じゃだめだ」と自分のものにする。
呪いにかかったら、以降ずっと「そんなお前じゃ」の「そんな」の部分をどうにかして消そうとしたり、なくそうとしたり、隠そうとしたりして、自分の奥の暗い箱の中に閉じ込める。
そうやって、存在を封じられた自分の一部が
心の奥底で「これじゃだめだ、これじゃだめだ」
つまり「自信がない、自信がない」と言うんだ。
これは、人間が人間として生まれて育つということ自体に、仕掛けられた罠だ。
誰もがかかるものだから。
あなた一人じゃないから大丈夫。
でも気がついた人から呪いは解くことができる。
呪いを解く
さて、ではどうする?
過去どこかで誰かに言われた「そんなお前じゃだめだ」を、自分の中から追い出す。
はい、キャンセル。
もう信じない。
「そんなお前」であろうと
「こんなお前」であろうと
あなたは実際、生きてここにいるのだから。
存在しているのだから。
実際、いるし。
今日まで何年、生きてました?
生きてるってことは、いるんだから。
たとえ究極、親が望んでなかった、産みたくなかった、育てるのが面倒だった・・・だとしても、実際命を持って生まれてきて、今日まで生きてるってことは、宇宙が存在を許しているということなんだ。
宇宙に許されてるんだから、いいんだ。
宇宙がいいって言ってるんだから、安心していいんだ。
ちっちゃな人間ごときが文句言う筋合いじゃないのだ。
文句を言われたとしたって、
それはあなたのせいじゃないのだ。
言う側が自分の都合で言いたいだけ。
言わしとけ。
さあ、心の中で過去に戻って。
はるか昔、いつか誰かに
だいたいの場合は親に
言われたあらゆるあなたに関する文句を
今、全部お返ししよう。
「それ、自分のじゃないし!関係ないし!」
「それ、あなたの荷物。持って帰って!」
「私、いるし!生きてるし!」
これね、今問題にしているのは、大人になったあなたが今出会ってる人たちじゃないこと、理解してほしい。
今ムカつく上司や、感じ悪い同僚や、大事にしてくれない彼氏とかじゃなくて。
そもそもの発端になった、呪いの一番最初の頃の登場人物のこと。
子供のころいじめられた人は、いじめた子たち。
先生に否定された人は、先生。
親に否定された人は、親。
心の中でその頃のあなたに戻って
その人たちに向かって思いっきり言うことだ。
もちろん、声を出せる場所なら、実際声に出して言ったっていい。
自分の身体中の細胞から、思い切り瞬間的最大ビームを出して
せーのっ!!
「うるさい!黙れ。」
「私(俺)はいるんだよ!」
あなたが力を出すことで
あなたの存在を自分で守る。
あなたが守ってあげなかったら、誰が守るんだ。
存在とは、生きてそこに「いる」ことだ。
存在することに、誰も文句は言わせない。
言われたとしたって
存在は減りもしないし汚れもしない。
だって、実際いるんだから。
その気合いを、いつも持っていましょう。
それが「自信」というものにつながっていくでしょう。