私は特にどこの宗徒というわけではありませんが、高野山が好きで、もう何度だろう・・・たぶん6〜7回くらいは行ってます。
この頃もなんとなく高野山のことを思っていたら、そうだ!と思い出しました。
みなさんにもご紹介したい春のお祭りです。
山伏と僧侶のコラボ
あまり有名じゃないみたいだけど、高野山では3月に「火祭り」というのがあります。
これは「柴燈大護摩供」という大がかりな護摩を焚いて春の訪れと山開きを告げる行事で、これのキモは、高野山真言宗の僧侶と修験道の山伏がコラボすることです!
私的にはこれはすごく魅力的。
コラボ、大好き♪
一昨年に見にいきました。
日本古来の山岳信仰である修験道と真言密教は、深いつながりがあります。
空海さんは若い頃、天河や吉野大峯山系で修験の修行をしていたといわれますし、修験道の開祖・役行者と空海は霊的に深いご縁があるともいわれています。
その古(いにしえ)のつながりを現代に蘇らそうという試みの「火祭り」は、金剛峯寺の公式行事ではなく、民間の有志による主催なのでそんなに重要に取り上げられているのではないのかもしれませんが、私的にはけっこうおすすめですよ。
始まりは山伏のみなさん(おそらく吉野の方々かなあ)が法螺貝を吹きながら入場し、高野山僧侶のみなさんと問答をします。
そしていろいろ儀式があって、大きな護摩壇に点火。
燃え盛る火、響く太鼓、繰り返される不動明王の御真言・・・というかんじで最高潮を迎えます。
修験道の秘めたパワー
江戸時代まで大いに栄えていた修験道が、明治期になって禁止の憂き目に合ってしまったのは、強いパワーを秘めていたがゆえ、と私は読んでいます。
だからこそ今、日本がパワーを取り戻すべき現在。
修験道や神仏習合の世界観は、そのための重要な鍵を握っているように思います。
3月の高野山はまだまだ寒いですが、高野山に行ってみたい方は、あえて第1日曜日の火祭りを狙って行ってみてもおもしろいかもしれませんよ。
火祭り、詳しくはこちら。
なぜか今年の告知がみあたらなくて、過去の記事ですが、日程は同じみたいです。