昨日、元々に戻るという話を書きました。
元々に戻るっていうとね、
なんだ、元に戻っちゃうの?
じゃあ前とおんなじじゃん?
て思う人もいるかもしれません。
でもそうじゃないんです。
「元々に戻る」は
「前と同じ場所に戻る」とか
「昔に戻る」とは違います。
いのちの流れは螺旋、スパイラルです。
四季もそうであるように
春夏秋冬、循環しています。
また春が来た、といいます。
でも
去年の春が今年の春と同じでしょうか?
夏に伸びて
秋に実り
冬を耐えた木々が
次の春には
また去年と同じまんまの木に
戻っているでしょうか?
そうではありませんね。
同じところに戻ってきたようで、
確実に一回り成長しています。
つまり螺旋を一回りしたということ。
平面の円をグルグルしてるのではないのです。
立体です。
いのちはそうやって発展します。
だから
「過去に戻ってしまう」ことはありません。
では元々に戻るとは何か?
「元々」とは
螺旋の真ん中を貫く軸です。
どんなに螺旋の軌道が深くとも
中心にいつも変わらずある軸。
それは見えません。
壊れません。
過去も未来もありません。
いつもそこにある。
そこに
全てを動かしている原動力がある。
それは自然の法則そのものと
言ってもいいかもしれません。
それが「元々」です。
そこに戻る。
軸に戻る。
思い出す。
そしてまた
その軸を中心に
螺旋を描いていくのです。
大丈夫。
自然の流れ、
そしていのちの力は
めぐりながら
私たちの小さな頭という枠を超えて
いつも私たちを運んでいます。
いのちを信じていて大丈夫なのです。