「いつか死ぬのだから」って思うのやめてもいいんだよ

人は死ぬのだから、今を精一杯生きなさい

というような教えもある。

人はいつか死ぬと知るからこそ、生きるすばらしさがわかるのです

というような美学もある。

どうせ死ぬんだから、好きなことやろうよ

というような呼びかけもある。

「死ぬことを前提として生きる」

それは当たり前のようでもあり
死ぬことをちゃんと考えている人は思慮深い人であるかのような受け取り方だってされている。

でもさー、私

ほんとにそうか???

って思うんですよ。

ちょっと待って。

そんなにいつも死ぬことをゴールにして考えなくてもよくない?

そんなに決めてかからなくてもよくない?

そりゃあ、死ぬんだったらいつかは死ぬでしょう。

でも

死んでないうちから死ぬこと考える必要あるかな?

・・・ていうと、ほらすぐに

人はいつか死ぬと知るからこそ、今を精一杯生きることができるのです

とか言う人がいるかもしれないけど

もちろん、それを哲学にしたい人はしたらいい。

好きならね。

でも私は好きじゃないな。

べつに死ぬこと考えなくても
今を精一杯生きること、できなくない?

これは好みだから
どちらが正しいじゃない。
どちらが好きかだけど。

私は、生きることを考えて
今生きてる方が好きだ。

試しにこう置き換えてみようか。
さっきの「死ぬ」を全部「生きる」に置き換えてみるの。

人は生きているのだから、今を精一杯生きなさい

人は生きているからこそ、生きるすばらしさがわかるのです

どうせ生きてるんだから、好きなことやろうよ

ほら!成立するじゃない!

ていうか、あたりまえじゃない!(笑)

 

死ぬかどうか、そんなことはどっちだっていい。

死ぬときゃ死ぬんでしょう。

でも、そんなことわからない。

今考えなくてもいい。

そんなものをゴールに設定しなくてもいい。

今生きてるんだから、生きたらいいでしょう。

どうせ死ぬのだから、と思っている人が

じゃあほんとに

精一杯生きているのか

生きるすばらしさがわかっているのか

やりたいことやっているのか

っていったら、

それだってわからないじゃない。

 

「どうせ死ぬんだから」と思うから全てが虚しくなる人だっているじゃない。

要は、死ぬと思ってるか思ってないかにかかわらず

人は生きてる。

どっちにしたって

精一杯生きたい人はそうしてるし

生きるすばらしさがわかる人はわかるし

やりたいことやってる人はやってるでしょう。

そして、そもそもべつに精一杯生きなきゃいけないわけでもない。

精一杯って何?

って話だってある。

「人は死ぬのだ」ビリーフからも自由になっていい。

生きてるんだから、それでいい。

そう思ったっていいんだよ。

 

 


この記事を書いた人

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大塚 あやこ

心理カウンセラー/講師/音楽家
一般社団法人ビリーフリセット協会 代表理事
ビリーフリセット・クリエーションズ株式会社代表取締役
 
東京芸大作曲科卒。演奏家・作編曲家として20年間第一線で活動後、燃え尽き体験をきっかけに人生の転機を経て心理カウンセラーに転身。
悩みの根本原因に素早くアクセスする独自メソッド「ビリーフリセット®」を確立。個人相談から企業研修まで幅広く展開し、協会認定カウンセラーを多数輩出。Udemyオンライン講座「はじめての傾聴」は2万名超の受講者を誇る常時ベストセラー。 心の構造を論理的にモデル化する独自アプローチが、ビジネスパーソンから高い支持を得ている。

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